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2024.06.27
「おたまじゃくしの会」学生によるボランティア活動の報告です。
福祉系ボランティアサークルのひとつ、おたまじゃくしの会では、自閉スペクトラム症の子どもや、そのきょうだい児の余暇活動を支援しています。
6月9日(日)、子どもたちを大学に招き、体育館で新聞プールやトランポリンをしたり、周辺を散策したりしました。
保護者からは、「おたまじゃくしの会の活動をとても楽しみにしていました。」「普段できないことができて、とても嬉しかったと子どもが言っていました。子どもの無邪気で楽しそうな表情を見ることができて幸せです。」などの感想が聞かれました。
おたまじゃくしの会では、定期的にこのような活動を行っています。私たち学生は活動の中で、子どもたちとのかかわりを通して自閉スペクトラム症について理解を深め、一人一人に合わせたペースで接することの重要性等について学んでいます。
今後もサークルメンバーで協力し、子どもたちと過ごす時間がより充実したものとなるよう企画・運営していきたいと考えています。
2024.06.26
5月30日(木) 実習報告会を開催しました。
社会福祉学部では、社会福祉士の国家試験受験資格取得に係る指定科目「ソーシャルワーク実習」を2年次に8日間、3年次に23日間実施しています。
本報告会では、2年次の春休みに8日間の実習を終えた3年生100名が、学修成果をプレゼンテーションしました。報告会には実習指導者の皆さまに参加いただき、報告に対するコメントなどをいただいたほか、これから実習をしていく2年生も聴講しました。
報告会に先立ち、3年生は実習での学習内容や経験を題材として、これらを他の学生と共有し再検討するグループワークを通じて学びを深めました。参加した学生にとっては、能動的、実践的な実習体験を改めてふり返ることを通して、ソーシャルワーク実践の理解が深まったようです。
今回報告した3年生は、今夏には、23日間の2回目の実習を行います。学生たちは目指すソーシャルワーカー像に近づくため、さらに発展的な学びを進めています。
2024.06.21
令和6年度 山口県立大学・長門市サテライトカレッジを開催しました。
令和6年6月14日(金)三隅農業者トレーニングセンターにて、長門市サテライトカレッジ第2回目を開催しました。
今回のテーマは、「呼吸と運動でこころも身体もリフレッシュ」と題して、山口県立大学 看護栄養学部 看護学科 曽根 文夫 教授が受講者32名に対し講座を行いました。
講座の内容は、
- ①腹式呼吸と心理生理的変化
- ②運動による心理生理的変化
- ③ロコモ予防と運動
の3つの部分から構成され、部分ごとに軽い運動を取り入れて、理論と実践が交互に学べる楽しい講座でした。
はじめに、現在のこころの状態を把握するために、チェック表を使ったストレスチェックを行った後、腹式呼吸をしてリラックスした状態で講座が始まりました。
腹式呼吸をすることで気持ちが落ち着き、身体が軽くなったような感覚になりました。腹式呼吸には、自律神経を調整し、ストレス軽減やリラックス効果があることの説明があり、受講者のみなさん納得した様子でした。
また、こころと身体をリラックスさせる方法として、ストレッチ体操の紹介もあり、手のひらを握ったり開いたり、腕を上げたり下ろしたり、腕を頭の上で組んで背筋を曲げたりする体操をして、楽しみながらリラックスすることができました。
軽い運動をすることは、幸せホルモンと呼ばれる脳の伝達物質「セロトニン」の分泌を増やし、精神を安定させる作用があるとの説明がありました。簡単な体操をするだけでも、気持ちがすっきりし、リラックスできることがわかりました。
年齢を重ねてくると心配になるロコモ(ロコモティブシンドローム:運動器症候群)は、加齢に伴う筋力の低下や関節の病気など、運動器の機能が衰えた状態のことです。片足立ちで靴下がはけなくなったり、横断歩道を青信号のうちに渡り切れなくなるとロコモ予備軍かもしれません。
そこで、ロコモ度チェックを行い、ロコモにならないための筋力トレーニングのやり方を習い、実際に体験しました。
講義と運動の実践が交互にあり、楽しみながら知識を学ぶことができました。
受講者のアンケートでは、
- 「簡単なストレッチで体が軽くなったように思います。生活の中に取り入れたいです。」
- 「腹式呼吸とストレッチを今日から意識してみようと思います。」
- 「わかりやすく丁寧に教えてもらったので、有意義な時間になった。」
- 「とてもリラックスできました。」
- 「実際に身体を動かす事が出来て良かった。」
- 「実技があるのが良かった。続けられそうです。」
などの声が寄せられ、こころも身体もリフレッシュできた講座となりました。
今日からストレッチをして、筋肉を伸ばして、寿命も伸ばそう!
