国際的視点を持ち、地域の諸課題に対応できる教養及び技能を備え、
地域の国際化と情報化、個性豊かな地域文化の振興と創造、
人々の暮らしの質向上に資する人材を育成します。
国際文化学部 学科一覧
国際文化学科(定員50名) 平成6年度開設

グローバルな視点を備え、英語を中心に中国語・韓国語の多言語コミュニケーション力、外国語としての日本語教育力、情報活用力をもって、地域の国際化や多文化共生社会の実現に貢献できる人材を育成します。
取得可能な資格
- 中・高等学校教諭(英語)
- 司書
- 司書教諭
- 学芸員
- 日本語教員試験受験資格
- など
文化創造学科(定員45名) 平成19年度開設

日本文化や地域文化への深い理解を持ち、地域社会のデジタル化推進や、新たな地域をデザインする力をもって、地域文化の活性化に貢献できる人材を育成します。
取得可能な資格
- 高等学校教諭一種(国語)
- 中学校教諭一種(国語)
- 司書教諭 [基礎免許が必要]
- 日本語教員 (試験受験資格)
- 学芸員
- 司書
- 学校司書
- など
情報社会学科(定員40名) 令和7年度開設

地域や企業が抱える様々な課題に対して、デジタル技術を活用して、人間中心の視点からの発想により、新たな解決方策やイノベーションを創出し、デジタル社会の実現に貢献できる人材を育成します。
取得可能な資格
- 高等学校教諭(情報)
- など
3大学連携のSPARC教育プログラム Supereminent Proguram for Activating Regional Collaboration
山口県立大学では、山口大学、山口学芸大学と連携して、「ひとや地域(まち・文化・教育)のwell-being に貢献する文系DX人材育成事業」に取り組んでいます。この事業は2022年度に文部科学省の「地域活性化人材育成事業~SPARC~」に採択されました。
デジタル化が急速に進む社会においては、数理・データサイエンス・AIを日常生活や社会の場で使いこなすことのできる基礎的素要を身につけることが必要です。山口県立大学は、社会や生活を「デジタルトランスフォーメーション(DX)」で変革する力を育成するSPARC教育プログラムを提供します。
国際文化学部は、2025年4月から「デジつよ文系」育成に向けたカリキュラムに変わり、SPARC教育プログラムを通して、3年修了時に「文系DX人材」を認定します。
全学共通
国際文化学部共通
SPARC教育プログラム(文系DX人材認定)
ウェルビーイング(人々の幸福)の視点からDX推進
国際文化学科
- 人文学的要素 世界と地域
- 語学的要素 母語+2言語
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文化的要素
地域の国際化
多文化共生の推進
文化創造学科
- 人文学的要素 地域と世界
- デザイン的要素 モノ、コト、価値
- 文化的要素 地域文化の活性化
情報社会学科
- 人文学的要素 リアルとヴァーチャル
- データとデジタルの活用
- 文化的要素・工学的要素 新たな社会や暮らしに向けたイノベーションの創出
学部長メッセージ

