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2024.08.21

山口県立大学 地域交流イベント「県大見本市2024」を開催しました。

県大見本市2024チラシ

山口県立大学では、大学と地域が一体となり教育・研究活動を進め、地域の人材、文化、生活において新しい価値を創造する「大地共創」の取組を推進しています。

この度、地域の企業、団体、自治体、高等学校、高等教育機関等の皆様に本学が推進する大地共創の具体的な取組をご紹介して理解を深めていただくとともに、交流・連携促進を図ることを目的とした地域交流イベント「県大見本市2024」を開催しました。

県大見本市2024の様子1
県大見本市2024の様子2
県大見本市2024の様子3

♦開会のご挨拶

開会にあたり、岡 正朗 理事長から、山口県立大学が地域と一体となり教育・研究を進めていることへの理解を深めていただくことや、地域の皆様と交流・連携を図ることなど、「県大見本市2024」開催の目的について紹介がありました。

県大見本市2024の様子4
県大見本市2024の様子5
県大見本市2024の様子6

♦第1部 プレゼン発表

本学が推進する地域との様々な取組について、教員、学生、卒業生が発表を行いました。

【山口県立大学の地域における教育活動について①】

長門市を本拠地とする7人制女子ラグビーチーム「ブルーエンジェルス」のメインスポンサーであるヤマネ鉄工建設株式会社様より広報宣伝活動の依頼があり、デザインによる地域貢献のための応援用グッズ作成について文化創造学科 山口 光 教授より発表がありました。

試合観戦・応援用のノベルティーグッズとしてマフラータオルを学生たちがデザインし、授業でコンペを行い、出来上がった作品の中から、優秀作品5点を選出。さらに最優秀作品については実際に商品化されました。

県大見本市2024の様子7
県大見本市2024の様子8
県大見本市2024の様子9

【山口県立大学の地域における教育活動について②】

株式会社DERESI様と栄養学科の学生が主体となり実施している課外活動のチーム「地産地消プロジェクト やまぐち食べちゃる隊」との受託事業について、栄養学科 山崎 あかね 准教授と学生2名から発表がありました。

山口県の特産品の認知度向上と地域経済の活性化を目指して、学生たちが考案した山口県産の大島みかんをまるごと使ったブラウニーや、ういろうをイメージした和風のブラウニーなどを山口市中心商店街で販売し、完売しました。

県大見本市2024の様子10
県大見本市2024の様子11

【学生の授業での取り組みについて】

やまぐち未来デザインプロジェクト履修生の学生2名より、授業で取り組んだ「ふろしきプロジェクト―交流を目的とした地域包括型複合施設―」について発表がありました。

「やまぐち未来デザインプロジェクト」は、全ての1年生が、全学科混成チームを編成し、「人口減少社会をどうデザインすべきか」をテーマとして、デザイン思考のプロセスを経て、データを活用し、外部専門家の助言も得て、多様な地域課題のアイデアを創出するものです。

現在の高齢者福祉施設などを有効に活用する具体的なアイデア(イベントを行い地域交流センターとして利用、大学生などのボランティアの場にする、太陽光パネルで発電)など、授業で取り組んだ内容が発表されました。

県大見本市2024の様子12
県大見本市2024の様子13

【山口県立大学の地域における研究活動について①】

「和田 健 資料の調査と研究」について、文化創造学科 加藤 禎行 教授、山口市文化交流課主査 勝間田 実果 様、中原中也記念館館長 中原 豊 様より発表がありました。

和田 健は、山口市の詩人・郷土文学研究家で詩集や山口県の文学に関する著書を多数残しています。その図書・資料等を山口市と共同調査研究を行い、地域の文化的価値の再発見に役立てていることの紹介がありました。

県大見本市2024の様子14
県大見本市2024の様子15
県大見本市2024の様子16

【山口県立大学の地域における研究活動について②】

美祢健幸百寿プロジェクトB「美祢市における健康寿命評価尺度の開発―全市悉皆調査に基づく長期追跡研究―」について社会福祉学科 角田 憲治 准教授から発表がありました。

美祢市は県内でも高齢化率が高い地域で、健康寿命を延ばすことは生活の質を維持したり介護費を抑制することに役立ちます。長期にわたり追跡研究をしたことや、これからの利用例などの紹介がありました。

県大見本市2024の様子17
県大見本市2024の様子18

【卒業生による発表①】

現在、企業で活躍する山口県立大学の卒業生2名から学生時代に取り組んだこと、入社してから現在までの取組、学生へのメッセージなどを発表していただきました。

大学で伝統工芸品に関する授業を学んだ際「歴史的に重要なものを後世に残すような仕事に関わりたい」と思い就職先に建設業を選んだことや、現在の仕事を通じての体験談、SNSを使った山口県の魅力発信などの話をしていただきました。

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「建設業への就職と社会貢献」というテーマで発表いただいた
協和建設工業株式会社 山本 大輝 様

【卒業生による発表②】

学生時代の思い出や、卒業後に栄養士として働いたこと、自身の店舗「いくこキッチン」をオープンするまでの経緯などの紹介がありました。仕事で様々な人と会話する中で「県大卒なら信頼できますね」と言ってもらえることがあり「県大ブランド」を感じることが多くあると話されていました。

