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2025.11.17
令和7年度 山口県立大学・防府市サテライトカレッジを開催しました。
令和7年11月8日(土) 防府市役所 新庁舎3階共用会議室に於いて、令和7年度 山口県立大学・防府市サテライトカレッジを開催しました。
今回の講座テーマは、「景観写真講座」と題し、山口県立大学 国際文化学部 文化創造学科 倉田 研治 准教授が、受講者9名に対し講義を行いました。
また、講座のアドバイザーとして、写真家 柴田 明蘭(しばた あきら)氏(公益社団法人 日本写真家協会 理事)にご参加いただき、プロの立場から撮影のコツや写真の講評をしていただきました。
柴田氏は京都市在住で、金閣寺(鹿苑寺)や相国寺などのオフィシャルカメラマンとして活躍されている写真家です。
写真撮影で大切なことのひとつに構図があります。構図には、画面を縦横に三分割し交点に被写体を置く「三分割構図」、上下または左右で対象になるように被写体を配置する「シンメトリー構図」、画面の一点から放射状に線が伸びていく「放射線構図」などがあり、構図を意識して撮影すると今までとは違うイメージになることを教わりました。
その後、外に出てまち歩きをしながら写真撮影をしました。そして撮影した写真の中から2枚を選びタイトルをつけてパソコンに取り込みました。
そして、選んだ写真をモニターに映し写真のタイトルと説明を一人ずつ発表しました。その写真について講師2人から優れている点や工夫すればさらに良くなる箇所などのアドバイスをいただき、納得した様子がうかがえました。
さらに、他の人が撮影した写真も見て、どのような意図で撮影したのか、自分とは違う視点や工夫がわかり刺激になったという感想もありました。
受講者アンケートでは、
「年をとっても何か新しいことにチャレンジする勇気が湧いてきた。」
「写真をもっと多く撮りたい気持ちになった。」
「カメラの取り扱いにもっと気を配るようにしたいと思いました。構図・タイトルにも気を付けたいです。」
「わかりやすい説明と写真を講評していただけるのが良かったです。」
「ずっと気になって学びたいと思っていたカメラのことを学ぶことができた。もっと学んでカメラを活用したい。」
などの声が寄せられ、講座を通して撮影技術だけでなく、写真で伝える楽しさも体験できた様子でした。
写真の最大の良さは、一瞬を切り取って残せることです。時間は流れて消えていくものですが、写真はその流れを止め、感情や出来事を「今ここにあるもの」として残します。笑顔や光の加減、風の気配など、それらを後から見返すと、記憶がよみがえります。
カメラやスマホを手にして街を歩き、写真を撮ってみませんか!
2025.10.28
令和7年度 山口県立大学・山口市サテライトカレッジ2回目を開催しました。
令和7年10月21日(火)山口市徳地文化ホール会議室にて、令和7年度 山口県立大学・山口市サテライトカレッジ2回目を開催しました。
今回の講座テーマは、「今日からはじめる脳の活性化エクササイズ」と題し、山口県立大学 看護栄養学部 看護学科 佐々木 直美 教授が、受講者3名に対し講義を行いました。
簡単な文章を声に出して読んだり、簡単な計算をしたりすると脳の血流が良くなり認知症予防になります。講座では、座ったままで手と頭を動かす脳トレにチャレンジしました。
はじめに、受講者の方が普段されている健康法をお聞きしました。テニスや太極拳、子どもたちと一緒に歩くなど、みなさん普段から健康に気を付けて身体を動かしておられるようです。気持ちよく運動を継続することで体全体の血流が良くなり、骨や筋肉の強化や生活習慣病の予防・改善につながります。また、運動で血流が改善すると、脳の神経細胞を育む物質が増えます。これにより記憶力や集中力などの認知機能が向上し気分も良くなることが期待されます。
