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2024.08.01
令和6年度 山口県立大学・柳井市サテライトカレッジを開催しました。
令和6年7月6日(土)柳井市文化福祉会館にて、柳井市サテライトカレッジ第1回目を開催しました。
今回のテーマは、古代「周防国」の形成過程 ―東部地域の重要性を中心として― と題して、山口県立大学 国際文化学部 文化創造学科 渡邉 滋 准教授が、受講者48名に対し講義を行いました。
講座では、7世紀代までの政治的な中心は東部地域に置かれており、主要な施設もこの地域に集中していたと考えられることについて、考古学分野の成果も踏まえて紹介がありました。


古代の周防国というと、国府の置かれた西部地域(現在の防府市)が代表しているように思われる方が多いと思いますが、もともとの中心地は、東部地区(主に熊毛郡から光市にかけての地域)だったことを、東部地区にある古墳や出土品などを根拠に解説がありました。


柳井市柳井にある「柳井茶臼山古墳」、熊毛郡平生町の「白鳥古墳」、「神花山古墳」など東部地域に古墳が集中していることの紹介がありました。前方後円墳の柳井茶臼山古墳から出土した青銅鏡は、直径が44.8㎝、重さ8.95㎏もあり、古墳時代の鏡としては日本一の大きさです。また青銅鏡のデザインも精緻なレリーフで、当時の高度な技術レベルがうかがえるとの解説がありました。


受講者のみなさんが住んでいる東部地域が中心地であったことや、各地区の地名の由来などの説明もあり、納得した様子でメモしておられました。



- 受講者のアンケートでは、
- 「周防国のことを深く知ることで、地元の事をもっと知りたいと思うようになった。」
- 「東部地域に銅鏡などを加工する高度な技術があったことが印象に残りました。」
- 「周防国の形成過程がよく分かりました。あっという間に時間が過ぎました。」
- 「郷土の成り立ちがよく分かった。もっと詳しく学習したいと思った。」
- 「学ぶ内容が新鮮で、また講義を受けたいと思った。」
- 「現在の地名とのつながりがよく分かり、大変興味が湧きました。」
などの声が寄せられました。
自分が住んでいる町の歴史を知ることで、より親しみを持てたり、誇りに思うことができる講座内容でした。
2024.08.01
令和6年度 山口県立大学・美祢市サテライトカレッジを開催しました。
令和6年7月20日(土)美祢市民会館にて、美祢市サテライトカレッジ第1回目を開催しました。
今回のテーマは、「山口から見る世界史」と題して、山口県立大学 国際文化学部 国際文化学科 井竿 富雄 教授が受講者20名に対し講座を行いました。

講座では、世界史から見える山口、山口から見える世界と世界史とはどんなものか。歴史の中に登場する山口県出身の人物から考えていく内容でした。


日本が欧米列強の植民地化の危機にあった幕末期、国禁を破って命がけでイギリスへ渡った長州出身の5人の若者たち「長州ファイブ」の話しを交えて、世界からの入口、世界からの出口の解説がありました。


初期の台湾総統は、児玉源太郎など山口県出身者が多いことや、太平洋戦争とシベリア抑留の体験を描いたシベリア・シリーズにより、戦後美術史に大きな足跡を残した香月泰男、宇部の紳士服店を世界のユニクロにまで発展させた柳井正、日本を代表するNGO「公益社団法人シャンティ国際ボランティア会」の創設者、有馬実成など山口県出身者の紹介がありました。

「私は泥の中から咲く蓮の花ではなく、美しい蓮の花を咲かせるための泥になりたい」という言葉にショックを受けたという有馬実成のことが印象に残ったという方が多く、メモを取りながら聞き入っておられました。


- 受講者のアンケートでは、
- 「長州ファイブの渡航の様子が印象に残った。」
- 「初めて聞く人物が多く、興味を持って聞くことができた。」
- 「世界という視点で物事を見ていきたいと思いました。」
- 「山口県出身者のエピソードがよく分かった。周りの人にも教えてあげたい」
- 「歴史にあまり興味がなかったが、講座を聞いて歴史の扉が少し開きました。」
- などの声が寄せられました。
歴史の中で山口県出身の人がたくさん活躍していることがわかり誇りに思うと共に、どこに住んでいても私たちは世界の入口に立っていることがわかる講座でした。
2024.07.09
令和6年度 山口県立大学・宇部市サテライトカレッジを開催しました。
令和6年6月29日(土)宇部市立図書館にて、宇部市サテライトカレッジ第2回目を開催しました。
今回のテーマは、宇野千代と雑誌『スタイル』と題して、山口県立大学 国際文化学部 文化創造学科 加藤 禎行 教授が受講者19名に対し講義を行いました。
宇野千代は、山口県出身の昭和期を代表する有名な女性作家のひとりです。作家としての執筆以外にも服飾・流行・生活文化を扱うファッション雑誌『スタイル』を編集発行しています。講座では、宇野千代の生涯と雑誌『スタイル』について詳しく解説がありました。




作家活動以外にも、雑誌の編集発刊、着物デザイナーなど実業家としての才覚を見せる宇野千代に、受講者の方も感心した様子で聞き入っていました。


ファッション雑誌『スタイル』は、昭和11年に創刊されましたが、のちに戦争になり発行は一時中断されます。終戦後、半年で復刊し、華やかな情報に飢えていた女性たちの間で驚異的な反響を呼びました。
会場には、宇野千代の関連図書や雑誌『スタイル』の復刻版が展示され、受講者の方は興味深そうに手に取って閲覧されていました。





