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2025.09.03

「2025年度 第1回 精神保健福祉コースオリエンテーション」を実施しました

7月24日(木)に、次年度から精神保健福祉コースでの学びを希望する2年生を対象に、標記オリエンテーションを実施しました。当日は、本コースに関心をもっている2年生18名の参加がありました。授業等の都合で参加が難しかったという申し出も多数あり、現時点で学年の約3分の1の学生が関心を寄せていることがわかりました。

精神保健福祉コースオリエンテーションの様子1

前半は、担当教員より精神保健福祉士の概要や、私たちのこころの健康(メンタルヘルス)をめぐる状況についてのミニレクチャーが行われ、あわせて3年次以降の学習の流れや実習についての説明もありました。後半は、本コースに所属する4年生2名が登壇し、関心をもったきっかけや動機、精神科医療機関と障害福祉サービス事業所での実習体験、学びを通して得られたさまざまな力や自己の成長、卒業後の進路について丁寧に語ってくれました。参加学生は、頼もしい先輩の姿にふれながら、そのさわやかな体験談に熱心に耳を傾けていました。

精神保健福祉コースオリエンテーションの様子2
精神保健福祉コースオリエンテーションの様子3

今回のオリエンテーションは、本コースへの関心や意欲を有する2年生にとって、今後の学習や進路についての可能性を考えてみる貴重な機会となったようです。

2025.09.03

本学が「えるぼし」認定を取得しました

本学は、女性の活躍推進の取組が評価され、令和7年4月7日付で厚生労働大臣より「えるぼし」認定(第3段階)を受けました。

「えるぼし」認定は、女性活躍推進法に基づき、職場における女性の活躍を積極的に支援している企業や団体に与えられるものです。正規職員に占める女性割合や管理職比率、平均勤続年数、労働環境の整備など、複数の評価基準を満たした団体が認定されます。

認定通知書交付式に出席

8月28日(木)に山口地方合同庁舎で行われた「令和7年度第1回 えるぼし・くるみん認定企業 認定通知書交付式」において、本学を代表し岩野副学長が出席し、認定証書を受け取りました。

当日の式典では、認定を受けた各企業・団体が取組内容や今後の抱負を紹介し、本学からも副学長がスピーチを行いました。

えるぼし認定の様子1
認定通知書を受け取る様子
えるぼし認定の様子2
副学長のスピーチの様子

本学ではこれまでも、教職員・学生問わず多様な価値観を尊重し、性別にかかわらず一人ひとりが能力を発揮できる環境づくりを進めてきました。特に女性管理職比率は全国平均を大きく上回り、多くの女性がリーダーとして活躍しています。

今回の認定は、これまでの取組みが評価された結果であり、大変光栄なことです。今後も学生のロールモデルとなるよう、女性がキャリアを築きやすい環境整備や、ワーク・ライフ・バランスを重視した働き方の推進をさらに進めてまいります。

えるぼし認定の様子3

オープンキャンパスで食育戦隊ゴハンジャーの活動を紹介しました

栄養学科の課外活動の一つ「食育プログラム開発チーム 食育戦隊ゴハンジャー」では、地域の子どもたちが楽しみながら食について学べる食育プログラムを行っています。

7月19日(土)、8月3日(日)に開催されたオープンキャンパスで、高校生や保護者の方に向けて本チームの食育活動紹介を行いました。オリジナルキャラクターであるゴハンジャーや自作の媒体を紹介し普段子供たちに向けて行っている劇を実演しました。

ゴハンジャーの様子1
ゴハンジャーの様子2
ゴハンジャーの様子3

参加してくださった多くの方と、課外活動や大学生活、栄養学科の授業について等、様々なお話をすることができました。また、参加者の皆様からは、「山口県立大学って楽しそうな学校ですね」「私もこの食育活動をやってみたいと思いました」等声をかけていただき、大学や本チームの活動の魅力を伝えることができたと実感できました。

令和7年度 山口県立大学・下松市サテライトカレッジ1回目を開催しました。

令和7年8月9日(土)下松市市民交流拠点施設「ほしらんどくだまつ」にて、山口県立大学・下松市サテライトカレッジ 第1回目を開催しました。

この講座は、夏休みの児童向け講座で、テーマを 「想像力」から「創造力」へと題し、山口県立大学 国際文化学部 文化創造学科 小橋 圭介 准教授が、受講者48名(子ども31名、保護者17名)に対し講義を行いました。

講座の内容は、画用紙に絵を描きながら、「そうぞう」することを楽しんで、「感じる」気持ちを育んでいく講座で、3つのパートから構成され、子ども、保護者共に絵を描きながら進行していきました。。

下松市サテライトカレッジ 第1回目の様子1
下松市サテライトカレッジ 第1回目の様子2

最初のパートでは、画用紙に印刷してある図形を見て、その図形が何に見えるか、どんな絵の一部なのかなど「想像力」をはたらかせ、色鉛筆やクレヨンで絵を描き、気付く力を養いました。大人では考えつかないような子どもたちの発想には驚かされます。

下松市サテライトカレッジ 第1回目の様子3
下松市サテライトカレッジ 第1回目の様子4

二番目のパートでは、毛糸を地面に垂らし一筆書きの要領で絵を描いていきました。実際にやってみると、思っている以上に難しく、何を描いたのかわからないような絵になってしまいます。

「上手に描こうとするより、描くことを楽しみましょう」というアドバイスを聞き、楽しんで絵を描きました。作業を通して親子や子供同士の会話が弾み、あっという間に時間が過ぎていきました。

