令和3年度 全学客員教授特別講義を開催しました


 11月11日(木)、令和3年度全学客員教授特別講義を開催しました。
 今回は「山口県立大学を哲学する~『学ぶ』をいかに『生きる』に繋げるか~」と題して、山口大学国際総合科学部 教授 小川仁志氏をコーディネーターに、山口県立大学同窓会桜圃会会長・名誉教授 福田百合子氏、山口県立大学卒業生の米重敏明氏、林真由氏をパネリストとして迎えました。
 今年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、会場とZoomによるリモート講義が行われ、学生、教職員、同窓生の合計164名が受講しました。

 講義は、小川仁志氏の進行により、今回のテーマ「山口県立大学を哲学する」に基づき、「『学ぶ』ことは楽しいか」、「どうすれば『学び』を良い人生に繋げていけるか」など、様々な角度からディスカッションが行われました。

 3人のパネリストは、本学での学びや学生生活におけるエピソード、卒業後に改めて感じていることなどを交えながら、それぞれの思いについて語られました。

福田百合子氏:
「『学ぶ』ことは楽しいことである。『生きる』ということは考えることであり、考えることなくして自分自身を確認することはできない」
「大学では、精神を大事にすることや四季を感じること、感じたことを言葉にすることを学んだ。これからも一人ひとりが考えて、行動できる、表現できる人物が育っていく場所であって欲しい」

米重敏明氏:
「自分がどうありたいか、そのために何をやるべきか、事の本質を突き詰め全力で過ごすことで良い人生に繋げていけると思う」
「学生時代は机上だけでなく、感心のあることがあれば実際に現地へ出向いて学ぶことも経験し、その中で教わったことが今も仕事などに活かされている」

林真由氏:
「『学ぶ』ことで人生の選択肢を増やすことができ、自分にとって一番良い方法を選ぶ力が身に付く。『学ぶ』ことは良い人生に繋がると思う」
「大学でのゼミやフィールドワークで、多様な人と交流する中で様々なことを学ぶことができた。卒業後、それらの経験やエピソードを自分の言葉として話せることは、仕事にも活かされていると思う」

 最後に小川仁志氏から、「『学ぶ』ことは『生きる』ことであり、積極的に自分のやりたいことを選んで、成長していくことが良い人生に繋がっていく」「山口県立大学はこれからも健在で、イキイキとした人材を育てる場所であり続けることを期待する」というエールとともに、本講義の幕を閉じました。

 会場は時折笑い声があふれ、終始和やかな雰囲気で包まれていました。
 「学ぶ」ことでより良い人生にするための選択肢が増えること、「学ぶ」ことをより前向きに感じることのできる講義となりました。