令和6年度 山口県立大学・長門市サテライトカレッジを開催しました。

令和6年6月5日(水)三隅農業者トレーニングセンターにて、長門市サテライトカレッジ第1回目を開催しました。

今回のテーマは、「運動とこころあたまの健康 ~二重課題運動で脳を刺激しよう~」と題して、山口県立大学 社会福祉学部 社会福祉学科 角田 憲治 准教授が受講者31名に対し講座を行いました。

講座は、認知症と脳の関係、認知症と運動の関係などについての講義部分と、実際に身体を動かすスクエアステップ運動の部分がありました。

山口県立大学 社会福祉学部 社会福祉学科 角田 憲治 准教授

認知症の中で最も多いのがアルツハイマー型認知症です。認知症の発症原因の一つにアミロイドβ(脳のゴミ)が大きく関わっていると考えられています。

アミロイドβは通常、ゴミとして分解・排泄されますが、睡眠不足や運動不足になると排泄されず脳内にゴミとして蓄積されやすくなるので、睡眠時間を十分とることや継続した運動をすることが大切との解説がありました。

長門市サテライトカレッジ第1回の様子

講義のまとめでは、

「あなたが、幸福になることは他人に対しても義務である。なぜなら幸福は伝染するからだ。」というフランスの哲学者アランの言葉を引用し、

  • ①心の健康があたまの健康にもなる。その逆も言える。
  • ②運動で脳のゴミのアミロイドβを除去。
  • ③人とのつながりが「健幸」に大切。幸福は伝染する。

以上の3つで講義部分を締めくくり、まとめられました。

講義の後にはグループに分かれてマットを使った様々なパターンのスクエアステップを行いました。

マットを使った様々なパターンのスクエアステップの様子1

グループで協力して、声掛けしながらステップを確認し、前に進んでいきます。

声に出して考えながら足を動かすことは、頭では理解できても、実際にやってみるとなかなか難しいものです。上手くできるまで繰り返しチャレンジし、できた時には「やった!」「できたー!」と歓声が上がりました。

仲間とおしゃべりしながら運動することで、楽しい時間を過ごすことができました。

マットを使った様々なパターンのスクエアステップの様子2
マットを使った様々なパターンのスクエアステップの様子3

受講者のアンケートでは、

  • 「認知症予防の仕組みが大変よく分かりました。」
  • 「みんなでスクエアステップをして、楽しかった。」
  • 「日頃、運動することが少ないので、まずはウオーキングから始めてみたいと思った。」
  • 「睡眠の大切さ、運動とサークル活動が大切なことがわかりました。」
  • 「幸せは伝染する!人とのつながりが大事!実践したいと思います。」

などの声が寄せられ、大変好評でした。

仲間と楽しく運動することで、こころも晴れ晴れとし、スッキリとした気持ちになる講座となりました。

認知症予防のために、今日からエレベーターを使わず階段を歩いてみよう。