オープンカレッジ

令和2年度第1回宇部市サテライトカレッジを開催しました

 2月20日(土)、宇部市立図書館で第1回サテライトカレッジを開催しました。
 今回は、「『平家物語』入門」と題して、郷土文学資料センター長の稲田秀雄教授が受講者25名に対して講義を行いました。


 講義では、『平家物語』の概要や登場人物の生き様・死に様について、また平家の滅亡により、武家が政権を握るルーツとなったことなどの詳しい説明がありました。受講者の方からは、「講師のわかりやすい説明が良かった。」「もう一度『平家物語』を読んでみたくなりました。」という感想が寄せられました。


 会場には『平家物語』の関連書籍コーナーが設けられ、たくさんの方が興味を示されていました。『平家物語』の魅力について、改めて感じることのできる講座でした。

令和2年度 全学客員教授特別講義を開催しました

 11月19日(木)、令和2年度全学客員教授特別講義を開催しました。
 「私たちの選択が未来を変える~エシカル消費のすすめ~」と題して、TBS系テレビ『世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターとして活躍した末吉里花氏を講師に迎えました。
 今年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からZoomによるオンラインでの開催となりましたが、本学学生、教職員、同窓生など185名の参加がありました。


 講義の冒頭で、「エシカル」という言葉の意味は、人間が持つ良心から発生した社会的な規範であるとの説明がありました。そして、エシカルに携わるようになったきっかけとともに多くの写真や映像を紹介され、1枚の服がどのように作られているのか、私たちの知らない背景、世界事情そして生産者と消費者の壁についてお話されました。
 また、講師がエシカル活動をやめようかと悩んだ時に、とある企業の方に言われた「人は何を言うか思うかではなく、何をするかでその価値が決まる。活動を続けていけば、様々な問題の解決の一部になれる。」という言葉によって再び奮起したこと、私たちにできる社会的貢献について、「地域の課題に目をむける」「仲間を作って活動する」など8つの項目を挙げ、誰もがすぐに実行できることであることが述べられました。

 講義の閉会にあたり、本学同窓会 桜圃会 福田百合子会長によるお礼の言葉と共に「今回学んだことを明日からではなく、今日からこの生活に活かしていきたいです」との感想が述べられました。今回の講義では、人や地球環境、社会に優しいエシカルな消費を行うために、自分に何ができるのか、受講生1人ひとりが自身を振り返る時間となりました。

周南市サテライトカレッジを開催しました

 令和2年7月21日(火)、周南市学び・交流プラザでサテライトカレッジを開催しました。
 今回は「生活を豊かにするアロマセラピー」と題して、本学別科助産専攻の三谷明美講師が受講者29名に対して講義を行いました。


 講義では、アロマセラピーによる身体への効果や日常生活での活用法が紹介されました。


 アロマセラピーの基礎知識を理解した後、ハンドトリートメントの演習を行いました。


 本日のマッサージオイルは、オレンジとローズウットの精油をブレンドした爽やかでフルーティな香りのオイルです。


 演習では、頭痛や肩こりなど体調を整えるツボやコツの説明が行われました。



 受講者の方は、リラックスされた表情で気持ちよさそうにマッサージをされていました。
 アロマセラピーの基礎知識を深めることができ、心と身体がスッキリとリフレッシュできる講座でした。

桜の森アカデミー認定証書授与式を行いました

 「桜の森アカデミー」は、一般県民と学生が一緒に学びながら、地域活動に貢献できる人材育成を目的とした、共生教育の場です。 令和2年2月19日(水)に2019年度桜の森アカデミー認定証書授与式を挙行しました。
 今年度は所定の課程を修了した「子育て支援リーダーコース」5名、「認知症ケアリーダーコース」8名の計13名がリーダーを取得しました。
 始めに、加登田惠子学長から、「今回の講座で身に付けた力を地域の中で発揮し、活躍してほしい。」と、今後の活動への期待の言葉が贈られ、受講生一人ひとりに「リーダー認定証書」が授与されました。