国際文化学部の歩み
- 1994年(平成6年) 国際文化学部の創設
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国際文化学部が創設されました。国際文化学研究という学問領域のあり方を求めて「山口県立大学国際文化学部研究会」を発足させ、1997年から2000年にかけて様々な分野からの講師を招き、講師と教員・学生間でのディスカッションが行われました。
その軌跡をまとめたテキスト「国際文化学の創造」(2002年 明石書店)が発行されました。
- 1997年(平成9年) ノーベル賞受賞者を囲む「フォーラム21世紀への創造」開催
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『ノーベル賞受賞者を囲む「フォーラム21世紀への創造」』(読売新聞社)の山口セッションを開催しました。
ノーベル文学賞受賞者であるシェイマス・ヒーニー氏と大江健三郎氏を迎えて、大学講堂での講演「文学-周縁から普遍へ」や本学教員とのシンポジウム、国際文化学部の学生たちと県内大学生が合同で参加したトークイン・セッション等を開催し、大きな刺激を受けました。
- 2005年(平成17年) 国連大学グローバルセミナー、島根・山口セッションを開始
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2005年から4年間にわたって国連大学グローバルセミナー、島根・山口セッションを開始しました(国際連合大学、山口県立大学、島根県立大学、北東アジア地域学術交流財団主催)。
国際文化学部の教員がプログラム委員として加わり、他大学の教員とともに全国から応募してくる大学生を対象とした3泊4日のプログラムをリードする役割を担いました。
国内外からの著名な講師陣による講義やグループ討論を通して、学生たちの切磋琢磨する姿を地域社会に印象づけました。
- 2007年(平成19年) 文化創造学科スタート
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国際文化学部に新たな一ページが加わりました。従来の国際文化学科に加え、文化創造学科がスタートしました。
2つの学科のベースとなるのが「異文化理解、国際関係、地域文化と時代の関係性、地域文化と世界の文化との関係性に関する基礎的な知識と技能」です。講義や実習を通して、言語能力や行動力、新しい価値の発掘・創造・発信能力につながる知識やスキルを向上させます。
地域社会や国内外に出向いて、現場の人々から学ぶ体験を重視したカリキュラムを組んでいます。「フィールドワーク実践論」「地域実習」「歴史文化実習」「地域デザイン実習」「文化創造ワークショップ」といった実践型の科目を通して、学生の個性と社会性を伸ばす教育を展開し、その成果を地域に公開・還元しています。
- 2008年(平成20年) 「英語で発信する地域遺産教育の開発~LOLを取り入れた『やまぐち地域遺産スタディーズ』の構築を目指して~」が採択
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文部科学省大学の国際化加速プログラムにおいて、「英語で発信する地域遺産教育の開発~LOLを取り入れた『やまぐち地域遺産スタディーズ』の構築を目指して~」が採択され、主として国際文化学部教員が担当する「日本人学生が英語圏からの留学生とともに英語で学ぶ科目」の充実が図られました。
- 2012年(平成24年) 文部科学省「グローバル人材育成推進事業」採択
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平成24年度文部科学省グローバル人材育成推進事業(特色型、タイプB)に採択され、平成24年度から28年度にわたる5年間の事業が始動しました。本学部が育てるのは、世界と地域の架け橋になれるインターローカル人材(inter-local人材)です。
内向き志向の若者と言われがちですが、長期留学は減ったものの、実際には海外大学との学術交流協定が進み、語学文化研修や交換留学などの1年以内の短期研修や短期留学で海外に出かける若者は増えています。
そこで、本学部では、語学力や異文化間コミュニケーション力を身につけ、主体的に学ぶ習慣を身につけるアクティブラーニングを導入。留学につながる授業や自主活動、各種検定結果などをポイント制にしてわかりやすく貯めるしくみを開始しました。
貯まったポイントにより、留学選考時や奨学金選考時に提示することができることから、目に見える形で力をつけ、その力が実質的なメリットを呼ぶというシステムになっています。
国内外の産業界や各種組織団体とコンソーシアムを組み、学外講師を招いて具体的な地域課題の提供を受けます。グループワークを行いながら、学生たちは資料を検索し、討論し、現場に調べに行き、解決策を提案します。講師から具体的、実践的、客観的で厳しい批評を受け、さらに上を目指します。「域学共創学習プログラム」の基礎的な部分は1~2年生全員に学ぶ機会があります。
ここからさらに留学を目指す学生は、「域学共創学習プログラム」の発展的科目を履修します。留学前に産学官連携コンソーシアムから課題を提示され、留学中に調査研究を進め、帰国後に成果を発表します。国際的な視点で地域課題解決に資するアイデアを蓄積し、アーカイブで公開するほか、生涯にわたるネットワークの中で、留学体験を将来につなげる卒業生を地域社会に輩出していきます。
私たちの思いは、ここに集ってくれた若者の才能を信じることから始まります。自分に自分で限界を引いてしまわないように応援します。一人一人の学生が自分の才能を自分のためだけではなく、多くの人々のために生かしていけるように導きたいと考えています。
小さな大学、小さな学部だからこそできることがあります。チャンスはたくさんあります。運を逃さず、プレッシャーに負けないで、大きなことにもチャレンジするための後押しをします。仲間と協力し合い、時には競争し合う環境を創りだし、「やること」「できること」が当然だという雰囲気に変えていきます。
そうすることで、自分自身の達成感や喜びが、他者と分かち合える喜びに変化していきます。他者の笑顔が想像(創造)できる人として、次の地に飛び立つ学生の背中を見るのが、私たちの喜びでもあるのです。
今回のグローバル人材育成推進事業は5年間ですが、その後も取組成果を継続させます。10年後に社会で活躍する学生の姿を思い描いて、国際文化学部もさらに次の10年に向けて進化を続けます。
- 2022年(令和4年)-2027年(令和9年) 地域活性化人材育成事業~SPARC~
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2022年から2027年の期間、地域社会のリソースを総結集し、国公私3大学間で横断的なSTEAM教育を基盤とした文系DX人材教育プログラムを構築します。
- 2023年(令和5年)-2028年(令和10年)
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「成長分野をけん引する大学・高専の機能強化に向けた基金」
デジタル・グリーン等の成長分野を索引する高度専門人材育成です。