脳の廃用症候群(病気や怪我などをきっかけに安静状態が長期間続くことで起こる脳を含めた心身の機能低下)を予防するためには、脳の血流を良くすることが重要です。そこで、簡単な文章をできるだけ早く音読することや、簡単な計算を早く解く作業を行いました。
文章を声に出して読むことは、目と口と耳を同時に使うため脳を多角的に活性化させると言われています。また、簡単な計算は複雑な計算をするよりも脳の血流が良くなり脳全体を活性化することがわかっています。
音読と簡単な計算をセットで行うことにより、脳に適度な刺激を与え認知機能を維持することが大切です。
若い頃は計算などの作業が素早くできていたのに、年齢を重ねると時間がかかるようになったと感じることがあります。これは、脳の情報処理スピード、脳の回転速度が低下しているためです。この脳の回転速度を高めるには簡単な問題を速くこなす脳トレが効果的とされています。
さらに、手を動かすことも脳に良い影響を与えます。手指の神経は脳と密接につながっているため、手を動かすことで脳の血流を増やし、脳を活性化させる効果があります。
そこで、ペットボトルのキャップに書いてある数字を紙の上に順番に並べていく脳トレをしました。これは、ランダムに並んだ数字の中から一つ選んで取り出し、目で判断し、手で正しい位置に置くことをできるだけ早く行う作業です。どれくらいの時間でできたかを時計で測り、ゲーム感覚で夢中になり楽しむことができました。
講座の最後には、日々のストレスに向き合い、自分自身を労わる方法として注目されている「セルフコンパッション」について解説がありました。
「セルフコンパッション」とは、自分への慈しみや思いやりを意味します。他人を思いやるように、自分自身のことを大切に扱い、落ち込んだ時や失敗した時にも、自分を責めるのではなく、ありのまま受け入れて寄り添うことで、前向きな気持ちを取り戻しやすくなる心理的スキルです。
そのために、呼吸を整え、がんばって生きている自分の身体や心にむけて「ありがとう」と唱えながら、自分自身の身体に触れるセルフハグを行いました。少しの時間でも、こころが落ち着きスッキリした気持ちになりました。
受講者アンケートでは、
「脳トレが楽しかった。」
「他の参加者の話が聞けて良かった。」
「今の自分にぴったりの講座だった。」
「身近な人にも今日習ったことを教えてあげたい。」
などの声が寄せられました。
脳が活性化すれば認知機能が向上し、物事に対して意欲的になり、感情が豊かになるなどの効果が期待できます。音読や計算などの脳トレを日々の生活に取り入れて脳を活性化させてはいかがでしょうか。
2025.10.15
令和7年度 山口県立大学・岩国市サテライトカレッジ2回目を開催しました。
令和7年9月20日(土)岩国市民文化会館にて、令和7年度 山口県立大学・岩国市サテライトカレッジ 第2回目を開催しました。
今回の講座テーマは、「山口から見る世界史」と題して、山口県立大学 国際文化学部 情報文化学科 井竿富雄 教授が、受講者73名に対し講義を行いました。
講座では、大内氏の時代から近現代までの山口県出身の人物を通して、山口が如何に世界とつながっていたのかを考える内容でした。
私たちが普段何気なく暮らしている地域でも、古くから続く神社やお寺、歴史的な街並みなど史跡や歴史的な場所は意外と身近にあります。そのような場所で歴史に触れると時代の流れを感じることがあります。
受講者のみなさんは、日々の暮らしの中で歴史を感じることはありますか?という質問から講座がスタートしました。
長州藩から命がけでイギリスへ密航し、近代文明を学び明治維新以降の日本近代化に大きな功績を残した5人の若者たち「長州ファイブ」や、台湾総督などを務め防府図書館の前身にあたる三哲文庫の建設資金を提供した上山満之進(かみやまみつのしん・防府市出身)などの話題を交え、山口と世界の関わりを説明されました。
