オープンカレッジ

令和5年度 山口県立大学・山口市サテライトカレッジを開催しました。

令和5年11月28日(金)山口市徳地地域交流センターにて、第2回山口市サテライトカレッジを開催しました。

今回のテーマは、

認知症の人の介護で知っておきたいこと - 一人で悩まないために -

と題して山口県立大学 社会福祉学科の横山正博 教授が講義を行いました。

山口県立大学 社会福祉学科 横山正博 教授

現在、日本では急速に少子高齢化が進み、「認知症」患者が増加していることが大きな問題となっています。

65歳以上の認知症の患者数は、2025年に約650〜700万人(65歳以上の約5人に1人)に増加すると予測されています。

身近で差し迫った問題に、受講者の方も真剣に耳を傾けていました。

第2回山口市サテライトカレッジの様子1
第2回山口市サテライトカレッジの様子2

認知症は誰でもなりうることから、恥じたり隠したりするものではなく、理解を深め認知症になっても希望を持って日常生活を過ごせる「共生」の社会を創っていくことが重要という解説がありました。

講義をする横山正博 教授1

そして、認知症の人の行動はどうしておきるのか、心理状態はどうなっているかなど具体的な説明があり、理解が深まりました。

講義をする横山正博 教授2

認知症の人を介護する側も、公的な機関を利用するなどして負担が少なくなるようにしたり、地域社会と繋がることで、一人で抱え込まないことが大きな支えとなることを学びました。

\受講者の声/

受講者の声

などの声が寄せられました。

認知症になってから慌てて対応するのではなく、元気なうちに、もしもの事を考えて、家族で話し合っておくことが大切だと感じる講座でした。

令和5年度 山口県立大学・防府市サテライトカレッジを開催しました。

令和5年11月10日(金)防府市右田福祉センターにて、第2回防府市サテライトカレッジを開催しました。

今回のテーマは「景観写真講座」と題して山口県立大学文化創造学科の倉田研治准教授が受講者8名に対して、カメラの構造や写真の基礎知識などの講義を行いました。

山口県立大学文化創造学科の倉田研治准教授

また、講義では京都の写真家・柴田明蘭あきら氏(日本写真家協会理事)とオンラインで繋ぎ、「楽しい気持ちで撮影した方が良い写真になりやすい」「もう一歩前に出てアップで撮ると強調される」...など撮影のコツやポイントを具体的に詳しく教えていただきました。

京都の写真家 柴田明蘭氏

カメラについて学んだ後、会場周辺の「まち歩き撮影」に出掛け、実際に撮影を行いました。

【実際の撮影の様子】

実際の撮影の様子1
実際の撮影の様子2

まち歩き撮影では、被写体によってカメラの向きを横から縦に変えたり、構図やアングルを工夫するなど、皆さん楽しく撮影されていました。

【写真のセレクト】

写真のセレクトの様子1
写真のセレクトの様子2

まち歩き撮影を終えると、たくさん撮影した写真の中から発表用の写真を2~3枚セレクトしました。どれにしようか真剣に悩む時間です。

【講評・アドバイス】

講評・アドバイス様子1
講評・アドバイスの様子2

選んだ写真について、なぜこの写真を選んだのか、撮影で工夫したポイント、苦労したところなどを一人ずつ発表しました。

そして、講師2名からその作品の良い点や、もう少し工夫した方が良い点など専門的な立場から講評・アドバイスをいただき、皆さん納得された様子でした。

講評・アドバイスの様子3
講評・アドバイスの様子4

他の人の写真を見ることは、とても勉強になり面白いです。

【受講者の声】

受講者の声

写真は記録のためだけに撮るのではなく、撮影者の伝えたいメッセージを込めた「作品」だということを感じる講座でした。

スマホからでもいいので、気張らずに、被写体を決めて撮り続けてみると楽しく上達するかもしれません。

写真には魅力がたくさんあります。∼Let's begin!

桜の森アカデミー認定証書授与式

令和5年10月31日(火)、令和5年度桜の森アカデミー「認知症ケアリーダーコース」認定証書授与式を行いました。

【桜の森アカデミーとは】

桜の森アカデミーは、生涯現役社会を主体的に担う人材や地域リーダーを育成する「共生教育」講座です。所定の時間の学修コースを履修した人には、山口県立大学から「リーダー」の称号が与えられます。また、一般の方と学生が同じ時間に同じ講座を学び、交流することで、相互理解を深め学習効果を高めることを目的としています。

【認知症ケアリーダーコース】

今年度は、高まる介護ニーズを踏まえて認知症ケアに携わる人材育成を目的に、8月29日から9月28日の間に6日間20時間の「認知症ケアリーダーコース」を開講し、受講者は認知症の理解、法律や制度の理解、予防、地域で認知症を支えることなどを学びました。

