食育プログラム開発チーム 食育戦隊ゴハンジャークリスマス会を行いました☆

栄養学科の課外活動の一つ「食育プログラム開発チーム 食育戦隊ゴハンジャー」では、地域の子どもたちが楽しみながら食について学べる食育プログラムを行っています。

12月20日(水)に、学生同士の仲を深めて楽しく活動するために月に一度行っている「お楽しみ会」としてクリスマス会を行いました!プレゼント交換やクイズ大会を行い、クリスマスの思い出や今年のクリスマスの予定を発表しました。

お楽しみ会では、学年を超えた交流を行い、全力で楽しむことで、普段の活動でのチームワークや子どもの気持ちに寄り添ったり盛り上げたりする力を養うことができると考えています。

食育戦隊ゴハンジャークリスマス会の様子1
食育戦隊ゴハンジャークリスマス会の様子2
食育戦隊ゴハンジャークリスマス会の様子3

2023.12.27

山口県立高森みどり中学校への訪問

留学生の地域交流事業学校訪問の第2弾は山口県立高森みどり中学校でした。高森みどり中は、県内では珍しい公立併設型中高一貫校で「グローバル社会をたくましく生き抜く人材育成」をめざしているだけあって特に英語に力を入れているという学校です。そのせいか、今回はこちらからのプレゼンも含めすべて「なるべく英語で」という要望がありました。英語圏からの留学生は行く前からほっとしている様子でした。

迎えてくれたのは3年生38名。まずは、恒例の自己紹介に始まり、グループに分かれ英語の指示を聞いてそのとおりの絵を描くゲームやクロスワードパズルをしてたくさん笑いが出た時間でした。

その後は、前回同様、留学生は各自の出身地について、日本人学生は自分の経験した短期留学についてプレゼンをしました。皆、真剣な顔!しかし楽しそうに聞いていました。英語の質問も活発に出ました。

山口県立高森みどり中学校の生徒と交流する山口県立大学の留学生
プレゼンを行う山口県立大学の学生

おいしい給食をいただいた後は、生徒さんが出しているブースでのワークショップ体験。内容は日本文化紹介。書道、着付け、弓道など伝統的なものばかりでなく、現在流行っている言葉集、ボーカロイド、食品サンプルに加え、お茶など伝統的なものを変えることでトレンドとして嗜好されているもの等の今昔変遷日本文化もあり、各ブースとも題材とその紹介の仕方に斬新なアイデアがあふれていました。もちろん説明は全部英語で用意され、質疑応答もほとんど英語でした。アイデアのすばらしさと準備の巧みさのおかげで、留学生にとってはどれも学びが多く、日本文化を身近なものに感じたようでした。

ワークショップ体験の様子1
ワークショップ体験の様子2
ワークショップ体験の様子3
集合写真

最後は皆で写真撮影。高森みどり中学校の皆さま、温かく楽しいお時間をありがとうございました。

中学生へのアンケート結果からの抜粋

中学生へのアンケート結果1

「どちらともいえない」の理由または改善点

  • もっともっと英語とかかわって英語を喋りたかった。
  • 外国の方が話しかけてくれたのに、私がうまく話せなかったから。
中学生へのアンケート結果2

「どちらともいえない」の理由または改善点

  • グループ活動以外あまり留学生たちと交流できなかったからです。

「あまりできなかった」の理由または改善点

  • 自分から話し始める。
  • 英語が早すぎて聞き取れなかったので、聞く力をつけたい。
中学生へのアンケート結果3

9の各選択肢 1. 外国人とも恥ずかしがらずに話そうとする力 2. 英語力3. グループで協力する力 4. 何が問題かを見つけたり、問題を進んで解決したりする力 5. 挑戦したり進んで行動したりする力

9の「その他」の回答

  • 聞く力
  • 表情とジェスチャーで伝える力
中学生へのアンケート結果4

「どちらともいえない」の理由または改善点

  • 手紙を書く。

留学生へのアンケート結果からの抜粋(中学生へのメッセージ)

To my group, your energy and eagerness made me feel included, thank you for getting to know me! To the students, I loved your presentations and getting to know more about the topic you chose! Your English skills are very impressive and your presentation skills are even more impressive so, please keep up the good work!! (センター大学生)

留学生に楽しんでもらおうと、各グループが多様なものを取り入れており、価値観がさらに広がる体験になったと思います、日本人でもとても楽しめました、ありがとうございました。(日本人県大生)

2023.12.26

社会福祉士として活躍する卒業生が、ソーシャルワーク実習を控えた2年生にエールを贈ってくれました。

12月14日(木)、社会福祉士養成課程の2年生が受講する、初めての実習に向けた事前指導の授業である「ソーシャルワーク実習指導I」に、社会福祉士として活躍する卒業生が特別講師として来てくれました。

社会福祉士として活躍する卒業生

3人の卒業生は、頼もしく心強い先輩であり、ソーシャルワーク実習における実習指導者です。所属する施設や社会福祉士の役割について、そして実習に対する心構えや準備について話してくれました。