また、第2次世界大戦後のシベリア抑留体験を描いた『シベリア・シリーズ』で第一回日本芸術大賞を受賞した香月泰男(かづきやすお・長門市出身)や、洋画家 名島貢(なじまみつぎ・岩国市出身)の話題もあり、受講者はメモを取りながら耳を傾けていました。名島は帝展(後の日展)や台湾総督府の美術展「台展」に入選し、台北の名門女子高で教員を務めました。戦後は山口女子短期大学(現・山口県立大学)や岩国短期大学で美術を教え、山口県の美術教育に尽力した人物です。
さらに、カンボジア難民やタイのスラム救援事業に立ち上がり「曹洞宗国際ボランティア会」(現・シャンティ国際ボランティア会)を創設した有馬実成(ありまじつじょう・周南市出身)の紹介がありました。地域に根ざした文化活動や難民支援に取り組み、国際協力NGOセンターJANIC理事長や、東京災害ボランティアネットワーク副代表等の役員を歴任し、NGO間調整にあたる「NGOの有馬」と呼ばれました。
このように、多くの山口県出身者が志高く世界で活躍していたことがわかり、県民として誇らしく感じると同時に、知らなかった人物もあり、もっと歴史を学んでみたいと思う講座でした。
受講者アンケートでは、
「自分の居るところが世界に繋がっているという考えを持つことができた。」
「知らないことを調べたい。学びたいと思った。」
「今まで知らなかった山口県の人物を知ることができ有意義だった。」
「歴史に興味が湧いてきた。」
「郷土の歩みを知り、もっと深く学びたいと思いました。」
などの声が寄せられました。
山口から世界はどう見えていたか、世界は山口をどう見たか。このことを常に考えつつ、歴史や文化に触れていくと、いろいろなものが見えてきたりします。歴史を学びながら未来の社会を考えましょう。
2025.10.10
令和7年度 山口県立大学・山口市サテライトカレッジ1回目を開催しました。
令和7年9月18日(木) 山口市徳地文化ホールにて、令和7年度 山口県立大学・山口市サテライトカレッジ1回目を開催しました。
今回の講座テーマは、「認知症になりにくいまちは存在する?」と題し、山口県立大学 看護栄養学部 看護学科 横田 恵 准教授が、受講者30名に対し講義を行いました。
認知症は、様々な病気により脳の神経細胞が徐々に変化し、認知機能(記憶、判断力など)が低下して、日常生活を送ることに支障が出ている状態のことです。講座では、認知症について考え、予防や自分の暮らす地域の環境について見直しました。
はじめに、認知症に対してどんなイメージを持っているか受講者同士で話し合う時間がありました。各自が考える認知症のイメージや、家族や周りにいる人が認知症になった体験談など、さまざまな生の声をお聞かせいただきました。
65歳以上の高齢者を対象にした令和4年度(2022年度)調査の推計では、認知症の人の割合は約12%、認知症の前段階と考えられている軽度認知症害(MCI)の人は約16%とされ、両方を合わせると、3人に1人が認知機能にかかわる症状があることになります。
軽度認知症害(MCI)とは、認知症と完全に診断される一歩手前の状態です。認知機能低下の自覚はあるものの日常生活は問題なく過ごすことができます。MCIでは、1年で約5~15%の人が認知症に移行する一方、1年で約16~41%の人は健常な状態に戻ることがわかっています。そのため、早期に適切な予防策を講じることで、健常な状態への回復や認知症への移行を遅らせることが期待できます。
イギリスで創刊された世界的に権威ある医学雑誌『Lancet(ランセット)』の2020年論文によると、認知症リスクとして、教育期間の短さ、高血圧、肥満、難聴、喫煙、うつ病、運動不足、社会的孤立、糖尿病、過度の飲酒、頭部外傷、大気汚染の12項目の危険因子があり、これらを修正できれば認知症の40%は予防や進行を遅らせることができると報告されており、生活習慣病予防をすることが認知症対策にもなるとの解説がありました。
