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2025.10.15
令和7年度 山口県立大学・岩国市サテライトカレッジ2回目を開催しました。
令和7年9月20日(土)岩国市民文化会館にて、令和7年度 山口県立大学・岩国市サテライトカレッジ 第2回目を開催しました。
今回の講座テーマは、「山口から見る世界史」と題して、山口県立大学 国際文化学部 情報文化学科 井竿富雄 教授が、受講者73名に対し講義を行いました。
講座では、大内氏の時代から近現代までの山口県出身の人物を通して、山口が如何に世界とつながっていたのかを考える内容でした。


私たちが普段何気なく暮らしている地域でも、古くから続く神社やお寺、歴史的な街並みなど史跡や歴史的な場所は意外と身近にあります。そのような場所で歴史に触れると時代の流れを感じることがあります。
受講者のみなさんは、日々の暮らしの中で歴史を感じることはありますか?という質問から講座がスタートしました。


長州藩から命がけでイギリスへ密航し、近代文明を学び明治維新以降の日本近代化に大きな功績を残した5人の若者たち「長州ファイブ」や、台湾総督などを務め防府図書館の前身にあたる三哲文庫の建設資金を提供した上山満之進(かみやまみつのしん・防府市出身)などの話題を交え、山口と世界の関わりを説明されました。


また、第2次世界大戦後のシベリア抑留体験を描いた『シベリア・シリーズ』で第一回日本芸術大賞を受賞した香月泰男(かづきやすお・長門市出身)や、洋画家 名島貢(なじまみつぎ・岩国市出身)の話題もあり、受講者はメモを取りながら耳を傾けていました。名島は帝展(後の日展)や台湾総督府の美術展「台展」に入選し、台北の名門女子高で教員を務めました。戦後は山口女子短期大学(現・山口県立大学)や岩国短期大学で美術を教え、山口県の美術教育に尽力した人物です。


さらに、カンボジア難民やタイのスラム救援事業に立ち上がり「曹洞宗国際ボランティア会」(現・シャンティ国際ボランティア会)を創設した有馬実成(ありまじつじょう・周南市出身)の紹介がありました。地域に根ざした文化活動や難民支援に取り組み、国際協力NGOセンターJANIC理事長や、東京災害ボランティアネットワーク副代表等の役員を歴任し、NGO間調整にあたる「NGOの有馬」と呼ばれました。
このように、多くの山口県出身者が志高く世界で活躍していたことがわかり、県民として誇らしく感じると同時に、知らなかった人物もあり、もっと歴史を学んでみたいと思う講座でした。


受講者アンケートでは、
「自分の居るところが世界に繋がっているという考えを持つことができた。」
「知らないことを調べたい。学びたいと思った。」
「今まで知らなかった山口県の人物を知ることができ有意義だった。」
「歴史に興味が湧いてきた。」
「郷土の歩みを知り、もっと深く学びたいと思いました。」
などの声が寄せられました。
山口から世界はどう見えていたか、世界は山口をどう見たか。このことを常に考えつつ、歴史や文化に触れていくと、いろいろなものが見えてきたりします。歴史を学びながら未来の社会を考えましょう。
2025.10.10
令和7年度 山口県立大学・山口市サテライトカレッジ1回目を開催しました。
令和7年9月18日(木) 山口市徳地文化ホールにて、令和7年度 山口県立大学・山口市サテライトカレッジ1回目を開催しました。
今回の講座テーマは、「認知症になりにくいまちは存在する?」と題し、山口県立大学 看護栄養学部 看護学科 横田 恵 准教授が、受講者30名に対し講義を行いました。
認知症は、様々な病気により脳の神経細胞が徐々に変化し、認知機能(記憶、判断力など)が低下して、日常生活を送ることに支障が出ている状態のことです。講座では、認知症について考え、予防や自分の暮らす地域の環境について見直しました。


はじめに、認知症に対してどんなイメージを持っているか受講者同士で話し合う時間がありました。各自が考える認知症のイメージや、家族や周りにいる人が認知症になった体験談など、さまざまな生の声をお聞かせいただきました。


65歳以上の高齢者を対象にした令和4年度(2022年度)調査の推計では、認知症の人の割合は約12%、認知症の前段階と考えられている軽度認知症害(MCI)の人は約16%とされ、両方を合わせると、3人に1人が認知機能にかかわる症状があることになります。

軽度認知症害(MCI)とは、認知症と完全に診断される一歩手前の状態です。認知機能低下の自覚はあるものの日常生活は問題なく過ごすことができます。MCIでは、1年で約5~15%の人が認知症に移行する一方、1年で約16~41%の人は健常な状態に戻ることがわかっています。そのため、早期に適切な予防策を講じることで、健常な状態への回復や認知症への移行を遅らせることが期待できます。


イギリスで創刊された世界的に権威ある医学雑誌『Lancet(ランセット)』の2020年論文によると、認知症リスクとして、教育期間の短さ、高血圧、肥満、難聴、喫煙、うつ病、運動不足、社会的孤立、糖尿病、過度の飲酒、頭部外傷、大気汚染の12項目の危険因子があり、これらを修正できれば認知症の40%は予防や進行を遅らせることができると報告されており、生活習慣病予防をすることが認知症対策にもなるとの解説がありました。


