2023.11.13

令和5年度 社会福祉学部 客員教授特別講義が開催されました

2023年11月7日(火)令和5年度 社会福祉学部 客員教授特別講義を開催しました。

特別講義では、國學院大學法学部法律学科教授、弁護士、全国権利擁護支援ネットワーク代表の佐藤彰一先生より「虐待対応と意思決定支援」をテーマに講義いただきました。

岡正朗理事長ご挨拶の後、学生、学外参加者、教員の総計145名が聴講し、山口東部から西部の下関に至るまで多くの方がご参加くださいました。

参加者からは、重い知的障害のある方や認知症の方が「主体的に生活することの重要さや、意思決定ができる環境をつくることが大切であることを学ぶことができた」などの感想が聞かれました。

障害者虐待防止法の成立や意思決定支援ガイドライン等の策定を牽引されてきた佐藤彰一先生の、温かな思いと深い洞察に裏付けられた講義から、多くの学びを得させていただきました。ご講義いただき誠に、ありがとうございました。

客員教授特別講義の様子1
客員教授特別講義の様子2

2023.11.10

Yucca企画「認知症カフェってどんなところ?」

【地域交流スペースYuccaとは】

地域共生センターでは、地域の方々と大学の学生・教職員との交流を通じて、生き生きとした地域社会づくりが実現することを目指して地域交流スペースYuccaを運営しています。

【Yucca企画「認知症カフェってどんなところ?」】

10月11日(水)に地域交流スペースYuccaで交流イベント「認知症カフェってどんなところ?」を開催し、認知症カフェスタッフ、地域住民、県立大学生、自治体職員など35人の方が参加されました。

認知症カフェとは、認知症の人やその家族が、地域の人や専門家(医療職、介護職など)と相互に情報を共有し、お互いを理解し合う場です。誰でも気軽に参加でき、お茶やお菓子を囲んで歓談や相談することができますが、認知症カフェの活動内容は地域によって様々です。

今回は認知症カフェの「仁保の里山茶屋」、「いきいきカフェみやの」「カフェふしの」のスタッフにお越しいただき、それぞれのカフェの取組を紹介していただいたほか、また、「おれんじの会(桜の森)」や「山口市北東第2地域包括センター」の方にも取組を紹介していただきました。その後、参加者みんなで「ちょっとカフェ」に集まり、交流を深めました。

交流イベント「認知症カフェってどんなところ?」の様子

1.「仁保の里山茶屋」の活動紹介

山口市仁保地域で活動している「仁保の里山茶屋」からは、認知症への理解を深めてもらうために仁保中学校の生徒と共同して紙芝居を作りそれを地域内で披露している活動が紹介されました。

紙芝居は認知症と診断された妻とその夫が周囲の支えを受けながら、趣味やボランティア活動を続け積極的に生きる姿を描いたもので、仁保地域に住むご夫婦がモデルになっています。

この日は紙の絵とモニターに映した画像を併用して、紙芝居が披露されました。

「仁保の里山茶屋」の活動紹介

2.「いきいきカフェみやの」の活動紹介

山口市宮野地域で活動している「いきいきカフェみやの」では、日ごろからカフェで行われている①健康を含む各種相談・傾聴活動、②認知症予防体操、③手話講座、④要約筆記講座、⑤麻雀を含む各種ゲーム活動などの取組が紹介されました。

「いきいきカフェみやの」の活動紹介

「いきいきカフェみやの」の取組紹介の後には、手話の講師の方が手話のできる県立大学生と一緒に「ふるさと」を歌いながら手話を実演して、参加者も手話にチャレンジしました。

手話の講師と山口県立大学 学生による「ふるさと」の実演

3.「カフェふしの」の活動紹介

山口市矢原地域で活動している「カフェふしの」からは、①古民家を利用したカフェでの認知症の人や家族の交流、②2か月に1度開催の認知症家族の「つどい」、③若年性認知症の人のための「つどい」などの活動が紹介されました。

「カフェふしの」の活動紹介

4. おれんじの会(桜の森)の活動紹介

おれんじの会(桜の森)は山口県立大学の「共生教育」講座である桜の森アカデミー「認知症ケアリーダーコース」の修了生を中心に作られたグループで、①情報交換会の開催、②認知症関連のイベント等への参加、③高齢者向け健康体操の開催、④認知症カフェの運営への参加など、これまでの活動について紹介がありました。