下松市サテライトカレッジ 第1回目の様子5
下松市サテライトカレッジ 第1回目の様子6

そして、最後のパートでは、野菜や果物を組み合わせて、新しい食べ物を創造して描く時間がありました。どんな野菜や果物を組み合わせるかなど想像しながら、未知の新しい食べ物を創造しました。

その後、全員の作品を見る時間があり、他の人が書いた作品を見て、自分とは違った感性やとらえ方に感心し、刺激を受けていました。

下松市サテライトカレッジ 第1回目の様子7
下松市サテライトカレッジ 第1回目の様子8
下松市サテライトカレッジ 第1回目の様子9
下松市サテライトカレッジ 第1回目の様子10

子どもは、楽しみながら90分間という時間を集中して取り組みました。保護者も夢中になって、子どもと一緒に楽しい時間を過ごすことができました。

受講者アンケートでは、

「子どもは、家では集中力が続かないのに、受講中はずっと集中して意欲的に取り組んでいた。」

「大人も子どもも一緒に絵を描いて楽しかった。普段、思いつかないようなことを想像することができた。」

「家では出来ないような事が、たくさん体験できた。」

「他の人の作品を見ることができ、刺激になった。」

「子どもと一緒にワイワイ活動出来て、とても楽しかった。」

などの声が寄せられました。

絵を描く作業中は、子どもの自由な発想力や、楽しいことに一生懸命になる集中力を見ることができました。また、大人も楽しんでいる姿を子供に見せることで、親子の会話やコミュニケーションが図れました。

親子で「想像すること」や「創造すること」を楽しんだ講座は、夏休みの良い思い出となりました。

令和7年度 山口県立大学・美祢市サテライトカレッジ2回目を開催しました。

令和7年8月2日(土)美東地域まちづくりセンターにて、山口県立大学・美祢市サテライトカレッジ 第2回目を開催しました。

今回の講座テーマは、「本当の仏教 第5章」と題して、山口県立大学 国際文化学部 情報社会学科 鈴木隆泰 教授が、受講者20名に対し講義を行いました。

この講座は、2021年から美祢市で毎年続いている「本当の仏教」シリーズ第5回目の講座です。受講者は開催地の美祢市を中心に県内各市町、県外からもお越しいただき、リピーターの方が多い人気の講座です。

美祢市サテライトカレッジ 第2回目の様子1
美祢市サテライトカレッジ 第2回目の様子2

日常生活で、仏壇に手を合わせる、お盆やお彼岸に墓参りをする、葬儀に参列するなど、仏教に触れる機会はたくさんあります。さらに日常的に使っている「いただきます」、「ありがとう」といった言葉も仏教の教えに由来する言葉です。

生活に密着し身近にある仏教ですが、分かっているようで分かっていない、聞いたことはあるが詳しくは知らないと思っている人が多いのも事実です。そんな仏教をわかりやすく、仏教の原典から教えていただきました。

美祢市サテライトカレッジ 第2回目の様子3
美祢市サテライトカレッジ 第2回目の様子4
美祢市サテライトカレッジ 第2回目の様子5

仏教は、紀元前5世紀頃にインドで釈迦によって開かれた教えです。釈迦は悟りを開きブッダとなりました。仏教はブッダの説いた教えであると同時に、ブッダに成る教えを説いています。

講座では、仏教における人生の苦しみを表す言葉「四苦(しく)」(生・老・病・死)や、真理に対する無知のことで煩悩や苦しみの根源「無明(むみょう)」、無明から生じる「サンスカーラ」(今の自分を形成する力・作用)などの説明がありました。

美祢市サテライトカレッジ 第2回目の様子6
美祢市サテライトカレッジ 第2回目の様子7

無明やサンスカーラを無くすことによって、人は生きながらにしてブッダになることができますが、無明やサンスカーラを完全に無くすことは極めて困難なので、完全に消滅させられなくとも制御することで、一瞬でもブッダに近づくことができます。まずは「一瞬ブッダ」を目指しましょうと教わりました。

受講者の方は、熱心に耳を傾けながら、メモを取り、理解を深めていました。

美祢市サテライトカレッジ 第2回目の様子8
美祢市サテライトカレッジ 第2回目の様子9

講座後半には、インドのカーストについて説明がありました。インドには、古代よりカーストと呼ばれる身分制度があり、現在は法律で禁止されていますが、今でもインド社会に根強く残っています。一方、仏教はカーストや身分制度を否定し、すべての人が平等に真理にたどり着けると説きました。

仏教では、

「人は生まれによって卑しいものになるのではない。生まれによって尊いものになるのでもない。

人は行いによって卑しいものにもなり、行いによって尊くもなる。」

と説いています。

美祢市サテライトカレッジ 第2回目の様子10
美祢市サテライトカレッジ 第2回目の様子11

また、講座終了後には質疑応答の時間が設けられ、貴重な機会に多くの方から質問がありました。疑問に思っていたことが解決し、皆さん納得の様子でした。

受講者アンケートでは、

「今日のお話を聞いて、自分の生き方・生活のあり方について気をつけたいと思った。」

「とても深い話でした。仏教について分かりやすく話していただいた。」

「分かったつもりでいたが、分かっていなかったことに気付いた。とても素敵なお話しでした。」

「自分をコントロールできる力を身に付けたい。」

「日頃疑問に思っていたことが解決でき、モヤモヤしたものがすっきりした。」

などの声が寄せられました。

生きていることが当たり前のことではなく、有難いことだと気付きました。仏教は、自分自身を見つめ心のあり方を見つける、よりよく生きるために学ぶものと理解できた講座でした。