受講者の日頃の生活習慣を振り返えるため、自宅からよく行く施設までの経路を地図に描きました。そこに行くまでの交通手段や、歩いている道も記入し、実際にどのくらい歩いているか、運動時間はどのくらいなのかを把握しました。

また、スポーツの会に週1回以上参加している人の割合が多い町ほど、認知症リスクが低いことや、ボランティアグループなどの地域組織への参加割合が高い地域ほど、認知症リスクを有する後期高齢者の割合が少ないといった調査結果の紹介もあり、運動習慣や社会参加が重要なことを学びました。
受講者アンケートでは、
「運動不足や社会的孤立に気を付けたいと思った。」
「地域の実情に応じた話の内容もあり納得できた。」
「積極的に運動をしたいです。」
「聞くだけでなく考えたり書いたりする体験があり、分かりやすかった。」
「具体的な目標を決めて歩いてみようと思った。」
などの声が寄せられました。
認知症の予防には、日々の生活習慣、身体活動、知的活動、そして社会との交流など総合的な取り組みが不可欠です。年齢を重ねることを恐れず、今できることに意識的に取り組むことで、健やかで豊かな人生を送りましょう。
2025.08.08
山口県立大学「令和7年度前期公開授業」の開講結果
令和7年4月上旬から7月下旬にかけて、「外交史」「地域環境論」の2科目を令和7年度前期公開授業として、地域の方にも受講していただきました。
【公開授業とは】
山口県立大学では大学生や大学院生が受けている授業科目の一部を地域の皆様にも公開し、学生と一緒に学ぶことができる機会を提供しています。
公開授業受講期間中は、学生と学ぶとともに、大学の施設(図書館、学生食堂、売店等)を利用できるなど、キャンパスライフを楽しむこともできます。
【外交史】
国際文化学部情報社会学科の井竿富雄教授が令和7年4月14日から7月28日まで講義を行った「外交史」には、地域の方11名が受講されました。
授業では、日本を含むアジア地域の外交史について、歴史的に働いてきた国際政治・国内政治の力学を解明しながら、政治のみならずそれぞれの地域などがいかなる経緯のもとに歴史的事件を起こしていくかについて史実をもとに学びました。
受講者からは、「毎週主なニュースを問われるのは良いことでした。ボーっと過ごす日々、世間、世界の出来事を考えることが出来ました。」「普段、目に付くことがないような専門的な資料等が豊富でした。新聞を隅々まで読むようになりました。」「各国にはそれぞれの特徴的な外交の歴史があることを認識できました。」などの感想をいただきました。

【地域環境論】
国際文化学部情報社会学科の今村主税准教授が令和7年4月10日から7月24日まで講義を行った「地域環境論」には、地域の方5名が受講されました。
授業では、地球および地域レベルの環境問題や持続可能性に関わる社会的課題について、気候変動や生物多様性の損失について現状と課題解決のために必要な考え方や取組、協働することの重要性などを学びました。
受講者からは、「自分自身の生活を振り返り二酸化炭素排出が削減できるよう行動を実践していきたい」「新たな行動を起こすためには、学びから始めることが必要だと考えており、その目的を満たしてくれる授業を学生さんと共に受講できると、モチベーションも上がります。」などの感想をいただきました。

