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2024.11.13
令和6年 山口県立大学・防府市サテライトカレッジ②を開催しました。
令和6年11月8日(金) 富海公民館にて、防府市サテライトカレッジ 第2回目を開催しました。
今回の講座テーマは、「景観写真講座」で、山口県立大学 国際文化学部 文化創造学科 倉田 研治 准教授が、受講者10名に対し講義を行いました。
講座のアドバイザーとして、プロの写真家 柴田 明蘭氏(日本写真家協会(JPS)理事)にオンライン参加いただき撮影のコツや撮影した写真の講評をしていただきました。
- 今回の講座では、
- ①写真は引き算。(メインを際立たせるため必要のないものは画の中から排除する)
- ②アングルを変えると見え方が変わる。(同じ写真でもアングルでイメージが変わる)
- ③シャッターチャンスを逃さない。
- 以上の「写真撮影3つのコツ」を学びました。
講義の後、実際に外に出て撮影する時間がありました。当日は天気が良く、海が近い会場だったので砂浜や防波堤からシャッターチャンスを狙う受講者が多くいました。
会場に戻り、撮影した写真の中から、厳選した2枚にタイトルをつけパソコンに取り込みました。
選んだ写真をスクリーンに映し、タイトルと撮影時の様子を一人ずつ発表しました。講師2名より作品の良い点、構図など工夫すればもっと良くなる点などのアドバイスがありました。
また、他の人が撮影した写真も見ることができ、自分とは違う視点や工夫が分かり刺激になったという感想もありました。
- 受講者のアンケートでは、
- 「撮影するのに先生のお話が役立った。」
- 「他の方が撮った写真を見るのが勉強になりました。先生の講評が良いと思います。」
- 「ていねいなコメントに感謝します。」
- 「講師の方の写真に対する情熱やエネルギーを感じた。」
- 「また機会があれば参加したいです。」
- などの声が寄せられました。
今では、スマホやデジカメで誰でも気軽に写真を撮ることができるようになりました。しかし、メッセージが伝わるような感動的な写真は簡単には撮れません。今回の講座は、撮り方のコツを学び、プロのカメラマンからアドバイスを受け表現力を磨く講座となりました。
2024.11.08
令和6年 山口県立大学・山口市サテライトカレッジ②を開催しました。
令和6年10月30日(水) 徳地地域交流センターにて、山口市サテライトカレッジ 第2回目を開催しました。
今回の講座は、
「失明につながる病気を早めに発見するポイント ~こんな時は受診すべき? しばらく様子を見ていいの?~ 」 というテーマで、山口県立大学 看護栄養学部 栄養学科 德田 和央 教授が、受講者11名に対し講義を行いました。
視力の低下など、年齢を重ねると目の変化を感じることが多くなります。しかし単なる老眼と考えて放置しておくと他の目の病気にかかっていることに気づかず、症状が進行してしまうことがあります。講座では、失明リスクのある「白内障」「緑内障」「加齢黄斑変性」について学びました。
目には、かゆい・痛い・見えにくい・何か黒い物が飛んで見えるなど様々な症状が現れることがあります。どのような症状が現れると失明につながる病気の可能性があるのか、どのタイミングで受診したらよいのか、しばらく様子を見てもよいのかなど、具体的な例を挙げて説明がありました。
元気に健康な生活を送るには、病気の早期発見が不可欠です。目も例外ではありません。早く異常に気づき適切な治療を受ければ、病気を治したり、進行を遅らせたりすることができます。
そこで、物が歪んで見え、視野が欠ける「加齢黄斑変性」をチェックするシートを用いて、目に異常がないか各自チェックをしました。
講座終了後には、目の悩みや、使っている目薬などについて多数の質問がありました。日頃感じていた疑問が解決でき、納得した様子がうかがえました。
- 受講者のアンケートでは、
- 「眼科を受診してみようと思いました。」
- 「正しい点眼法がわかった。」
- 「見え方の異常に早く気づくように心がけたい。」
- 「目の健康によい栄養素のことが聞けて良かった。」
- 「眼科に通院していますが、色々と勉強になりました。」
- などの声が寄せられました。
「人は情報の8割以上を視覚から得ている」と言われるように、私たちは日常生活の多くの情報を目から得ています。目が健康であれば、いつまでも美しい風景や花などを見ることができ、心豊かになります。
豊かな人生を送るためにも、目の健康を保ちましょう。
2024.10.29
令和6年 山口県立大学・山口市サテライトカレッジ①を開催しました。
令和6年10月17日(木)山口市徳地文化ホールにて、山口市サテライトカレッジ 第1回目を開催しました。
今回の講座は、「住み慣れた地域で暮らし続ける ―「おたがいさま」の見守り活動・助け合い活動―」というテーマで、山口県立大学 社会福祉学部 社会福祉学科 坂本 俊彦 教授が、受講者9名に対し講義を行いました。
現在、少子高齢化が急速に進み65歳以上の高齢世帯が増加しています。加えてコロナウイルス感染症の影響により、これまで取り組まれてきた高齢者の見守り活動に制約が生じ、高齢者が孤立する問題が生じています。講座では、住み慣れた地域で安心して暮らし続けるために、住民による見守り活動の意義や具体的な活動事例の紹介がありました。