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「県大とわたし」というテーマで発表いただいた
いくこキッチン 守永 郁子 様

♦第2部 ブース展示・大学連携よろず相談コーナー

ブース展示では、本学の学部学科や大学院等のパネルでの紹介のほか、教育研究活動で連携した企業様等にもご参加いただき、展示や物品販売を行いました。

【第2部の様子】

・大学連携よろず相談ブース

地域連携・PBL関連・就職関連・入試関連等のご相談を受け付けました。

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県大見本市2024の様子25
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・展示ブース(大学関連)

各学科や大学院などで取り組んでいる研究などについてパネル展示や作品展示が行われました。

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・展示ブース(地域の企業・団体様等)

山口県立大学と連携している企業・団体様が各ブースで物販や体験コーナーを設けたくさんの方で賑わっていました。

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県大見本市2024の様子32
県大見本市2024の様子33
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県大見本市2024の様子35
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県大見本市2024の様子35
県大見本市2024の様子33

今年で3回目の「県大見本市」には、200名を超える方にご参加いただき、大盛況のうちに幕を閉じました。

  • たくさんの皆様からのご支援・ご協力に感謝いたします。
  • ありがとうございました。

展示ブース出店にご協力いただいた企業様

  • あさひ製菓株式会社 様
  • 大内塗漆器振興協同組合 様
  • NISHIDA COFFEE 様
  • 株式会社やまのわ 様
  • いくこキッチン 様
  • 株式会社丸久 様
  • 株式会社うに甚本舗 様
  • 株式会社63Dnet 様
  • 山口県デジタル政策課 様
  • ヤマネ鉄工建設株式会社 様
  • 生活協同組合コープやまぐち 様
  • 株式会社第一技研 様
  • (順不同)

山口県立大学「令和6年度前期公開授業」の開講結果

令和6年4月上旬から7月下旬にかけて、「国際関係論」「地域環境論」「生命と生活の質特論(大学院)」の3科目を令和6年度前期公開授業として、地域の方にも受講していただきました。

【公開授業とは】

山口県立大学では大学生や大学院生が受けている授業科目の一部を地域の皆様にも公開し、学生と一緒に学ぶことができる機会を提供しています。

公開授業受講期間中は、学生とともに学ぶとともに、大学の施設(図書館、学生食堂、売店等)を利用できるなど、キャンパスライフを楽しむこともできます。

【国際関係論】

国際文化学部国際文化学科の芹澤隆道講師が4月15日から7月29日まで全15回講義を行った「国際関係論」には、地域の方11人が受講されました。

授業では、第二次世界大戦後、世界一の経済大国となったアメリカ合衆国が、どのような対外政策を行ってきたのかを理解し、アジア諸国との関係の中で、現在の日本が置かれた状況などを学びました。

受講者からは「国際社会では、常に軍事力が強い国の言い分が正義とされてきたことを改めて認識することができた。」「大国間で翻弄される小国や後進国の悲哀に視点を向けることができた。」「アメリカ合衆国の日本占領やGHQ占領下の日本を学び、戦中・戦後のアメリカとの関係を詳しく知ることができた。自分の知らない歴史を学ぶことができた。」などの感想をいただきました。

国際関係論の授業
【国際関係論の授業】

【地域環境論】

看護栄養学部栄養学科の今村主悦准教授が4月11日から7月25日まで全15回講義を行った「地域環境論」には、地域の方5人が受講されました。

授業では、地域及び地球レベルの環境課題や持続可能性に関わる社会的課題について理解するため、①気候変動や生物多様性の損失に関する現状と課題解決のために必要な考え方、②様々な地域の持続可能性に対する改善の取組、③自治体・市民・企業・学術機関等と協働することの重要性などを学びました。

受講者からは「毎回『地球が危ない!』と感じることができる授業でした。地球温暖化はよく聞きますが、講義を受けて自分の生活も影響を与えていることを知り、自分の生活を見つめ直す機会となりました。」「地球環境が大きく変化しつつある現実と生物にも影響を与えていることを具体的に学ぶことができました。」「現役の学生さんたちと同じ教室で学ぶことはとても刺激的でした。最新の情報を学べることは大学ならではと思います。」などの感想をいただきました。

地域環境論の授業
【地域環境論の授業】

【生命と生活の質特論】(大学院の授業)

大学院国際文化学研究科の金恵媛教授、井竿富雄教授、岩中貴裕教授、また大学院健康福祉学研究科の曽根文夫教授、丹 佳子教授、坂本俊彦教授がそれぞれの専門分野で講師を務め、4日間の集中講義に地域の方1人が受講されました。

今年度のテーマは「人を取り巻く環境とQOL(Quality of Life)」で、授業では、人を取り巻く物理的および社会的な環境にQOLはどのような影響を受けるのか?環境に左右されながら、加齢という時間軸上で生きていくことについて、生命、生活、地域、国際、政治、文化などの視点から学びました。

授業では講義を受けるだけでなく、自分で調べた知識と講義で学んだ知識を基に学生同士の討論でさらに理解を深め、テーマごとに学習内容を発表し、レポートを作成するという能動的なスタイルで授業が行われました。

