卒業式


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 3月17日(水)、各学部・研究科・別科ごとに学位記授与式が執り行われました。卒業生・修了生合わせて357名が、本学を旅立っていきました。

令和2年度 学生表彰被表彰者一覧(学位記授与式)

式 辞

令和3年3月17日
山口県立大学学長
加登田 惠子

 ただ今、国際文化学部国際文化学科61名、文化創造学科55名、社会福祉学部社会福祉学科110名、看護栄養学部 看護学科57名、栄養学科48名、合計331名の学部卒業生の皆さんに卒業証書及び学位記を、大学院国際文化学研究科 修士課程4名、健康福祉学研究科前期課程7名、後期課程2名、合計13名の大学院修了生の皆さんに学位記を、さらに別科助産専攻13名の皆さんに修了証書をお渡ししました。
 未だコロナ・パンデミックの脅威が世界を襲っている禍中ですが、山口県知事さま、山口県議会議長さまから心のこもったビデオメッセージを賜るなど、新しい形で学位授与式を挙行できたことは、本学にとって大きな慶びであります。卒業生・修了生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
 また、残念ながら本日は御臨席戴くことは叶いませんでしたが、皆さんを温かく支えてこられたご両親やご家族の皆さまにも、山口県立大学教職員を代表して心よりお祝い申し上げます。

 この度、本学を巣立たれる皆さんは、最終学年が始まった途端に感染拡大防止対策として「緊急事態宣言」が発令され、本学においても約1ヶ月の全学休業措置をとりました。その後も、全国に感染の波が広がる中、本学では、遠隔授業や変則開講や実習の工夫等を取り入れるなど、皆さんの安全を第一に、その上で修学への影響を最小限に食い止めるべく努力を重ねてきました。
 教職員の皆さんの頑張りと学生の皆さんの協力により、お陰様で通常の学年暦を大きく乱すことなく、本日こうして、晴々として皆さんを社会に送り出すことができます。
 しかし、この1年の皆さんの心境を察しますと、深刻化するコロナ感染の中で、学修や卒業研究が継続できるかどうかの不安、アルバイトの確保や就職活動への支障など、先行きの不安はいかばかりであったでしょう。その試練に辛抱強く耐え、本日を迎えることができた皆さんの努力を讃えるとともに、それを支えてくださった関係者の皆さんへの感謝を込めて、改めてここに慶びを分かち合いたいと思います。

 コロナ禍につきましては、ようやくワクチン配布が計画されるようになりましたが、変異し続けるウィルスを完全に打ち倒すという段階に到達するには、今少しの時間が必要かと思われます。
 しかしその一方で、21世紀も早五分の一を経過し、国際社会はその変化のスピードをさらに増しつつあります。日々With コロナを制御する努力を行いながらも、さらにPost コロナを展望しつつ、既に次の時代を切り拓く挑戦が始まっているのです。
 大学教育界においても、コロナ禍への緊急対応として始まったインターネットを活用する遠隔授業等の技術が、大学の授業のあり方を根本から変えていくであろうと言われています。みなさんの中にも、遠隔授業で、例えば外国にいる学生もまるで同じ教室にいるような形でゼミに参加できたというようなことを体験された方々も少なくないでしょう。
 よく「ピンチはチャンス!」と言われますが、私たちには、コロナ禍終息後は、コロナ禍前の状態にそのまま戻すのではなく、逆に災禍から得たことを次の進展への一歩へと繋ぐ知恵が必要とされています。そういった逞しさを別の言い方をすると、心理学用語では「レリジエンス」と言います。「レリジエンス」とは「復元力」とも「再起力」と訳されますが、己が不利な状況になった時にそれを乗り越えて、さらに一歩踏み出すための力であると言えましょう。

   実は、これから皆さんが社会に出られて、最も必要とされるのは「レリジエンス」です。とくにこれからの「予測不能」と言われる時代を生きる皆さんにとって、本学で身につけられた知恵と科学的知識、そして、このコロナ禍を乗り切ることによって得られた「レリジエンス」は、みなさんの人生の宝物となるでしょう。
 どうか、これからも臆せず、挫けず、辛抱強く、頑張ってください。
 心からエールを送ります。改めて、ご卒業おめでとうございます。