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2024.06.21
令和6年度 山口県立大学・長門市サテライトカレッジを開催しました。
令和6年6月14日(金)三隅農業者トレーニングセンターにて、長門市サテライトカレッジ第2回目を開催しました。
今回のテーマは、「呼吸と運動でこころも身体もリフレッシュ」と題して、山口県立大学 看護栄養学部 看護学科 曽根 文夫 教授が受講者32名に対し講座を行いました。
講座の内容は、
- ①腹式呼吸と心理生理的変化
- ②運動による心理生理的変化
- ③ロコモ予防と運動
の3つの部分から構成され、部分ごとに軽い運動を取り入れて、理論と実践が交互に学べる楽しい講座でした。
はじめに、現在のこころの状態を把握するために、チェック表を使ったストレスチェックを行った後、腹式呼吸をしてリラックスした状態で講座が始まりました。
腹式呼吸をすることで気持ちが落ち着き、身体が軽くなったような感覚になりました。腹式呼吸には、自律神経を調整し、ストレス軽減やリラックス効果があることの説明があり、受講者のみなさん納得した様子でした。
また、こころと身体をリラックスさせる方法として、ストレッチ体操の紹介もあり、手のひらを握ったり開いたり、腕を上げたり下ろしたり、腕を頭の上で組んで背筋を曲げたりする体操をして、楽しみながらリラックスすることができました。
軽い運動をすることは、幸せホルモンと呼ばれる脳の伝達物質「セロトニン」の分泌を増やし、精神を安定させる作用があるとの説明がありました。簡単な体操をするだけでも、気持ちがすっきりし、リラックスできることがわかりました。
年齢を重ねてくると心配になるロコモ(ロコモティブシンドローム:運動器症候群)は、加齢に伴う筋力の低下や関節の病気など、運動器の機能が衰えた状態のことです。片足立ちで靴下がはけなくなったり、横断歩道を青信号のうちに渡り切れなくなるとロコモ予備軍かもしれません。
そこで、ロコモ度チェックを行い、ロコモにならないための筋力トレーニングのやり方を習い、実際に体験しました。
講義と運動の実践が交互にあり、楽しみながら知識を学ぶことができました。
受講者のアンケートでは、
- 「簡単なストレッチで体が軽くなったように思います。生活の中に取り入れたいです。」
- 「腹式呼吸とストレッチを今日から意識してみようと思います。」
- 「わかりやすく丁寧に教えてもらったので、有意義な時間になった。」
- 「とてもリラックスできました。」
- 「実際に身体を動かす事が出来て良かった。」
- 「実技があるのが良かった。続けられそうです。」
などの声が寄せられ、こころも身体もリフレッシュできた講座となりました。
今日からストレッチをして、筋肉を伸ばして、寿命も伸ばそう!
2024.06.20
令和6年度 山口県立大学・宇部市サテライトカレッジを開催しました。
令和6年6月8日(土)宇部市立図書館にて、宇部市サテライトカレッジ第1回目を開催しました。
今回のテーマは、「仙人?それとも魔術師? ― 張果の話を読む ― 」と題して、山口県立大学 国際文化学部 国際文化学科 川口 喜治 教授が受講者18名に対し講座を行いました。
張果(ちょうか)という人は、「八仙」と呼ばれる中国を代表する八人の仙人のうちの一人に数えられる実在の人物で、玄宗皇帝の時代に活躍した記録が残っています。
川口教授が唐の詩人を研究する過程で張果のことを調べていくと、張果に関する研究が少ない上に、八仙に数えられる以前の張果の実像を語る文献はほとんど解読されていないことがわかり研究に至ったというエピソードの紹介や、張果のことを後世に伝えていくためにも広く知ってほしい思いから、日本ではあまりなじみのない張果を今回の講座で取り上げたと説明がありました。
張果は、ロバを紙のように折りたたんで持ち運び、水を吹きかけて元の大きさに戻しては、その背に乗って一日に数万里を移動したとか、老いていることを問われた時に、白髪を抜き、歯をたたき割り、すぐに黒髪、白い歯が生えてきたなど、信じられないような、さまざまな魔術を行ったことが紹介されました。
受講者の皆さんは、張果の術に驚きながら、一生懸命にメモを取っておられました。
アンケートでは、
- 「張果のすばらしさを教えて頂いて、本を読んでみたい気持ちになった。」
- 「学生になった気分で学ぶ楽しさを味わえました。」
- 「少しずつ、漢文を楽しく学びたいと思った。」
- 「張果のもつ色々な術を知ることができ、面白かったです。」
などの声が寄せられました。
日常とは違う、いわば異世界に入り込む楽しさが味わえるのは、文学ならではの魅力だと感じることができました。
「漢文を読む。また楽しからずや!」
2024.06.20
令和6年度 山口県立大学・長門市サテライトカレッジを開催しました。
令和6年6月5日(水)三隅農業者トレーニングセンターにて、長門市サテライトカレッジ第1回目を開催しました。
今回のテーマは、「運動とこころあたまの健康 ~二重課題運動で脳を刺激しよう~」と題して、山口県立大学 社会福祉学部 社会福祉学科 角田 憲治 准教授が受講者31名に対し講座を行いました。
講座は、認知症と脳の関係、認知症と運動の関係などについての講義部分と、実際に身体を動かすスクエアステップ運動の部分がありました。
認知症の中で最も多いのがアルツハイマー型認知症です。認知症の発症原因の一つにアミロイドβ(脳のゴミ)が大きく関わっていると考えられています。
アミロイドβは通常、ゴミとして分解・排泄されますが、睡眠不足や運動不足になると排泄されず脳内にゴミとして蓄積されやすくなるので、睡眠時間を十分とることや継続した運動をすることが大切との解説がありました。
