社会福祉学科

2021.12.28

2021年度演習論文発表会について

 12月21日(火)に2021年度演習論文発表会が行われました。今年度はグループに分かれて、4年生は対面参加、3年生は遠隔での参加で開催しました。卒業研究として取り組んできた研究成果をまとめたものを自分自身の言葉でしっかりと報告することができました。
 発表の前は緊張した表情で発表を待つ学生の姿がみられましたが、発表後は緊張から解放され、達成感のある表情や笑顔が多く見られました。4年生の皆さんお疲れさまでした。



2021.12.13

精神保健福祉士養成課程3年生の見学実習プログラムを実施しました

 11月8日と22日の「ソーシャルワーク実習指導Ⅳ・Ⅴ」の授業で、標記プログラムを実施しました。本プログラムは、配属実習の事前学習として位置づけられています。コロナ禍のなかでの実施2年目となる今年は、精神科医療機関は訪問にて、障害福祉サービス事業所は学内にて、各々の実習指導者の方々に、体験的かつ実践的なご指導をいただきました。各機関の特徴や精神保健福祉士の役割について、直接学ぶことのできる貴重な機会となりました。
 プログラム終了後の29日には、「見学実習(代替を含む)プログラムのふり返り」をテーマとしたグループワークを行いました。学生からは「医療機関の開放的で落ち着いた雰囲気や、患者さんをひとりの生活者として支援しておられる精神保健福祉士や関係職種の方々の役割を知り、これまで抱いていたイメージが大きく変わった」「障害福祉サービス事業所の精神保健福祉士の方は、多角的・多面的な視点をもって利用者一人ひとりに応じたオーダーメイドの支援を行っておられ、その際に新たな資源を創造しているといったお話が印象に残り、原理・原則に関する理解が深まった」との学びが述べられていました。
 来春に控えたソーシャルワーク実習に向けて、改めてその目的・目標を確認し、動機が高められる有意義な事前学習ができました。


精神科医療機関の見学実習
毎年お世話になっている実習指導者の方です。写真は、昨年の学内でのご講義の様子ですが、今年 は現地でのご講義、4グループに分かれての院内見学、質疑応答にご対応いただきました。


障害福祉サービス事業所の精神保健福祉士の方のご講義の様子です。


ご講義後に、学生が熱心に質問をしている様子です。


ふり返りをテーマとしたグループワークの様子です。

2021.11.16

精神保健福祉士養成課程4年生によるソーシャルワーク実習Ⅲ・Ⅳ(精神保健福祉 援助実習)報告会を開催しました

 10月18日(月)13時より、標記報告会が開催されました。本年度は、遠隔システムを併用し、実習指導者のみなさまと大学を繋ぎ、ハイブリッド形式による初の試みとなりました。

 前年度に引き続き、コロナ禍の影響を受けての実施でしたが、実習機関のみなさまのご理解、ご協力のおかげさまで、精神科医療機関と障害福祉サービス事業所において計150時間の実習を無事に終了することができました。大変な状況のなかで、ご指導を賜りました実習指導者のみなさまに、この場を借りて心よりお礼申しあげます。

 当日は、15名の学生が3グループに分かれ、個々の実習体験をグループで共有し、ディスカッションを重ねて得られた成果について、設定したテーマに基づいて発表しました。同教室では、後輩である3年生19名が、真剣な眼差しで聴講していました。

 4年生代表による「おわりのあいさつ」では、「報告会に向けて準備を進めるなかで、自身の成長過程をふり返ることができました。今後は、実習での学びを活かし、ご本人やご家族に寄り添い、共に歩むことのできる精神保健福祉士を目指していきます」と、力強く述べていました。

 3年生からは、「発表内容とともに、報告会に向き合う姿勢についても多くの学びを得ることができました。今、実習に対する期待と不安が交錯している状況ですが、1年後となる先輩の姿を目標に、幅広く知識を吸収し、自己研鑽を重ねながら準備に取り組みます」との感想が聞かれました。

