サテライトカレッジ

第1回 宇部市サテライトカレッジを開催しました

 令和3年10月8日(金)宇部市立図書館にて、第1回宇部市サテライトカレッジを開催しました。
今回は、「『雨月物語』「吉備津の釜」を読む」と題して、文化創造学科の菱岡憲司准教授が受講生23名に対して講義を行いました。



 『雨月物語』「吉備津の釜」は、江戸時代後期に上田秋成によって書かれた9篇の怪談が収録されている小説集の1つです。主人公の正太郎は、女遊びが激しく、結婚した後も他の女と駆け落ちしてしまう。夫に裏切られたことがショックで病に倒れ亡くなった妻は、怨霊となって夫を呪い続ける。
 講義では、朗読とともに女性が軽視されていた時代背景や怨霊となっても呪い続ける嫉妬の深さについて、講師から解説がありました。



 受講者の方からは「わかりやすい解説で物語の内容がよく理解できました」「時代背景がよくわかりました」との声が寄せられました。
 今回の講座は、新型コロナウイルス感染症の影響で、延期となっていたこともあり、受講者の皆さんは、久しぶりの学びを満喫されたご様子でした。

第3回 美祢市サテライトカレッジを開催しました

 令和3年9月18日(土)秋吉公民館にて、第3回美祢市サテライトカレッジを開催しました。

 今回は「古代の美祢-長門・周防国との関わりを中心に-」と題して、大学院 国際文化学研究科の渡辺滋准教授が、受講生21名に対して講義を行いました。



 美祢郡は、日本の古代国家を支える貴重資源が存在していた地域であり、奈良の東大寺大仏制作に長登銅山の銅が使われていたことや、平安時代に流通していた銭貨も美祢郡から供給されていたことなど、写真やレプリカを見ながらわかりやすく解説されました。





 受講者からは、仏像や銭貨以外で使われていた銅の需要についての質問や「美祢の歴史について興味がわきました」「専門的な内容をわかりやすく講義していただき、古代の山口県の文化、歴史、産業がよくわかり興味深かったです」との声が寄せられました。

第2回美祢市サテライトカレッジを開催しました

 令和3年9月11日(土)美東センターにて、第2回美祢市サテライトカレッジを開催しました。今回は「『平家物語』「先帝身投」を読む」と題して、大学院 国際文化学研究科の稲田秀雄教授が受講生20名に対して講義を行いました。



 『平家物語』「先帝身投」の章では、壇ノ浦の舟の上で平家の終わりを察知した平清盛の妻 二位殿(安徳天皇の祖母)がまだ幼い安徳天皇とともに海の底に心中する場面が描かれています。



 講義では、これからどこに連れて行かれるのかと尋ねる安徳天皇に対し「海の底にも都があります、極楽浄土へ連れて行きます」と涙をこらえながら慰める二位殿の姿や「海の底の極楽浄土とは?」などについて語られました。



 質疑応答の際には、天皇の所持する三種神器や敗戦後平家の生き延びた者についての質問があり、大変盛り上がりました。
 受講者からは「難しい本文をわかりやすく解説されていて良かった。もっと平家物語を学びたいと思います」との声が寄せられました。

第1回 美祢市サテライトカレッジを開催しました

 令和3年9月4日(土)美祢市民会館にて、第1回美祢市サテライトカレッジを開催しました。美祢市サテライトカレッジでは「学びを深めるじぶん時間~『文化』・『歴史』のこと学んで暮らしイキイキと~」をテーマに全3講座が開催されます。今回は「本当の仏教」と題して、大学院 国際文化学研究科の鈴木隆泰教授が受講生28名に対して講義を行いました。



 日本でもさまざまな行事や習慣が仏教に由来するものも多く、私たちの日常生活にも根付いています。講義では、仏教の創設者である釈迦(ブッダ)についてわかりやすく、多くの笑いとともにエピソードが紹介されました。



 講義の後半では、よりよく生きるための過ごし方や、本当の仏教の教えについて深くふれ、改めて仏教の魅力について再発見できました。



 受講者の方からは「講師のわかりやすい言葉で仏教について学びを深めることができました」、「心に響く講義でした」と感謝の声が寄せられました。
 これからのじぶん時間が、より一層充実したものになるような学びの深い講座となりました。

第2回 下松市サテライトカレッジを開催しました

 令和3年8月21日(土)、下松市市民交流拠点施設 ほしらんどくだまつで、第2回下松市サテライトカレッジを開催しました。
 今回の講座は、「"妖怪"のヒミツ」と題して、国際文化学部 文化創造学科の吉岡一志准教授が小学生(4年生以上)とその保護者16名に対して講義を行いました。



 「妖怪」は漫画やアニメでもよく登場し、会場の小学生も知っていましたが、「妖怪と幽霊の違いって何なんだろう?」「妖怪や幽霊はほんとにいるの?」など、実はまだよくわかっていない妖怪と人間の不思議な関係についてみんなで一緒に考えました。



 講義では、かっぱのミイラの写真や江戸時代の妖怪絵、幽霊に会った人の体験談が紹介され、両手で目を隠しながら写真を見る子やお話を少し怖がる小学生もいましたが、みんなとても興味深そうに見たり聞いたりしていました。


スライドに映された物がじーっと見ていると見えなくなる不思議を体験


動かしたくなくても体は勝手に動く、くっつき指で不思議を体験



 参加した小学生から「妖怪のヒミツが知れたことと、いろんな不思議体験ができておもしろかった。」、保護者からは「夏にぴったりのテーマで子どもと楽しく聞けました。」との声が寄せられました。