- 受講者アンケートでは、
- 「宇野千代のことがもっと知りたくなった。本を読んでみたいと思う。」
- 「雑誌『スタイル』の記事が昭和初期の時代をよく表しており、とても興味深かった。」
- 「内容がすばらしい。格調高い講義を受講出来て喜んでいます。」
- 「山口の文学者が活躍した話に刺激を受けた。」
などの声が寄せられました。
宇野千代は、有名な小説家であると同時に、編集者や着物デザイナーなど多くの顔を持つ、自立した女性実業家であったことがわかる講座でした。
2024.06.21
令和6年度 山口県立大学・長門市サテライトカレッジを開催しました。
令和6年6月14日(金)三隅農業者トレーニングセンターにて、長門市サテライトカレッジ第2回目を開催しました。
今回のテーマは、「呼吸と運動でこころも身体もリフレッシュ」と題して、山口県立大学 看護栄養学部 看護学科 曽根 文夫 教授が受講者32名に対し講座を行いました。
講座の内容は、
- ①腹式呼吸と心理生理的変化
- ②運動による心理生理的変化
- ③ロコモ予防と運動
の3つの部分から構成され、部分ごとに軽い運動を取り入れて、理論と実践が交互に学べる楽しい講座でした。

はじめに、現在のこころの状態を把握するために、チェック表を使ったストレスチェックを行った後、腹式呼吸をしてリラックスした状態で講座が始まりました。

腹式呼吸をすることで気持ちが落ち着き、身体が軽くなったような感覚になりました。腹式呼吸には、自律神経を調整し、ストレス軽減やリラックス効果があることの説明があり、受講者のみなさん納得した様子でした。
また、こころと身体をリラックスさせる方法として、ストレッチ体操の紹介もあり、手のひらを握ったり開いたり、腕を上げたり下ろしたり、腕を頭の上で組んで背筋を曲げたりする体操をして、楽しみながらリラックスすることができました。



軽い運動をすることは、幸せホルモンと呼ばれる脳の伝達物質「セロトニン」の分泌を増やし、精神を安定させる作用があるとの説明がありました。簡単な体操をするだけでも、気持ちがすっきりし、リラックスできることがわかりました。

年齢を重ねてくると心配になるロコモ(ロコモティブシンドローム:運動器症候群)は、加齢に伴う筋力の低下や関節の病気など、運動器の機能が衰えた状態のことです。片足立ちで靴下がはけなくなったり、横断歩道を青信号のうちに渡り切れなくなるとロコモ予備軍かもしれません。
そこで、ロコモ度チェックを行い、ロコモにならないための筋力トレーニングのやり方を習い、実際に体験しました。

講義と運動の実践が交互にあり、楽しみながら知識を学ぶことができました。
受講者のアンケートでは、
- 「簡単なストレッチで体が軽くなったように思います。生活の中に取り入れたいです。」
- 「腹式呼吸とストレッチを今日から意識してみようと思います。」
- 「わかりやすく丁寧に教えてもらったので、有意義な時間になった。」
- 「とてもリラックスできました。」
- 「実際に身体を動かす事が出来て良かった。」
- 「実技があるのが良かった。続けられそうです。」
などの声が寄せられ、こころも身体もリフレッシュできた講座となりました。
今日からストレッチをして、筋肉を伸ばして、寿命も伸ばそう!
2024.06.20
令和6年度 山口県立大学・宇部市サテライトカレッジを開催しました。
令和6年6月8日(土)宇部市立図書館にて、宇部市サテライトカレッジ第1回目を開催しました。
今回のテーマは、「仙人?それとも魔術師? ― 張果の話を読む ― 」と題して、山口県立大学 国際文化学部 国際文化学科 川口 喜治 教授が受講者18名に対し講座を行いました。
張果(ちょうか)という人は、「八仙」と呼ばれる中国を代表する八人の仙人のうちの一人に数えられる実在の人物で、玄宗皇帝の時代に活躍した記録が残っています。

川口教授が唐の詩人を研究する過程で張果のことを調べていくと、張果に関する研究が少ない上に、八仙に数えられる以前の張果の実像を語る文献はほとんど解読されていないことがわかり研究に至ったというエピソードの紹介や、張果のことを後世に伝えていくためにも広く知ってほしい思いから、日本ではあまりなじみのない張果を今回の講座で取り上げたと説明がありました。

張果は、ロバを紙のように折りたたんで持ち運び、水を吹きかけて元の大きさに戻しては、その背に乗って一日に数万里を移動したとか、老いていることを問われた時に、白髪を抜き、歯をたたき割り、すぐに黒髪、白い歯が生えてきたなど、信じられないような、さまざまな魔術を行ったことが紹介されました。



受講者の皆さんは、張果の術に驚きながら、一生懸命にメモを取っておられました。
アンケートでは、
- 「張果のすばらしさを教えて頂いて、本を読んでみたい気持ちになった。」
- 「学生になった気分で学ぶ楽しさを味わえました。」
- 「少しずつ、漢文を楽しく学びたいと思った。」
- 「張果のもつ色々な術を知ることができ、面白かったです。」
などの声が寄せられました。
日常とは違う、いわば異世界に入り込む楽しさが味わえるのは、文学ならではの魅力だと感じることができました。
「漢文を読む。また楽しからずや!」