 実習指導者のみなさまには、ご多忙な業務のなかで遠隔にてご参加いただき、学生一人ひとりに対してあたたかいコメントや事後のご指導を賜り、大きな励ましとなるとともに、3年生にとりましても実習への動機と期待が高まる貴重な機会となりました。


1グループ5名で、3グループに分かれて発表しました。


2つの実習をとおして成長した4年生の姿を見ていただきました。


先輩の発表に対して、3年生が質問をしている様子です。


5機関6名の実習指導者の方々に遠隔にてご参加いただき、あたたかいコメントと拍手を頂戴しました。

2021.08.26

2年生対象の精神保健福祉士養成課程オリエンテーションを実施しました

 前学期終了時の8月6日(金)に、次年度より精神保健福祉士養成課程で学びたいと考えている2年生を対象に、標記オリエンテーションを実施しました。





 当日は、本課程での学びに関心を寄せている2年生43名の参加があり、精神保健福祉士の概要説明やミニ講義、先輩による学習体験談に耳を傾けていました。具体的な内容は、まず、担当教員より、精神保健福祉士の国家資格化の経緯や担う役割、活躍する職場についてや、「国民的疾患」のひとつである精神疾患および障がいやこころの健康をめぐる社会的ニーズ、精神保健医療福祉領域の歴史についてなど、3年次以降の学習内容や流れを紹介しました。その後、4年生が4名登場し、本課程に関心をもったきっかけ、3年次の精神科医療機関と4年次の障害福祉サービス事業所での実習体験、学習過程での大変さとそれにより得られた経験や力、自己の変化・成長についてなど、四者四様の学習体験談が語られました。



 1時間という限られた時間で、精神保健福祉士の全貌や魅力を伝えることには難しさがありましたが、参加学生にとって、本課程での学習内容を身近に感じ、今後の進路を考える機会やきっかけとなっていれば、第1回目のオリエンテーションの目的は果たせたのではないかと思います。後学期には、第2回目のオリエンテーションを実施する予定です。

【卒業生バトン(社会福祉学科)】第一走:内田 陽介さん

 各学科の卒業生をリレー形式で紹介していこう!という企画「卒業生バトン」。
 社会福祉学科第一走は、有限会社ひまわりに勤務されている、内田 陽介さんです!

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 内田 陽介(社会福祉学部 社会福祉学科 2001年度卒)
 有限会社ひまわり

 ~仕事風景の写真~

 山口県立大学の社会福祉学部を卒業し、早いもので来年で20年になります。
 高校生の頃に担任の先生に社会福祉学部の受験を勧められ、大きな目標もないままに入学し、社会福祉の勉強を行ってきました。大学時代は、勉強以上に、軽音楽部に所属しバンド活動に取り組んだことの方が思い出として残っているように思います。
 卒業後は訪問入浴と訪問介護の事業所で、介護員を経てサービス提供責任者として8年、在宅介護支援センターの相談員として1年勤めた後、現在の事業所に移り、ケアマネジャーとして就職し、現在10年目となりました。
 介護保険の業務は3年に1度、制度の改正が行われ、その度に報酬の増減、サービスの制限や緩和といった変更があり、正直制度に振り回されながら働いています。特に近年はどちらかと言えばネガティブな制度の変更が多く、制度の意味や自身の仕事の意味も見失いそうなことも多々ある状況です。
 卒業後10数年経ってからの気づきですが、社会福祉学部での学びの中核は、ソーシャルワーカーとしての価値感ではないかと思っています。その価値が軸となり、制度や事業所の方針などに流されず、利用者本位の支援を行っていくことを続けられるのではないかと思っています。
 振り返ってみると、個人的にも社会福祉学部での学びの中で知らず知らず軸が育っていたように思います。今後も軸を持った県立大を巣立ったソーシャルワーカーが各地で活躍することを期待しています。