令和7年度 山口県立大学・長門市サテライトカレッジ2回目を開催しました。

令和7年6月17日(火) 日置交流プラザにて、長門市サテライトカレッジ 第2回目を開催しました。

今回の講座テーマは、「地名と遺跡からたどる古代の長門市」と題し、山口県立大学 国際文化学部 文化創造学科 渡邉 滋 准教授が、受講者37名に対し講義を行いました。

長門市サテライトカレッジ 第2回目の様子1

講座では、長門市(旧長門国大津郡)の古代における状況・特色について、当時の地名や主な遺跡を分析し、そこから分かる様々なことについて紹介がありました。

長門市サテライトカレッジ 第2回目の様子2

旧大津郡(現長門市)の地名の由来は、油谷湾の地形などから重要な港を示すことに由来する地名と考えられるが、海港には限定されない事などが紹介されました。

その他にも、三隅、深川、日置など長門市各地の地名の由来を解説されました。

長門市サテライトカレッジ 第2回目の様子3

また、古墳や遺跡の紹介もありました。

長門市油谷の王屋敷(向津具)遺跡から発見された、国の指定重要文化財「有柄細形銅剣(ゆうへいほそがたどうけん)」は今から約2000年前の弥生時代に作られた銅剣です。持ち手まですべてが青銅でつくられており、持ち手の把(つか)の先に突起がついているのが特徴で、全国で5例しか見つかっていない極めて珍しいものです。本州では長門市のみで、他には佐賀県の吉野ケ里遺跡などで発見されています。長門市の誇る遺跡出土品の話しに受講者の方は、頷きながら耳を傾けていました。

長門市サテライトカレッジ 第2回目の様子4
長門市サテライトカレッジ 第2回目の様子5

その他にも、雨乞台遺跡、白潟遺跡、糘塚古墳群、深川廃寺など様々な地元の話題に、受講者は、興味深く聞きながらメモを取られていました。

長門市サテライトカレッジ 第2回目の様子6
長門市サテライトカレッジ 第2回目の様子7

受講者アンケートでは、

「長門や日置の由来を知ることができて、歴史のロマンを感じた。」

「地名の由来は興味深かった。長門の遺跡や寺などと外部の関係を知ることができ、参考になった。」

「長門、大津など古代の様子が鮮やかに甦る感じがした。」

「自分の住んでいるところが、素敵な土地だと思い、嬉しかった。」

「もう一度、歴史を勉強してみたくなった。」

などの声が寄せられました。

地元の歴史については知らないことも多く、講座を聴き、地元の歴史は想像以上に深く、たくさんあることが分かりました。

歴史の面白さやロマンを感じ、もっと郷土の歴史を学びたいと思う講座でした。