ブログ

2025.12.02

山口県人会ユースと共に歩く萩往還

歴史と文化を巡る国際交流

11月15日(土)、本学の学生、留学生及び教職員が、山口県国際課と連携し、世界各国の「山口県人会」青年メンバーを迎えて交流イベントを実施しました。この取組は、山口県にルーツを持つ海外の若者と、本学で学ぶ学生たちが、萩往還ハイキングや萩市内の散策を通じて絆を深めることを目的としています。

交流イベントの様子1
交流イベントの様子2

ガイドと共に歩く歴史の道と、学生による城下町案内

まずは、萩市の佐々並に到着後、「やまぐち萩往還語り部の会」の方々による萩往還の歴史についての紙芝居を鑑賞しました。その後、ガイドの方の先導で実際のルート約4キロを共に歩き、当時の街道の雰囲気を感じながら国境を越えた交流を楽しみました。

続いて、萩市の明倫学舎へ移動し、「Yamaguchi and the World」を履修している学生達がガイドを引き継ぎ、県人会のメンバーを城下町エリアへと案内しました。授業での学びを活かし、英語や身振り手振りを交えながら地域の魅力を一生懸命紹介する姿がいたるところで見られました。

交流イベントの様子3
交流イベントの様子4

ルーツがつなぐ、未来への国際交流

山口県国際課の協力により実現したこのイベントは、本学の学生たちにとっても、地域の歴史を再発見すると同時に、海外にルーツを持つ同世代の仲間と直接つながる貴重な機会となりました。参加された県人会の皆様が、ご自身のルーツである山口で素晴らしい経験をされ、この後の県内旅行も満喫されることを心より願っています。本学では今後も、地域と世界をつなぐ若者の交流を積極的に支援してまいります。

交流イベントの様子5
交流イベントの様子6

2025.11.21

留学生が富海小学校を訪問 児童と書道で心をつなぐ

伝統文化を通じて深める国際交流

留学生地域交流事業の一環として、防府市の富海小学校を訪問しました。今回はハロウィンの日に、小学生の皆さんと一緒に書道を体験するという異文化交流を行いました。

伝統文化を通じて深める国際交流1
伝統文化を通じて深める国際交流2

筆と墨で書く「国際交流に必要な言葉」

書道教室では、留学生と児童たちがグループになり、協力して一つの作品作りに挑戦しました。今回のお題は「国際交流に必要だと思う言葉」。各グループは熱心に話し合い、それぞれの思いを込めた言葉を選びました。

あるグループは、交流の基本である「楽しむ」という力強い一言を。また別のグループは、世界共通のコミュニケーションである笑顔を「えがお and スマイル」と、日本語と英語を交えてユニークに表現しました。大きな和紙に、慣れない手つきで懸命に筆を運ぶ留学生たちを、児童たちが元気いっぱいにサポートする温かい光景が広がりました。

筆と墨で書く「国際交流に必要な言葉」1
筆と墨で書く「国際交流に必要な言葉」2

飾り付けで、世界に一つのアート作品に

書き上げた書道の作品の周りには、更に絵を描いたり、折り紙やシールを貼り付けたり。子どもたちの自由な発想と留学生のアイデアが融合し、それぞれのグループのメッセージが込められた、世界に一つだけのアート作品が完成しました。

飾り付けで、世界に一つのアート作品に1
飾り付けで、世界に一つのアート作品に2

心温まる思い出をありがとう

活動の最後には、完成した作品を全員で披露し合い、記念撮影を行いました。富海小学校の皆様、心温まる歓迎と、忘れられない素晴らしい時間を本当にありがとうございました。ハロウィンの日に日本の伝統文化である書道に触れ、小学生たちと「心をつなぐ言葉」を共に創り上げた経験は、留学生にとっても忘れられない宝物となりました。

2025.11.20

第1回「国際交流フェスタ」に参加しました!

地域と共に広げる多文化交流の輪

記念すべき第1回目となる「国際交流フェスタ」が山口きらら博記念公園で開催され、本学の学生たちが参加しました。今回は、留学生に加え、海外留学から帰国した学生や国際交流に関心のある学部生がチームとなり、地域の皆様との交流を深めました。

地域と共に広げる多文化交流の輪1
地域と共に広げる多文化交流の輪2

世界のゲームとクイズで大盛況の大学ブース

当日はあいにくの雨模様でしたが、本学のブースにはイベント開始直後から多くの来場者が訪れました。学生たちが企画したブースでは、アメリカ、ベトナム、スペイン、フィンランド、韓国、中国の6カ国の文化を紹介。来場者は、アメリカの「コーンホール」で体を動かしたり、ベトナムの伝統的な石のゲーム「オー・アン・クアン」に挑戦したりと、世界の遊びを体験しました。フィンランドの美しい飾り「ヒンメリ」や中国の繊細な「切り紙」を作る体験コーナーも大変な人気を集めました。各国の文化クイズも用意され、どのブースも子どもから大人まで多くの人で賑わい、終始笑顔と活気に満ちていました。

