趣旨
山口県立大学同窓会桜圃会は昭和18年の設立以来、会員相互の親睦を図り、各自の教養を高め、母校の事業を支援し、併せて社会の進展と文化の向上に寄与することを目的に事業を展開してきました。このたび、21世紀の初頭にあたり母校が創立60周年を迎えたことを記念して山口県立大学同窓会『桜圃会賞』を設け、地域社会の振興と文化の向上に寄与した会員の活動をたたえ、以って母校と会員と地域社会とのつながりを強めその発展を願うものです。
授賞の内容
本事業は会員および学生会員を対象とし、次の三つの授賞領域を設けます。
(1) 桜圃会功労賞
これは、会員を対象とし、地域社会への長年にわたる貢献に対して、賞状と記念品を授与します。
(2)桜圃会奨励賞
これは、原則として50歳未満の会員を対象とし、地域社会への貢献が期待される事業活動に対する支援として賞状と奨励金を授与します。
(3)桜圃会学生賞
これは、学生会員(在学生)を対象とし、地域社会への貢献が期待される事業活動に対する支援として賞状と奨励金を授与します。なお、活動報告を必要とします。
桜圃会功労賞は、会員若しくは会員が主催するグループや団体を対象とします。桜圃会功労賞に応募する会員は、桜圃会本部あるいは支部の推薦、または他の会員の推薦を受けることとします。また、桜圃会奨励賞は、会員(原則として50歳未満)若しくは会員が主催するグループや団体を対象とします。桜圃会奨励賞に応募する会員は、桜圃会本部あるいは支部の推薦、または他の会員の推薦を受けることとします。また、桜圃会学生賞は、学生会員(在学生)が主催するグループや団体を対象とします。桜圃会学生賞に応募する学生会員は、山口県立大学教職員の推薦を受けることとします。
授賞対象となる分野と内容
次のいずれかに該当する活動において特に顕著な貢献をなしたものに対して桜圃会功労賞を、また、顕著な貢献が期待されるものに対する支援として桜圃会奨励賞並びに桜圃会学生賞を授与します。
- (1)地域社会や文化の振興に寄与する活動
- (2)生活文化の創造や普及に寄与する活動
- (3)文化的環境づくりに寄与する活動
- (4)地域社会や文化を担う人材育成に寄与する活動
- (5)その他、選考委員会が認めるもの
応募日程
- 応募期間: 6月1日~8月31日まで
- 結果発表: 10月(予定)
選考方法、および表彰
選考は山口県立大学同窓会桜圃会の桜圃会賞選考委員会で審査のうえ、桜圃会理事会で決定します。選考結果は学内外に公表し、山口県立大学桜圃学術三賞とあわせて授賞式を行いその栄誉をたたえます。
令和5年度桜圃会功労賞
受賞者
- 昭和35年 山口女子短期大学 国文科卒業
- 平成24年 山口県立大学院 国際文化学研究科 国際文化学専攻修了
- 原田 洋子
業績の概要
- 「地域社会や文化の振興に寄与する活動」
- 「地域社会や文化を担う人材育成に寄与する活動」
選考の理由
原田洋子氏は, 昭和35年山口県立女子短期大学国文科を卒業後, これまで各地で社会活動などを展開されました。その間平成22年に, 専門的知識の修得のために, 72歳で山口県立大学大学院国際文化学研究科に入学され, 若い世代の学生や中国からの留学生等と議論を深める中で, 研究活動に邁進されました。なかでも, 地元・山口市秋穂の古写真を用いた地域回想法をテーマとした研究成果は, 学会で発表されるとともに, 論文として学会誌に掲載されました。
地域での社会活動の一端を挙げると, 原田氏が中心となって「誰でも気軽に利用できる図書館」づくりを目指して図書館友の会を設立し, 幅広い人脈を活かして, 各方面から講師を招聘した講演会を数多く開催するなどされました。また山口県立大学が文部科学省現代GP支援事業に採択(平成19年)されたことを機に, 学生とともに高齢者が気軽に図書館に足を運べるように「おもいで語りの会(おしゃべりサロン)」などを頻繁に開催されました。