受講者の日頃の生活習慣を振り返えるため、自宅からよく行く施設までの経路を地図に描きました。そこに行くまでの交通手段や、歩いている道も記入し、実際にどのくらい歩いているか、運動時間はどのくらいなのかを把握しました。
また、スポーツの会に週1回以上参加している人の割合が多い町ほど、認知症リスクが低いことや、ボランティアグループなどの地域組織への参加割合が高い地域ほど、認知症リスクを有する後期高齢者の割合が少ないといった調査結果の紹介もあり、運動習慣や社会参加が重要なことを学びました。
受講者アンケートでは、
「運動不足や社会的孤立に気を付けたいと思った。」
「地域の実情に応じた話の内容もあり納得できた。」
「積極的に運動をしたいです。」
「聞くだけでなく考えたり書いたりする体験があり、分かりやすかった。」
「具体的な目標を決めて歩いてみようと思った。」
などの声が寄せられました。
認知症の予防には、日々の生活習慣、身体活動、知的活動、そして社会との交流など総合的な取り組みが不可欠です。年齢を重ねることを恐れず、今できることに意識的に取り組むことで、健やかで豊かな人生を送りましょう。
2025.10.09
令和7年度 山口県立大学・和木町サテライトカレッジを開催しました。
令和7年9月12日(金) 和木町 総合コミュニティセンターにて、令和7年度 山口県立大学・和木町サテライトカレッジを開催しました。
今回の講座テーマは、「お口の健康を保つための食生活」と題し、山口県立大学 看護栄養学部 栄養学科 寺田亜希 講師が、受講者17名に対し講義を行いました。
口の健康を保つことは、食べ物をおいしく食べるだけでなく、フレイルや要介護状態になることを防ぐことにもつながります。講座では、オーラルフレイルの予防、口の健康を保つための食生活などについて詳しい解説がありました。
フレイルとは心身の活力が低下する全般的な虚弱状態を指し、オーラルフレイルはフレイルの初期段階の一つで、噛む・飲み込む・話すといった口腔機能が衰えた状態を指します。具体的には、滑舌が悪くなる、食べこぼしが多くなる、むせる、口が乾くなどの症状で、全身のフレイルにつながる「老化のサイン」として近年注目されています。
この衰えを放置すると、食事が偏り低栄養になり、誤嚥性肺炎のリスクが高まるなど、心身の機能低下につながるフレイルの入口となるため、早期の対策が重要です。
受講者は各自、口の健康状態を知るために、チェックリストを使って自分の口の状態を確認しました。その後、咀嚼前は緑色のガムが噛むことで徐々に赤色に変化していく「咀嚼チェックガム」を使って咀嚼力の確認もしました。「きちんと噛めているのか」を目で見て、客観的に知ることができました。
さらに、オーラルフレイルを予防するための、口の体操や頬の体操、舌の体操をしました。唇や頬、口周りや舌の筋力をアップすることで、唾液がよく出るようになり、舌が滑らかに動いて食べ物を飲み込み易くなります。顔の表情もイキイキしてきます。
食生活においてオーラルフレイルを予防するには、よく噛んで食べることが重要です。よく噛んで食べれば、食べ物が細かくなり、唾液中の酵素が消化を助け栄養が吸収されやすくなります。また、喉を通過しやすく飲み込みやすくなります。
噛む回数を増やすには、繊維の多いものや噛み応えある食材を使うこと、食材を大きめに切ったり皮付きのまま使ったりすることなども学びました。
受講した保護者アンケートでは、
「咀嚼と認知症が関係あることがわかり、バランスの良い食事をとらなければいけないと感じた。」
「オーラルフレイルを予防することの重要性がわかった。」
「改めて食の大切さを痛感した。」
「お口の体操を毎日続けたいです。」
「わかりやすいお話しと図解でよく理解できました。」
などの声が寄せられました。
いつまでも元気で生活できるように、定期的に歯や口の健康状態を歯科医師に診てもらい、口腔ケアに気をつけましょう。