令和7年度 山口県立大学・宇部市サテライトカレッジ1回目を開催しました。

令和7年6月7日(土) 宇部市立図書館にて、宇部市サテライトカレッジ 第1回目を開催しました。

今回の講座テーマは、「その悩み、江戸の古典が解決します。」と題し、山口県立大学 国際文化学部 文化創造学科 菱岡 憲司 教授が、受講者40名に対し講義を行いました。

宇部市サテライトカレッジの様子1
宇部市サテライトカレッジの様子2

現代を生きていくなかで、さまざまな悩みを抱えることがあります。そうした悩みに対して、江戸時代の古典を紐解くことで、解決のヒントを得ることができます。昨年、菱岡教授が執筆された『その悩み、古典が解決します。』(晶文社)をもとに、古典が実践的に「役に立つ」ことの講座がありました。

宇部市サテライトカレッジの様子3
宇部市サテライトカレッジの様子4

講座は、悩みと回答をQ&A形式にして進行していきました。例えば、「集中力が続かない。」という悩みに対して江戸時代の国学者、本居宣長の『排蘆小船』(あしわけおぶね)より、「気は散るものです。雑念を消そうとせず、やるべきことへの意識を手放さなければよい」という内容を引用し、わかりやすく丁寧に解説されました。

宇部市サテライトカレッジの様子5
宇部市サテライトカレッジの様子6
宇部市サテライトカレッジの様子7
宇部市サテライトカレッジの様子8

その他にも、「やりたいことがたくさんあって困る。」、「アニメを親が理解してくれない。」など生活に密着した悩みを、古典からヒントを得て解決策を示されました。その引き込まれるようなお話に頷きながら聞いたり、メモをとったりしていると、あっという間に時間が経ちました。

受講者アンケートでは、

「今まで思っていた古典文学の印象が変わった。古典を読みたいと思った。」

「先生の話し方が上手で、古典の世界に引き込まれていきました。言われたことがしっかり理解できた。」

「いろいろな考え方を知ることができた。」

「今後の自分の人生に役立つと思った。」

「何がおきても前向きに生きて行こうと思った。」

などの声が寄せられました。

多くの悩みは、物事を多角的に見ることができず、視野が狭くなることで起きています。そこで、古典を読み、先人の知恵にふれ、広い視野で物事を見ることができれば、解決のヒントを得ることができます。

古典を読んで、価値観の異なる世界にふれましょう。 「古典を読むことも、歴(れっき)とした異文化交流」