第1回岩国市サテライトカレッジを開催しました

 令和4年9月10日(土)、岩国市民文化会館で第1回岩国市サテライトカレッジを開催しました。
 今回は「『雨月物語』「菊花の約(ちぎり)」を読む」と題して、郷土文学資料センターの菱岡憲司准教授が受講者50名に対して講義を行いました。

講座の様子の写真1

「菊花の約」は、江戸時代中期の読本作品『雨月物語』に収録されている9篇の短篇のうち、現代でも人気の高い作品の1つです。
 講義では、女優 白石加代子氏の朗読とともに、主人公の丈部左門が、病に伏せた赤穴宗右衛門と出会い、介抱したことがきっかけで、義兄弟の契りを交わしたことや、体調が回復して、左門の元を離れることになった宗右衛門が、菊の節句(9月9日)に再会の約束を果たすために、魂となって会いに来るところなど、物語の魅力について解説されました。

講座の様子の写真2

 受講者の方は、熱心にメモを取られながら聴講され、講義終了後には、「初めて触れた物語で、大変心打たれました。先生の解説も非常にわかりやすかったです」「古文がこんなに楽しくおもしろいものだとわかり、今後も色々勉強していきたいという意欲がわきました」との声が寄せられました。

講座の様子の写真2

 会場には、「雨月物語」に関連した資料の展示もあり、受講者の方は、興味深そうに資料を手に取られていました。古典文学に親しみ、さらに知識を深めることのできる1日となりました。