2024.06.20
令和6年度 山口県立大学・宇部市サテライトカレッジを開催しました。
令和6年6月8日(土)宇部市立図書館にて、宇部市サテライトカレッジ第1回目を開催しました。
今回のテーマは、「仙人?それとも魔術師? ― 張果の話を読む ― 」と題して、山口県立大学 国際文化学部 国際文化学科 川口 喜治 教授が受講者18名に対し講座を行いました。
張果(ちょうか)という人は、「八仙」と呼ばれる中国を代表する八人の仙人のうちの一人に数えられる実在の人物で、玄宗皇帝の時代に活躍した記録が残っています。
川口教授が唐の詩人を研究する過程で張果のことを調べていくと、張果に関する研究が少ない上に、八仙に数えられる以前の張果の実像を語る文献はほとんど解読されていないことがわかり研究に至ったというエピソードの紹介や、張果のことを後世に伝えていくためにも広く知ってほしい思いから、日本ではあまりなじみのない張果を今回の講座で取り上げたと説明がありました。
張果は、ロバを紙のように折りたたんで持ち運び、水を吹きかけて元の大きさに戻しては、その背に乗って一日に数万里を移動したとか、老いていることを問われた時に、白髪を抜き、歯をたたき割り、すぐに黒髪、白い歯が生えてきたなど、信じられないような、さまざまな魔術を行ったことが紹介されました。
受講者の皆さんは、張果の術に驚きながら、一生懸命にメモを取っておられました。
アンケートでは、
- 「張果のすばらしさを教えて頂いて、本を読んでみたい気持ちになった。」
- 「学生になった気分で学ぶ楽しさを味わえました。」
- 「少しずつ、漢文を楽しく学びたいと思った。」
- 「張果のもつ色々な術を知ることができ、面白かったです。」
などの声が寄せられました。
日常とは違う、いわば異世界に入り込む楽しさが味わえるのは、文学ならではの魅力だと感じることができました。
「漢文を読む。また楽しからずや!」
2024.06.20
令和6年度 山口県立大学・長門市サテライトカレッジを開催しました。
令和6年6月5日(水)三隅農業者トレーニングセンターにて、長門市サテライトカレッジ第1回目を開催しました。
今回のテーマは、「運動とこころあたまの健康 ~二重課題運動で脳を刺激しよう~」と題して、山口県立大学 社会福祉学部 社会福祉学科 角田 憲治 准教授が受講者31名に対し講座を行いました。
講座は、認知症と脳の関係、認知症と運動の関係などについての講義部分と、実際に身体を動かすスクエアステップ運動の部分がありました。
認知症の中で最も多いのがアルツハイマー型認知症です。認知症の発症原因の一つにアミロイドβ(脳のゴミ)が大きく関わっていると考えられています。
アミロイドβは通常、ゴミとして分解・排泄されますが、睡眠不足や運動不足になると排泄されず脳内にゴミとして蓄積されやすくなるので、睡眠時間を十分とることや継続した運動をすることが大切との解説がありました。
講義のまとめでは、
「あなたが、幸福になることは他人に対しても義務である。なぜなら幸福は伝染するからだ。」というフランスの哲学者アランの言葉を引用し、
- ①心の健康があたまの健康にもなる。その逆も言える。
- ②運動で脳のゴミのアミロイドβを除去。
- ③人とのつながりが「健幸」に大切。幸福は伝染する。
以上の3つで講義部分を締めくくり、まとめられました。
講義の後にはグループに分かれてマットを使った様々なパターンのスクエアステップを行いました。
グループで協力して、声掛けしながらステップを確認し、前に進んでいきます。
声に出して考えながら足を動かすことは、頭では理解できても、実際にやってみるとなかなか難しいものです。上手くできるまで繰り返しチャレンジし、できた時には「やった!」「できたー!」と歓声が上がりました。
仲間とおしゃべりしながら運動することで、楽しい時間を過ごすことができました。
受講者のアンケートでは、
- 「認知症予防の仕組みが大変よく分かりました。」
- 「みんなでスクエアステップをして、楽しかった。」
- 「日頃、運動することが少ないので、まずはウオーキングから始めてみたいと思った。」
- 「睡眠の大切さ、運動とサークル活動が大切なことがわかりました。」
- 「幸せは伝染する!人とのつながりが大事!実践したいと思います。」
などの声が寄せられ、大変好評でした。
仲間と楽しく運動することで、こころも晴れ晴れとし、スッキリとした気持ちになる講座となりました。
認知症予防のために、今日からエレベーターを使わず階段を歩いてみよう。