受講者からは、「『生命と生活の質』を向上するために、どのように学習し、行動すればよいかを学ぶことができた。大学院の学生とグループ討議することで、なかなか言葉にできなかった自分の考えを伝える技術を学ぶことができた。」などの感想をいただきました。

【生命と生活の質特論の授業】
生命と生活の質特論の授業
【学生同士の討論】
学生同士の討論
【学習内容の討論】
学習内容の討論

【令和6年度後期公開授業】

令和6年度後期公開授業チラシ

2024.08.20

「ホントの看護を考える講座」の学生スタッフに密着しました

2024年8月4日(日)に、「ホントの看護を考える講座」を開催しました。

この講座は、看護職に興味を持っている県内の高校生のみなさんが、看護職の仕事をより深く知ることで、自らの進路選択に役立ててもらうことを目的としています。

看護師になりたいけど、専門学校と大学では何が違うの?看護師になるのに大切なことって何?今、私にできることは?そんな疑問を、先輩大学生、現役看護師と一緒に考えてみました。今回は、この講座に参加した本学の学生スタッフの視点で報告します。

まずは、前日に会場を準備しました。グループワークの準備はバッチリ。

そして、いよいよ当日の朝、受付の開始です。緊張~。笑顔で挨拶を忘れません。

ホントの看護 準備
ホントの看護 受付

この講座は参加する学生スタッフも高校生と一緒に学びます。まずは、講義に参加。

「大学で看護を学ぶということ」では、授業で学んだこともあったけど新たな発見も。

「看護師という仕事で大切なこと」では、事例で紹介された看護の実践に感動!!私たちもこんな看護師になりたいと思いました。

ホントの看護 丹先生講義
ホントの看護 講義

いよいよ学生たちがファシリテーターを務めるグループワークです。

高校生と一緒に、「看護職にとって必要なこと、いま私たちにできること」を考えました。

自己紹介からスタート。たまには雑談も。高校生の新鮮な意見に刺激を受けました!

ホントの看護 GW
ホントの看護 GW

そしてグループワークの成果を発表します。

グループの一員として、高校生の発表に合わせ説明箇所を指示棒で示します。

ホントの看護 発表
ホントの看護 発表

今日の成果はこんな感じです。

ホントの看護 成果
ホントの看護 ポスター

最後は片づけて終わりです。

緊張したけど、楽しく学びの多い1日でした。

ホントの看護 後片づけ

看護学科の学生がオンラインで国際交流を行いました。

8月8日(木)、看護学科の学生(1~4年生有志)が、ベトナム・ビンズン省の東部国際大学の看護学部の学生とオンラインで交流しました。学術交流に関する覚書締結校との新たなる交流でした。

オンライン国際交流の様子1

時差もありつつのオンライン交流に、緊張もありましたが、学生自ら自分たちの大学について紹介し、お互いに看護の学びについても英語で伝えていました。

オンライン国際交流の様子2

グループに分かれてテーマに沿った交流も行いました。好きな食べ物やパワースポット、文化の違いなどについて会話しながら楽しく交流することができました。

今後のつながりも楽しみです。

オンライン国際交流の様子3
オンライン国際交流の様子4

2024.08.05

ぷちぼらスタッフが小学生に『ふくし講座』を行いました

私たち学生ぷちボランティアセンター(通称 ぷちばら)のスタッフは、半年に一度、小学生の子どもたちを対象に手話について学ぶ『ふくし講座』を行っています。

山口市内の児童館で開催した『ふくし講座』の様子1

先日、山口市内の児童館で開催した『ふくし講座』では、まず手話について簡単に説明し、その後、手話クイズをしたり、手話歌「ありがとうの花」を一緒に表現したりしました。

ここでは、手話クイズの様子を一部お伝えします。

クイズでは、子どもたちにCL表現について考えてもらいました。CL表現とは、その大きさや質感、ありさまを体動や表情で表現する技法です。ジェスチャーに近い感覚とも言えます。

まず、「雨」を子どもたちに見てもらいます。私たちは、両手の指を開いて指先を下に向け、2回おろしました。

では、「小雨」や「土砂降り」はどのように表現すればいいでしょう。子どもたちはそれぞれに、考えを表現してくれます。

山口市内の児童館で開催した『ふくし講座』の様子2

では、答えです。「小雨」は、おろす手の動きを小さく緩やかにします。表情も穏やかに。

「土砂降り」は、おろす手の動きは大きく激しく、表情にも力を込めます。

ここでいう「雨」の降り方の強弱を、体の動きの大小や緩急、表情で表すのがCL表現です。

子どもたちは、これにとても興味を持った様子で、繰り返し表現してくれました。

そして、さらに別の手話を覚えようと、"○○はどう表現するの?" "△△を教えて!"といった声が、飛び交っていました。

山口市内の児童館で開催した『ふくし講座』の様子3

このような子どもたちの姿から、私たちは活動への意欲と喜びをもらっています。また、私たちの『ふくし講座』が、福祉についての正しい知識と理解の広がりの一助となることを願っています。