社会福祉士として活躍する卒業生による講義

講義後は、グループに分かれて、学生の質問に答えていただきました。

卒業生のお話を聞き、2~3月に実習を控えた学生たちは、実習に対する具体的なイメージが膨らみ、モチベーションが高まったようです。

グループに分かれての質疑応答の様子1
グループに分かれての質疑応答の様子2
グループに分かれての質疑応答の様子3

卒業生の皆様、貴重なお話ありがとうございました。

2月からの実習も、よろしくお願いいたします。

2023.12.25

「2023年度 YPU LIBRALY フォトコンテスト」表彰式が開催されました

12月12日(火)、「2023年度 YPU LIBRALY フォトコンテスト」表彰式が開催されました。

「"推し本"とお気に入り」というフォトコンテストのテーマに沿って、応募総数17作品の中から、審査の結果、最優秀賞1名、優秀賞2名、入選3名が選ばれました。

作品は、本学公式Instagramで紹介していますので、ぜひご覧ください。

アカウント: @ypukendai

「2023年度 YPU LIBRALY フォトコンテスト」表彰式の様子
「2023年度 YPU LIBRALY フォトコンテスト」受賞作品の題材となった本

受賞したみなさんは、「色合いを調整しながら工夫した。」「大好きな推し本で受賞することができてうれしい。ぜひみなさんに読んでほしい。」などの感想を述べていました。

「2023年度 YPU LIBRALY フォトコンテスト」受賞者と館長

2023.12.21

「言語政策から見た日本語教育の現状と課題」国際文化学部 日本語教育関連外部講師による講義 No. 9

12月13日(水)、山口県立大学にて「国際文化学部 日本語教育関連外部講師による講義 No. 9」が行われました。

講師の嶋田和子氏(アクラス日本語教育研究所代表理事)は、40年間にわたり日本語学校、大学、地域日本語教育など、日本語教育の様々な現場に関わってこられました。

2019年の「日本語教育の推進に関する法律」制定を皮切りに大きな変化の中にある日本語教育がどのようなプロセスを経て今日に至ったのか。そして今後どのように取り組んでいくべきかということを、国際文化学部2年生の学生たちにお話しいただきました。

講師 嶋田和子先生(アクラス日本語教育研究所代表理事/元公益社団法人日本語教育学会副会長)
講師 嶋田和子氏(アクラス日本語教育研究所代表理事/元公益社団法人日本語教育学会副会長)

日本語教育の揺籃期からこれまで

日本における留学生がまだ少なかった1983年、政府は「留学生10万人計画」を打ち出しました。日本語を母語としない人を対象に、日本語を教える機関である日本語学校が増えはじめ、日本語能力試験や日本語教育能力検定試験など、日本語教育が推進されていきます。

日本語学校は激動の中で成長を目指し、「留学生10万人計画」の達成にも大きく貢献しましたが、2010年の「事業仕分け」にその道を阻まれることとなりました。

ですが2011年以降も、日本語学校の数は増えています。

「みなさんに、社会にはたらきかけることの大切さを伝えたいんです。」

講師 嶋田和子先生

長い時間をかけて仲間と一緒に国やさまざまな機関に働きかけてきた嶋田先生はそう繰り返していました。

法制化へのプロセスと現状

日本語教育に関しては、ボランティアによる教室が多く体系的な教育環境が整備できていない、専門性を有するコーディネーターや日本語教師が不足している、また地方公共団体と日本語教育関係機関の連携が不十分である等の課題がありました。

言語政策を国として行っていきたい。日本語学校の社会的位置づけを、日本語教育の質を向上させたい。そのために嶋田先生らは、努力を重ねてきました。

その結果、2019年に「日本語教育の推進に関する法律」が制定され、まさに「日本語教育元年」を迎えました。

嶋田和子先生と国際文化学部2年の学生たち

嶋田先生の、そして日本語教育の歩んできた道筋に、学生たちは真剣に耳を傾けていました。

日本語能力のレベルについて考えてみる

2021年、「日本語教育の参照枠」が発表されました。

これは日本語学習者を社会的存在として捉えること、言語を使って「できること」に注目すること、多様な日本語使用を尊重することを柱として考えられた、日本語教育の包括的な枠組みを示すものです。

今回は、参照枠の示す熟達度を理解するために、次のような表をもとに日本語能力のレベルを周りの人と一緒に考えてみました。

「活動Can do」の横にレベルと順番を記入する欄が設けられた表
※講義にて配布されたワークシートをもとに筆者作成
嶋田和子先生と国際文化学部2年の学生たち
話し合う国際文化学部2年の学生たち

それぞれのライフスタイルにおいてどこまでのレベルが必要とされるのか、その習得を促すために何ができるか。学生たちはそれぞれ考えを深めました。

「ともに社会を担う仲間」として

講義の最後に、日本語教育の取組みについて様々な事例を紹介していただきました。

その中で嶋田先生が重要だとおっしゃっていたのは、「支援」ではなく「市民としての社会参画促進」としての日本語教育の在り方です。

「ともに社会を担う仲間」として、学び合う。

学ぶ力は本人の中にある。学習者主体の日本語教育を。

それが社会にとっても貴重な「人財づくり」になるのだそうです。

ラップ動画「やさしい せかい」を観る学生たち

嶋田先生も制作に関わったラップ動画「やさしい せかい」を観ながら、学生たちは今日の学びをさらに深く心に刻んでいました。

「思う」だけでなく、仲間とともに活動して欲しい。

今日までの日本語教育の歩みと嶋田先生の活動をお話しいただき、国際文化学部の学生たちにとってとても貴重な学びとなったことと思います。

嶋田先生らの社会への働きかけで新しい法ができ、社会が変わりはじめ、今があります。

長い時間をかけ、対話を重ねてきたからこそ実現したことがたくさんあります。

日本語教育の未来のために、仲間とともに活動して欲しい。

嶋田先生のメッセージを受け取った学生たちが今後どのような未来を実現していくのか、とても楽しみになる90分間でした。

国際文化学部2年生の学生たちにメッセージを伝える嶋田先生