 次に、子育て支援リーダー代表と認知症ケアリーダー代表の2名による謝辞がありました。
 子育てリーダーコースを修了した学生は、太宰治の著書から引用し、「学ぶことで自分をcultivateして(耕して)豊かにし、心を広く持って愛するということを知るのが学びの神髄。桜の森アカデミーでの学びがそうだった。今回の学びををきっかけに、これから支援者となるための人格が形成され始めたと強く思う。」と振り返りました。
 認知症ケアリーダーコースを修了した受講生は、「自分の介護経験から後悔することが多々ある。今回学んだことのように、病気をきちんと理解した上でケアができていたら、もっと楽しい思い出が作れたと思う。この受講で目標が見つかったので、その目標に向かって努力したい。認知症の方と一日一回、一緒に笑顔になれるようなサポートを目指したい。」とこれからの抱負を語りました。
 

 閉会にあたり、田中マキ子副学長から、講座の振り返りとともに、「資格は道具の一つ。道具は使わなければそのうち錆びて使えなくなってしまう。今回の受講で得た道具をご自身の状況に合わせて色々なところで使ってほしい。」と修了生に対してのエールの言葉が贈られました。


これからの修了生の活躍が期待されます。

令和元年度全学客員教授特別講義を開催しました

 12月2日(月)、令和元年度全学客員教授特別講義を本学講堂にて開催し、本学学生や地域住民、同窓生など445名の参加がありました。

 全学客員教授特別講義は、広く活躍されている著名人や各分野の専門家を講師としてお招きし、通常の教育内容をさらに充実させることを目的に開催しています。

 今年度は、「山口きずな音楽祭」のテーマソング「きずな」の作曲を担当し、すべての作品において「いのち」を表現されている宮川彬良氏と、作詞を担当し、社会貢献活動にも取り組まれている湯川れい子氏を講師としてお招きし、「"きずな"の今とこれから」をテーマに、"音楽といのち・きずな"についての講義が行われました。

 冒頭で、LE VELVETSとVOJA-tensionがサプライズ登場し、宮川先生の伴奏とともに「きずな」が披露されました。


 次に、田中副学長が各講師に音楽から"いのち"を感じたきっかけを伺いました。
 湯川先生は、ビートルズの曲は全て「さあ、みんな楽しく生きようよ」と訴えており、音楽は命だと気付いたそうです。



 宮川先生は、小学4年生のときに聴いた「大きな古時計」の歌詞の中で「今はもう動かない」というフレーズからおじいさんの死を悟り、それ以来「童謡の中に作者の思いが詰まっている。"いのち"のことを曲のどこかで伝えている。」と敏感に感じ取るようになったそうです。
 具体的に、「シャボン玉」「赤とんぼ」を例に挙げ、「シャボン玉」の玉は魂を、「赤とんぼ」は温もりを表していることなど、歌詞の意味について歌を交えながら分かりやすく説明がありました。




 その後、改めて歌詞に思いを馳せながら、再度「きずな」が披露されました。


 最後に、講師のお二人から、会場の学生たちに向けてメッセージが贈られました。
 宮川先生:「"いのち"と関係ないような音楽がたくさん聞こえてくるけど、実はそうでもなくて、作る側は常に"いのち"のことをどこかちょっとでも考えている。だから、いざという時すぐ力になる。この胸に飛び込んでおいでと。少なくとも湯川先生と私は全身全霊をかけて本気でそう取り組んでいる。それが本当の"きずな"、ご縁だと思う。」
 湯川先生:「全ての音楽、どんなに悲しいレクイエムもクラシックも日本の民謡でも、木の葉のそよぎ、打ち寄せる波も地球上にあるものは全てリズムを持っている。音楽がそこにあるということは、それだけ平和だということ。だから自分が好きな音楽が歌える、聴けるということで充分。どうぞ好きな歌を歌って、みんなでダンスをできるような世界であってほしいと心から願っています。」

 笑いあり涙ありの講義は、温かい空気に包まれ、"いのち""きずな"の大切さを音楽を通して感じる有意義な時間となりました。