以上の原田氏の活動は, 「地域社会や文化の振興に寄与する活動」に該当するものです。
また, 原田氏が中心となって地域の宝である子どもたちの健やかな成長を願って立ち上げた活動「すこやか秋穂っ子プロジェクト」や「絵本とおやすみ, いい夢たっぷりプロジェクト」などでは, 絵本の読み聞かせや子どもの居場所づくり, 子どもに生活リズムを身につけさせるための絵本リレーなどを精力的に展開され, 子どもの読書活動の推進役として尽力されました。
こうした原田氏の活動は, 「地域社会や文化を担う人材育成に寄与する活動」に該当するものです。
さらに桜圃会での活動としては, 昭和41年から40年有余年の長きにわたり理事を, 平成15年から8年間桜圃会選考委員を務められ, 平成18年からの16年間は副会長として桜圃会創立70周年記念行事の開催や各種の学生支援を行うなど, 桜圃会の活動・運営に多大なる貢献をされました。
こうした原田洋子氏の活動は, 「地域文化や文化の振興に寄与する活動」および「地域社会や文化を担う人材育成に寄与する活動」に該当すると考え, 令和5年度桜圃会選考委員会は, 全会一致で原田洋子氏に桜圃会功労賞を授与することとしました。
令和5年度桜圃会奨励賞
受賞者
- 平成13年 山口県立大学 家政学部生活デザイン学科卒業
- 平成15年 山口県立大学院 国際文化学研究科 国際文化学専攻修了
- 高畠 海
業績の概要
- 「リメイク・リサイクル等、身近な衣生活を通して生活を豊かにする文化の創造・普及」
選考の理由
高畠海氏は、現在東京自由が丘"nucafe"(お直しカフェ)にて、お直し職人として活動。服を手放す前にもう一度見直して、新しい形やデザインに変化させ、永く素敵に身につける取り組みをされている。その取り組みを店舗や書籍の執筆にて実践、発信されている。また、2013年からNHK・Eテレ「すてきにハンドメイド」の講師として出演し手芸に興味を持たれている方々から支持されている。
全国的に活躍されている高畠氏は、地元山口でもメグリバで行われた『YAMAGUCHI×ROVANIEMI DESIGN WEEK 2021』でワークショップ「おウチからはじめるupcycle~ダーニングで飾るお直し~」を開催したり、クリスマスファッションショーでこれまでに培ったリメイク・リサイクルの技術・手法で作り上げた作品を着てかっこよく登場したりして多くの市民を魅了した。
山口県立大学在学時代から器用で衣類・着物の繰り回しに興味があり、院在学中には、着物のリメイク作品を制作、お直し王子と呼ばれていたそうだ。
このような高畠氏の活動は、環境省が推奨しているサステナブル・ファッションに符合する活動である。身近な衣生活を通して生活を豊かにする文化の創造・普及に尽力されて、これからの発展を期待し、令和5年度桜圃会賞選考委員会は、全会一致で高畠海氏に桜圃会奨励賞を授与することとした。
令和5年度桜圃会学生賞賞
受賞者
- 該当者なし
過去の受賞者
応募様式ダウンロード
桜圃会功労賞関係
・桜圃会功労賞応募申請書
・桜圃会功労賞応募推薦書
桜圃会奨励賞関係
・桜圃会奨励賞応募申請書
・桜圃会奨励賞応募推薦書
桜圃会学生賞関係
・桜圃会学生賞応募申請書
・桜圃会学生賞応募推薦書
・桜圃会学生賞事業活動報告書
問い合わせ先
- 山口県立大学同窓会桜圃会事務局
- 〒753-8502
- 山口市桜畠6丁目2番1号
- TEL: 083-925-7485(水・金曜日 10:00 - 17:00)
- FAX: 083-925-7485(随時)
Email: ouhokai@yamaguchi-pu.ac.jp