「認知症ケアリーダーコース」講義の様子
「ケア方法の実際」の写真

そしてこのたび、一般の方7名、学生6名の計13名の方が、所定の課程を修了し認知症ケアリーダーの称号を取得されました。

(桜の森アカデミー「認知症ケアリーダーコース」の授業内容は以下のURLから見ることができます。)

【開講結果のURL】

https://www.yamaguchi-pu.ac.jp/au/ri/blog/2023/10/blog202310200853.html

【認定証書授与式】

授与式には、リーダーに認定された方のうち7名が出席されました。

「認知症ケアリーダーコース」認定証書授与式

初めに田中マキ子学長から、修了生一人ひとりに「リーダー認定証書」が授与されました。

「リーダー認定証書」を授与する田中マキ子学長

認定証書を授与した後、田中マキ子学長から「全国的に高齢化社会が進展する中、認知症の人の将来推計も大幅に増えるため、今後、認知症ケアをしっかりと理解した人材が必要となる。認知症ケアリーダーとなった皆様にはこれからは『伝道師』として、様々な場面でその知識とスキルを正しく伝えていただきたい。」などと今後の活動への期待の言葉が贈られました。

式辞を述べる田中マキ子学長

次に、受講者の代表による挨拶では「認知症の理解では、医学、法律、制度、地域との連携など多方面から学ぶことができ、深い知識を身につけることができました。また今回学んだ多くのことは、私たちにとって大きな財産になります。今後は、認知症ケアのリーダーとして、学んだことを学校や地域や職場で活かしていければと思っています。」などと、今後の抱負を述べられました。

代表挨拶を述べる受講者の方

今回、桜の森アカデミー「認知症ケアリーダー」に認定された13人による学校、地域、職場での今後の活躍が期待されます。

「認知症ケアリーダー」集合写真

令和5年度 山口県立大学・山口市サテライトカレッジを開催しました。

令和5年10月13日(金)山口市徳地地域交流センターにて、第1回山口市サテライトカレッジを開催しました。

今回のテーマは、ころばぬ先のフレイル予防「毎日の食事で健康寿命を延ばしましょう!!」と題して、山口県立大学栄養学科の白野容子准教授が受講者11名に対して講義を行いました。

講義をする栄養学科 白野容子准教授

「フレイル」とは、加齢によって心身が老い衰え、社会とのつながりが減少し、健康と要介護の中間にある状態のことです。

「フレイル」についてのスライド

講座では、生活習慣を見直し、フレイルを予防するために、

  • フレイルを理解し、自分自身のフレイル度のチェック
  • バランスのとれた食事とはどんなものなのか
  • 日常の食事で出来る工夫

などについて詳しく解説がありました。

第1回山口市サテライトカレッジを受講する方々

受講者からは、

「とてもわかりやすかった。考え直す機会になった。」

「具体的な食事のとり方について知ることができ、参考になった。」

「日頃の食生活に取り入れやすいと思った。」

「使ったことのない乾物など色々あることがわかったので使ってみようと思う。」

などの声が寄せられました。

第1回山口市サテライトカレッジの様子

健康寿命を延ばし平均寿命との差を小さくするためには、フレイルを予防することが重要なポイントになることがわかりました。

そのために食生活に気を付けて実践していきたいと思う講座となりました。

令和5年度 山口県立大学・岩国市サテライトカレッジを開催しました。

令和5年10月7日(土)岩国市民文化会館にて、第2回岩国市サテライトカレッジを開催しました。

今回のテーマは、古代周防国の住人たち―とくに東部を中心として―と題して、山口県立大学文化創造学科の渡邉滋准教授が受講者67名に対して講義を行いました。

講義をする文化創造学科 渡邉滋准教授

「周防国」の名称の由来となった「小周防」や巨大な古代山城「石城山」、数多くの古墳群の存在などから、7世紀代までの中心地は東部に置かれていたと考えられるとの解説がありました。

古代周防国の住人たちについてのスライド

地元の東部地域が当時大きな影響力を持ち中心地となっていたことに驚き、うなずきながら興味深く聞き入る方が多くおられました。

第2回岩国市サテライトカレッジ受講者の方々

受講者からは、

「生まれ育った地域の歴史や成り立ちがわかり満足しています。」

「ていねいな説明で、当時の様子が想像でき楽しかった。」

「奈良時代の様子が理解できた。」

「茶臼山古墳の話しはとても興味深く聞きました。」

などの声が寄せられました。

国印サンプルの展示コーナー

また、会場には当時の国印サンプルの展示コーナーがあり、多くの人が手に取り注意深く観察していました。

古代周防国の歴史を知ることで、地域に対して興味が湧き、知識が深まる講座となりました。

歴史は面白い。