世界のゲームとクイズで大盛況の大学ブース1
世界のゲームとクイズで大盛況の大学ブース2

未来へつながる交流の第一歩

イベントを主催・運営された関係者の皆様、そして悪天候の中ご来場いただいたすべての皆様に心より感謝申し上げます。学生たちにとって、地域の皆様と直接ふれあう中で多文化共生の意義を実感する、貴重な体験となったようです。このイベントが今後さらに発展していくことを、大学としても楽しみにしています。

未来へつながる交流の第一歩1
未来へつながる交流の第一歩2

2025.11.19

留学生が赤田神社秋祭りに参加

地域との心温まる交流

留学生地域交流事業の一環として、本学の協定大学4校からの留学生が、山口市吉敷にある赤田神社の秋祭りに参加しました。800年の歴史を持つこのお祭りで、留学生たちは神輿担ぎや尻相撲などを体験し、地域の方々と交流を深める貴重な一日を過ごしました。

地域との心温まる交流1
地域との心温まる交流2

神輿渡御と祭典への参加

早朝、厳かな雰囲気の中で神事に参加した後、留学生たちは法被を身にまとい、地域の方々と一緒に神輿を担ぎました。神様が乗るとされる神輿は、神社から御旅所まで渡御(とぎょ)します。地域の方々に教わりながら元気よく「わっしょい」の掛け声を合わせ、力を合わせて神輿を担ぐことで、一体感が生まれ、参加者の表情は達成感に満ち溢れていました。

神輿渡御と祭典への参加1
神輿渡御と祭典への参加2

祭りの賑わいと伝統芸能の鑑賞

神社に戻った後は、祭りの賑やかな雰囲気を満喫しました。境内では、地元の小学生によるコーラスや太鼓の演奏、そして石見神楽保存会による「ヤマタノオロチ」の奉納舞台が披露されました。迫力ある神楽の舞に、留学生たちは食い入るように見入っていました。

祭りの賑わいと伝統芸能の鑑賞1
祭りの賑わいと伝統芸能の鑑賞2

白熱した尻相撲大会

祭りの最後には、女子留学生による尻相撲大会が行われ、会場はこの日一番の盛り上がりを見せました。土俵の上で背中合わせになり、お尻をぶつけ合って相手を押し出すこのユニークな競技に、留学生たちも笑顔で挑戦。会場からは大きな笑い声と声援が送られていました。

白熱した尻相撲大会1
白熱した尻相撲大会2

忘れられない思い出

この度の赤田神社秋祭りへの参加を通じて、留学生たちは日本の伝統的な祭りの熱気と、地域の皆様の温かさに直接触れることができました。この経験は、彼らにとって忘れられない思い出となったことでしょう。赤田神社の皆様、そして地域の皆様、本当にありがとうございました。

忘れられない思い出1
忘れられない思い出2

看護栄養学部 栄養学科 園田純子准教授が「令和7年度 栄養士・管理栄養士の養成施設に勤務する教員のための会長顕彰」を受賞しました

この度、山口県立大学 看護栄養学部 栄養学科の 園田純子准教授 が、「令和7年度 栄養士・管理栄養士の養成施設に勤務する教員のための会長顕彰」を受賞されました。本顕彰は、栄養士・管理栄養士の育成に携わる教員の中でも、特に顕著な功績を挙げた方に贈られるものです。

園田准教授は着任以来、調理学の専門性を生かしながら、栄養学科の教職課程の推進役を担ってこられました。これまで多くの学生を県内外の栄養教諭・高等学校家庭科教員として送り出し、人材育成に大きく貢献されています。

また、学生の学びをさらに深める取り組みとして、学科内食育系課外活動「お弁当の日プロジェクト」で指導者を務め、学生の食意識向上に寄与するとともに、地域の方々を対象とした食育ワークショップを企画・開催されてきました。これらの活動は地域からも高い評価を受けており、大学と地域をつなぐ食育の実践として大きな成果を挙げています。

研究活動においても、調理学に関する豊富な知見を最大限に活用し、食文化の継承や地域食材を活用した商品開発など地域が抱える課題の解決に向けた取り組みを積極的に展開されています。近年多発する自然災害を背景に、食品の備蓄方法や災害時の調理方法を一般市民に分かりやすく普及する研究にも取り組んでこられました。こうした成果は『備蓄品の活用レシピ』や『災害時の食事お助けBOOK』としてまとめられ、広く配布されています。

▶『備蓄品の活用レシピ』や『災害時の食事お助けBOOK』については コチラ

今回の受賞を学長・理事長に報告した際には、学長・理事長との記念撮影も行われました。

園田准教授、このたびのご受賞、誠におめでとうございます。

園田純子准教授 受賞の様子1

山口県立大学は今後も、学生一人ひとりの学びと成長を支えながら、地域の健康と食を支える管理栄養士の育成に力を注いでまいります。