令和7年度 山口県立大学・長門市サテライトカレッジ1回目を開催しました。

令和7年6月6日(金) 日置交流プラザにて、長門市サテライトカレッジ 第1回目を開催しました。

今回の講座テーマは、「知っていましたか? 歯周病は万病のもとなんです!!」と題し、山口県立大学 看護栄養学部 栄養学科 白野 容子 准教授が、受講者18名に対し講義を行いました。

長門市サテライトカレッジの様子1

歯周病は単に口腔だけの病気ではなく、さまざまな全身疾患と関連していることが報告されています。歯周病菌や炎症物質が血液に載って全身をめぐり、糖尿病、心臓疾患、脳卒中、認知症、肺炎など様々な病気の引き金になったり、病気の症状を悪化させることが知られています。

長門市サテライトカレッジの様子2

講座では、山口県民の歯の状態(自分の歯が20本以上ある人の割合、残歯数、歯磨きのタイミング、歯科受診者の推移、咀嚼力など)などがデータで示され、身近に感じる話題で、受講者はメモを取りながら熱心に聴講していました。

長門市サテライトカレッジの様子3

歯周病初期には、歯肉の腫れや出血がありますが、ほとんどの場合、痛みが無いので放置しがちになり症状が進行しやすくなります。そこで、「歯周病セルフチェックシート」を使って自分の歯周病の度合いをチェックしました。

長門市サテライトカレッジの様子4
長門市サテライトカレッジの様子5

また、口腔内細菌が腸内細菌に影響を与えることや、睡眠時間と虫歯の関係など、新しい知見の紹介や、腸内環境を整える注目の成分「発酵性食物繊維」などの話しもあり充実した講座内容でした。

長門市サテライトカレッジの様子6

受講者アンケートでは、

「口腔ケアの大切さがわかりました。歯周病にならないように、歯磨きをていねいにして、歯科のメンテナンスに行きたいと思います。」

「健康な状態を維持するために、一さじの量を少なくする、あと5回噛むことを実践したいと思います。」

「口(歯)と腸の関係がよく分かった。」

「食べ方や食事に気をつけ、腸内環境を整えたい。」

などの声が寄せられました。

歯の健康を守ることは、長生きするためにもとても大切です。歯を失うと、食事の楽しみが減るだけでなく、全身の健康に悪影響を与えてしまいます。毎日の歯磨きや定期的な歯科検診で、歯も身体も元気でありたいと感じる講座でした。