おれんじの会(桜の森)の活動紹介

また、活動紹介の後に、高齢者向け健康体操教室で講師を努めているおれんじの会(桜の森)のメンバーが簡単にできる首や手足の運動を紹介し、参加者も体を動かして運動を楽しみました。

おれんじの会(桜の森)メンバーによる首や手足の運動の紹介

5. 山口市北東第2地域包括支援センターからの認知症支援の取組紹介

包括支援センターの職員(山口県立大学卒業生)の方から、①認知症はどんな病気か、②認知症になったらどういう対応が必要か、③困ったときはどこに相談すればよいか、④どんな制度があるのか、⑤どんな支援が受けられるかなど具体的に説明がありました。

山口市北東第2地域包括支援センターからの認知症支援の取組紹介

6.「ちょっとカフェ」での交流

すべての活動事例の紹介が終わった後は、場所を移して「ちょっとカフェ」でコーヒーやお茶を飲みながら、参加した皆さんが和気あいあいと歓談しました。それぞれのカフェでの取組みや活動予定などの意見交換を行い交流しました。

「ちょっとカフェ」での交流の様子

イベント終了後、参加者からは、「認知症について、また勉強できる機会があると良いと思いました。」「学生さんと地域住民が交流できる機会があると良いと感じました。」「今日の催しは初めてでしたが良かったです。今日のような機会をもっと作ってほしいです。」との声が寄せられました。

地域共生センターでは、今後も地域交流スペースYuccaを活用して、地域の方と県立大学生等が交流できるイベントなどを企画していきます。

2023.11.08

国際文化学科の学生が「第20回北九州ハングル弁論大会」に出場しました

11月3日(金)に北九州ハングル弁論大会実行委員会主催の「第20回北九州ハングル弁論大会」が開催され、国際文化学科の学生4名が出場しました。そのうち、福田芽久さんが最優秀賞を受賞しました。

「第20回北九州ハングル弁論大会」に出場した国際文化学科の学生4名

出場した4名の学生の出場体験談は下記をご覧ください。

国際文化学科1年 今仁 雅桜奈さん(努力賞)

私は韓国語で文章を書くことも、韓国語で弁論をすることも初めてだったので最初のうちは、自分が本番で発表をやり遂げるイメージが全く付かなかったです。なので、少しでも良い、悔いの残らない発表が出来るように小さいことから一つずつやってきました。本番では聞いている人に届くようにということを意識できました。

そして、韓国語の授業で一度発表をさせてもらったときに、アドバイスしていただいたことを本番で活かすことが出来ました。努力賞をいただけたこと、他の出場者の上手な弁論を聞いたことから、これからの韓国語の勉強のモチベーションに繋がっています。

また細かい発音や、リスニングがまだまだであることを実感したので、これから磨いていきたいです。

国際文化学科1年 大迫 知華さん(参加賞)

韓国人の友達の力も借りながら原稿を作成したあと、ひたすら発音や暗記に取り組みました。また、韓国語の授業中に発表の練習をして友達から改善点を指摘してもらったり、先生にできていなかった発音の指導をしていただいたりしました。その後もとにかく発音をメインに練習を繰り返しました。

本格的に韓国語の勉強を始めて6ヶ月、経験不足のまま韓国語弁論大会に参加させていただきました。結果は参加賞でしたが、自分にとってとてもいい経験になったと同時にこれからの韓国語能力向上へのモチベーションを高めるいい機会になりました!

国際文化学科1年 福田 芽久さん(最優秀賞)

準備の段階から初めての経験が多く不安な気持ちもありましたが、今回の大会出場によって多くのことを学ぶことができました。自分で準備したものを多くの方の前で発表し、そして賞をいただいたことで自信や達成感を得ることができ、韓国語学習へのモチベーションも向上しました。今回の経験を経て、今後の韓国語学習にさらに力をいれ、成長していきたいと思いました。

国際文化学科1年 藤本 愛莉さん(奨励賞)