高齢者の見守り活動は、地域包括支援センターや民生委員、地域住民や民間事業者等さまざまな主体が担っていますが、対象となる高齢者が増加していることや、見守る側も高齢になってきていること、担い手不足など様々な問題を抱えています。
見守り対象者と同じ地域に住む住民が、無理のない範囲で高齢者を見守ること、近所付き合いの延長として自然な形で活動すること、自治会・町内会・老人クラブ・婦人会など地域の団体が連携して見守り活動を続けることなどの紹介があり、受講者の方はメモを取りながら聞き入っていました。
講座の後半には、グループワークもあり、これまで見守り活動で体験したことや、声かけの仕方、地区ごとでの取り組みの違いなどについて意見交換を行いました。
- 受講者のアンケートでは、
- 「声かけや見守り活動の大切さがわかった。」
- 「この地で住み続けたいと思う気持ちが強くなりました。」
- 「見守り活動を続けていくためには、個々の負担軽減が必要と感じた。」
- 「周りの方に言葉を多くかけ、顔をつき合わせることが大切と思いました。」
- などの声が寄せられました。
制度・分野ごとの「縦割り」や「支える側」「受ける側」という関係の枠を超え、住民や事業者、行政などが協力し支え合う包括的な支援体制が必要と感じた講座でした。
2024.10.11
令和6年 山口県立大学・周防大島町サテライトカレッジを開催しました。
令和6年9月18日(水)大島文化センターにて、周防大島町サテライトカレッジを開催しました。
今回の講座は、「お口の健康を保つための食生活」というテーマで、山口県立大学 看護栄養学部 栄養学科 寺田 亜希 特任教員が、受講者46名に対し講義を行いました。
お口の健康を保つことは、食べ物をおいしく食べるだけでなく、フレイルや要介護状態になることを防ぐことができます。講座では、オーラルフレイルの説明と予防の仕方、食事や栄養素についての解説がありました。
オーラルフレイルとは、加齢による口腔の衰えのことで、食べこぼしや軽いむせ、固いものが噛みにくい、滑舌の悪化、口の中が乾くなど "口" に関する機能が低下しつつある状態のことを指します。噛む力が衰えて固いものが食べにくくなると、やわらかいものばかり食べるようになり、噛むための筋力がさらに低下し、さらに噛む機能が衰えるといった悪循環に陥りやすくなります。結果的に口腔機能の衰えは、食欲の低下、さらには全身の機能低下(サルコペニアや低栄養など)へと進み、要介護状態へとつながる可能性があります。
そこで、現在のお口の健康状態を知るために、セルフチェック表を用いてセルフチェックしました。また、噛み終わったガムの色で咀嚼能力をチェックできる「咀嚼チェックガム」も使って確認しました。
- 受講者のアンケートでは、
- 「オーラルフレイルという言葉を初めて知った。」
- 「食事の大切さがわかった。バランスを考えて食事の管理をしていきたい。」
- 「フレイルにならないように、よく噛むことを心がけようと思った。」
- 「いろいろな食品を食べたり、野菜を大きく切って咀嚼の力を高めたい。」
- 「今日の講座を参考にしてこれから生活していきたい。」
- などの声が寄せられました。
私たちの身体は、日々口にした物でできています。口は、栄養の入り口です。また、思いを言葉にし、表情を作って感情を伝えるなど、口は感情の出口でもあり、生活していく上で不可欠な存在です。オーラルフレイルを予防するために、バランスの良い食事をよく噛んで食べましょう。
2024.10.09
令和6年 山口県立大学・岩国市サテライトカレッジ②を開催しました。
令和6年9月28日(土)岩国市民文化会館小ホールにて、岩国市サテライトカレッジ 第2回目を開催しました。
今回の講座は、「地名から見た古代の山口 ―東部地域を中心に― 」というテーマで、山口県立大学 国際文化学部 文化創造学科 渡邉 滋 准教授が、受講者69名に対し講義を行いました。
講座では、8世紀末に国府が佐波郡に置かれる以前は、県東部に権力が集中していたと考えられることが示されました。具体的に古代における山口県東部(玖珂・熊毛・大島・都濃の諸郡)がどういった特色を持っていたのか、地域に存在した有力勢力の動向など詳しい説明がありました。
光市の石城山には2.5kmに渡る城壁があり、山城として地域を守っていたと考えられることや、柳井市にある前方後円墳の茶臼山古墳では国内最大級の銅鏡が出土し、この地域に高い技術があったことなどから、古代山口では東部地域が中心地であったとの解説に、受講者の方も一生懸命にメモを取りながら聞き入っておられました。
また、古代山口の東部地域では、人々がどんな暮らしをしていたのか、地名がどのように名付けられたのか、地区の分け方など、地名から見た古代の周防国東部の解説もありました。
- 受講者のアンケートでは、
- 「地域の歴史が具体的に分かった。より知識を深めたいと思った。」
- 「古代の山口に興味が湧いてきた。」
- 「地名の由来の話しが面白かった。」
- 「自分の住んでいる地区に興味を持った。」
- 「茶臼山古墳に行ってみたくなった。」
- などの声が寄せられました。
自分が住んでいる地域の道や、駅やバス停、よく行く施設などは知っていても「町の歴史」となると意外と知らないものです。今回受講して、地域の歴史を知れば知るほど面白く、住んでいる町について愛着や誇りが生まれました。学校で教わった歴史と違い、自分のルーツを探ることにも似た面白さを感じる講座でした。