また、公開授業について、「講義内容が奥深く、知らなかった事を知ることが出来て、受講するのが毎回楽しい。」「いつまでも知的好奇心をもって過ごしたいので、公開授業はとても貴重な機会です。」「受講日には図書館や学生食堂なども利用させていただきました。県立大学の素敵な雰囲気が味わえ、私の楽しみな一日でした」という感想もいただきました。
【令和7年度後期公開授業】
- 10月からは「色彩表現論」「情報科学Ⅱ(宗教)」「こころの科学」の3科目で後期公開授業を開催します。皆さんも学生と一緒に勉強してみませんか?
- 詳細については以下のURLからご覧になれます。
- https://www.yamaguchi-pu.ac.jp/ca/oc/withstudents/kokaijyugyo2025-koki/
2025.02.14
山口県立大学「令和6年度後期公開授業」の開講結果
令和6年10月上旬から令和7年1月下旬にかけて、「日本史学概論」「日本文学講読Ⅲ(近世)」「中国文学史」の3科目を令和6年度後期開授業として、地域の方にも受講していただきました。
【公開授業とは】
山口県立大学では大学生や大学院生が受けている授業科目の一部を地域の皆様にも公開し、学生と一緒に学ぶことができる機会を提供しています。
公開授業受講期間中は、学生とともに学ぶとともに、大学の施設(図書館、学生食堂、売店等)を利用できるなど、キャンパスライフを楽しむこともできます。
【日本史学概論】
国際文化学部文化創造学科の渡邉滋准教授が令和6年10月1日から令和7年1月21日まで講義を行った「日本史学概論」には、地域の方11名が受講されました。
授業では、日本列島の史的変遷について、各時代の社会情勢、政治経済、文化や生活などを対象に、史料を用いて学びました。
受講生からは、「資料を多く示され、新しい事実を多く知ることができました」「今まで言葉では聞いていたが、よく解らなかった事柄(事件やその時の時代背景等)やまったく知らなかった事柄が、その時々を記述した資料などを用いて説明され、日本の古代や中世の知識や理解が深まりました」などの感想をいただきました。
【日本文学講読Ⅲ(近世)】
国際文化学部文化創造学科の菱岡憲司教授が令和6年10月1日から令和7年1月28日まで講義を行った「日本文学講読Ⅲ(近世)」には、地域の方10名が受講されました。
授業では、『雨月物語』の読解を通じて、江戸時代の文芸についての理解を深め、時代背景、その文化価値、問題点などを通じて文学を深く理解し、新たな解釈を創出していくための技術を学びました。
受講生からは、「興味があっても一人では古典文学は読み難いがすばらしい朗読があり、先生のわかりやすい説明で楽しい授業でした」「学生さん達との情報共有もとても参考になりました」などの感想をいただきました。
【中国文学史】
国際文化学部国際文化学科の川口善治教授が令和6年10月4日から令和7年1月24日まで講義を行った「中国文学史」には、地域の方7名が受講されました。
授業では、古典を中心とした中国文学の流れを理解し、基礎的な知識を学びました。また時代に沿って代表的な作品についての解説があり、その作品を精読しました。
受講生からは、「中国文学の歴史と詩の持つ意義や当時の社会背景について知識を深めることが出来ました」「各時代の漢詩の「楽府」について、その違いや時代背景その他を丁寧に講義していただき、面白く理解できました」などの感想をいただきました。
また、受講生の方からは「社会人であるにもかかわらず学生さんと勉学が受けられる機会があることが嬉しく受講させていただいています」「受講日が楽しみでした。毎回図書館も併せて利用させていただき、とても充実していました」などの感想もいただきました。
【令和7年度前期授業】
- 4月からは「外交史」「地域環境論」の2科目で前期公開授業を開催します。皆さんも学生と一緒に勉強してみませんか?
- 詳細については以下のURLからご覧になれます。(3月5日から)
- https://www.yamaguchi-pu.ac.jp/ca/oc/withstudents/kokaijyugyo2025-zenki/
2024.08.23
令和6年度 山口県立大学・柳井市サテライトカレッジを開催しました。
令和6年7月27日(土)柳井市文化福祉会館にて、柳井市サテライトカレッジ第2回目を開催しました。
今回のテーマは、消費のSDGs ~あなたの消費で社会を変える(エシカル消費)~ と題して、山口県立大学 看護栄養学部 栄養学科 今村 主税 准教授が、受講者22名に対し講義を行いました。




- 講座では、①地球環境の現状とSDGsの概要
- ②ものづくりやサービスの背景にある現実
- ③エシカル消費とは何か
3つのテーマに分けて解説があり、私たちの消費が社会を変え、地球環境に役立つことを考えていきました。

人類は豊かな暮らしをするために、資源を消費してきました。現代の日本人は一年間で地球の2.8個分に相当する生態系資源を過剰消費しているという話を聞き、皆さん驚かれた様子でした。

また、講座の途中ではクイズ問題が出題され、みんなで考えたり、SDGsに関する動画を見るなどして楽しく学ぶことができました。


私たち消費者が手にする商品の背景には、様々な社会問題をはらんでいることもあります。とりわけ途上国で生産された商品には、貧困や飢餓、児童労働や環境破壊などの問題がある場合があります。
そのような社会的背景を考え、商品を購入する前に、「誰が」「どこで」「どんなもので」作っているのかを考えないといけないという解説があり、具体的にどんなものを買えばいいのかわかる認証マークの紹介がありました。

- エコマーク
- 環境保全に役立ち、環境への負荷が少ない商品のための目印

- フェアトレードマーク
- 開発途上国の原料や製品が公平な条件で取引されていることなどを認証するマーク

- FSCマーク
- 林の生物多様性を守り、地域社会や先住民族、労働者の権利を守りながら適切に生産された製品を消費者に届けるためのマーク
その他、色々なマークの紹介があり、「知ってる!」、「知らなかった。」、「気をつけて見てみよう。」などの声が上がりました。
誰にでもでき、今すぐできる社会貢献の"てまえどり"の紹介もあり、みなさん頷いておられました。

- 受講者のアンケートでは、
- 「今まで何も知らずに生活していた。知ることですべきことがわかった。」
- 「これからはサステナブルラベルのついた商品を進んで購入するようにしたい。」
- 「温暖化防止の為に、自分でできることを実行していいきたいと思った。」
- 「スーパーやコンビニでは、"てまえどり"を実践したい。」
- 「消費は投票であることを意識して、エシカル消費に努めたい。」
- 「物を買うときに価格だけでなく、その商品をだれが作っているのか、どんな環境で作っているかなど、エシカルな商品かどうかを考えて購入するようにしたい。」
- などの声が寄せられました。
「価格」だけでなく、エシカルな観点から商品を選ぶ消費行動によって、世界の未来は少しずつ変えることができる。買い物で社会をよりよく出来ると学んだ講座でした。