私は、韓国語弁論大会に参加してすごくよかったと感じました。特に良かったと感じたのは、自分の韓国語力がどれくらいなのかを確かめることができたことです。他の大学の学生さんも参加していて、比較して自分はここができていないなど多くのことに気づかされました。また、初めて日本語以外の言語で弁論をすることができて貴重な体験だったとも感じます。たくさんの人に自分の体験や感じたことを聞いてもらうことができとても嬉しかったです。さらに、韓国語を勉強することで大会にも出場でき、多くの人とも出会えることができたので韓国語を勉強することへのモチベーションも高まりました。今後もこの経験を活かして学習に取り組みたいです。

桜の森アカデミー認定証書授与式

令和5年10月31日(火)、令和5年度桜の森アカデミー「認知症ケアリーダーコース」認定証書授与式を行いました。

【桜の森アカデミーとは】

桜の森アカデミーは、生涯現役社会を主体的に担う人材や地域リーダーを育成する「共生教育」講座です。所定の時間の学修コースを履修した人には、山口県立大学から「リーダー」の称号が与えられます。また、一般の方と学生が同じ時間に同じ講座を学び、交流することで、相互理解を深め学習効果を高めることを目的としています。

【認知症ケアリーダーコース】

今年度は、高まる介護ニーズを踏まえて認知症ケアに携わる人材育成を目的に、8月29日から9月28日の間に6日間20時間の「認知症ケアリーダーコース」を開講し、受講者は認知症の理解、法律や制度の理解、予防、地域で認知症を支えることなどを学びました。

「認知症ケアリーダーコース」講義の様子
「ケア方法の実際」の写真

そしてこのたび、一般の方7名、学生6名の計13名の方が、所定の課程を修了し認知症ケアリーダーの称号を取得されました。

(桜の森アカデミー「認知症ケアリーダーコース」の授業内容は以下のURLから見ることができます。)

【開講結果のURL】

https://www.yamaguchi-pu.ac.jp/au/ri/blog/2023/10/blog202310200853.html

【認定証書授与式】

授与式には、リーダーに認定された方のうち7名が出席されました。

「認知症ケアリーダーコース」認定証書授与式

初めに田中マキ子学長から、修了生一人ひとりに「リーダー認定証書」が授与されました。

「リーダー認定証書」を授与する田中マキ子学長

認定証書を授与した後、田中マキ子学長から「全国的に高齢化社会が進展する中、認知症の人の将来推計も大幅に増えるため、今後、認知症ケアをしっかりと理解した人材が必要となる。認知症ケアリーダーとなった皆様にはこれからは『伝道師』として、様々な場面でその知識とスキルを正しく伝えていただきたい。」などと今後の活動への期待の言葉が贈られました。

式辞を述べる田中マキ子学長

次に、受講者の代表による挨拶では「認知症の理解では、医学、法律、制度、地域との連携など多方面から学ぶことができ、深い知識を身につけることができました。また今回学んだ多くのことは、私たちにとって大きな財産になります。今後は、認知症ケアのリーダーとして、学んだことを学校や地域や職場で活かしていければと思っています。」などと、今後の抱負を述べられました。

代表挨拶を述べる受講者の方

今回、桜の森アカデミー「認知症ケアリーダー」に認定された13人による学校、地域、職場での今後の活躍が期待されます。

「認知症ケアリーダー」集合写真

2023.11.02

第22回社会福祉セミナーを開催しました

2023年10月21日(土)、第22回社会福祉セミナーを開催しました。

本セミナーでは、社会福祉学部の横山順一准教授が「近年の子ども・家庭福祉の動向から~新しい制度・施策・資格制度~」をテーマに基調講演を行いました。

「近年の子ども・家庭福祉の動向から~新しい制度・施策・資格制度~」をテーマに基調講演を行う社会福祉学部の横山順一准教授

また、今年4月に開所した『子ども家庭ソーシャルワーク教育研究所』の設立に至る経緯や教育研究活動について紹介がありました。

『子ども家庭ソーシャルワーク教育研究所』の設立に至る経緯や教育研究活動についての紹介

分科会では「コミュニティソーシャルワーク」、「精神保健福祉」、「子ども家庭」の領域別に、現場で活躍する卒業生による実践報告が行われました。

分科会の様子

その後、交流会では在学生が卒業生に資格取得や就職に関する悩みを相談したり、卒業生から在学生に温かいエールが送られたり、また卒業生同士の近況報告や異業種交流に話が尽きない様子でした。

交流会の様子

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。