講義のまとめでは、
「あなたが、幸福になることは他人に対しても義務である。なぜなら幸福は伝染するからだ。」というフランスの哲学者アランの言葉を引用し、
- ①心の健康があたまの健康にもなる。その逆も言える。
- ②運動で脳のゴミのアミロイドβを除去。
- ③人とのつながりが「健幸」に大切。幸福は伝染する。
以上の3つで講義部分を締めくくり、まとめられました。
講義の後にはグループに分かれてマットを使った様々なパターンのスクエアステップを行いました。
グループで協力して、声掛けしながらステップを確認し、前に進んでいきます。
声に出して考えながら足を動かすことは、頭では理解できても、実際にやってみるとなかなか難しいものです。上手くできるまで繰り返しチャレンジし、できた時には「やった!」「できたー!」と歓声が上がりました。
仲間とおしゃべりしながら運動することで、楽しい時間を過ごすことができました。
受講者のアンケートでは、
- 「認知症予防の仕組みが大変よく分かりました。」
- 「みんなでスクエアステップをして、楽しかった。」
- 「日頃、運動することが少ないので、まずはウオーキングから始めてみたいと思った。」
- 「睡眠の大切さ、運動とサークル活動が大切なことがわかりました。」
- 「幸せは伝染する!人とのつながりが大事!実践したいと思います。」
などの声が寄せられ、大変好評でした。
仲間と楽しく運動することで、こころも晴れ晴れとし、スッキリとした気持ちになる講座となりました。
認知症予防のために、今日からエレベーターを使わず階段を歩いてみよう。
2024.05.29
令和6年度 山口県立大学・周南市サテライトカレッジを開催しました。
令和6年5月25日(土)周南市学び・交流プラザにて、周南市サテライトカレッジ第2回目を開催しました
今回のテーマは、「今日からはじめる脳の活性化エクササイズ」と題して、山口県立大学 看護栄養学部 看護学科の佐々木直美 教授が受講者21名に対して講義を行いました。
あまり身体を動かさなくなると、筋肉がやせ衰えたり関節の動きが悪くなります。このことが、さらに活動性を低下させることで悪循環となり、全身の身体機能に悪影響をもたらすことがあります。そうならないために、日常的に運動を習慣化することが大切です。
そこで、受講者の皆さんに、「普段どんな運動をしていますか?」との質問がありました。
ラジオ体操、いきいき百歳体操、プール、太極拳、自転車、ウォーキング...など
様々な運動をしているとの回答があり、健康に対する意識の高さがうかがえました。
身体の健康を維持することと同じく、脳の健康を維持することも大切です。
講座では脳の活性化エクササイズとして、
- ①文章を声に出して、できるだけ早く読む。
- ②簡単な計算(20ます計算、30ます計算)を早く解く。
- ③色読みシートを、読み方→色の順に繰り返し読む。
- ④数字盤になるべく早くペットボトルのキャップの数字を並べていき、時間を計る。
以上の4つを実際に声に出して読んだり、手を動かしながら作業しました。
複雑な計算をしている時よりも簡単な計算をしている時の方が、脳が活性化するという解説があり、意外な事実に皆さん驚かれていました。
受講者のアンケートでは、
- 「わかりやすく、楽しかったです。」
- 「色読みシートや数字盤など、変化のある講座で面白かった。」
- 「認知症というとネガティブになりがちだが、心身ともに脳を使い活性化することで、ポジティブになれることがわかりました。」
- 「講座を受けて、これからの過ごし方が前向きになれると思った」
- 「実母の認知機能が少しずつ衰えてきているので、今日やった脳トレを一緒にやってみようと思った」
などの声が寄せられました。
講義を聞くだけでなく、計算や音読など、実際に口や手を動かす脳トレをすることで、楽しく盛り上がった時間になりました。講座の最後には、自分自身を抱きしめて、頑張っている自分に感謝する時間があり、心が落ち着きスッキリした気持ちになりました。
筆者も年齢を重ねるにつれ、人の顔はわかるけど名前が出てこないことがあり、「あの人」とか「アレ」を使う回数が増えてきました。
そのたびに「歳取ってくると仕方ないのかなぁ」と思っていましたが、今日から「脳トレ」で年齢に抗ってみたいと思います。
今日からはじめよう。未来は明るい!
令和5年度 山口県立大学・山口市サテライトカレッジを開催しました。
令和5年10月13日(金)山口市徳地地域交流センターにて、第1回山口市サテライトカレッジを開催しました。
今回のテーマは、ころばぬ先のフレイル予防「毎日の食事で健康寿命を延ばしましょう!!」と題して、山口県立大学栄養学科の白野容子准教授が受講者11名に対して講義を行いました。
「フレイル」とは、加齢によって心身が老い衰え、社会とのつながりが減少し、健康と要介護の中間にある状態のことです。
講座では、生活習慣を見直し、フレイルを予防するために、
- フレイルを理解し、自分自身のフレイル度のチェック
- バランスのとれた食事とはどんなものなのか
- 日常の食事で出来る工夫
などについて詳しく解説がありました。
受講者からは、
「とてもわかりやすかった。考え直す機会になった。」
「具体的な食事のとり方について知ることができ、参考になった。」
「日頃の食生活に取り入れやすいと思った。」
「使ったことのない乾物など色々あることがわかったので使ってみようと思う。」
などの声が寄せられました。
健康寿命を延ばし平均寿命との差を小さくするためには、フレイルを予防することが重要なポイントになることがわかりました。
そのために食生活に気を付けて実践していきたいと思う講座となりました。