社会福祉学科

【卒業生バトン(社会福祉学科)】第一走:内田 陽介さん

 各学科の卒業生をリレー形式で紹介していこう!という企画「卒業生バトン」。
 社会福祉学科第一走は、有限会社ひまわりに勤務されている、内田 陽介さんです!

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 内田 陽介(社会福祉学部 社会福祉学科 2001年度卒)
 有限会社ひまわり

 ~仕事風景の写真~

 山口県立大学の社会福祉学部を卒業し、早いもので来年で20年になります。
 高校生の頃に担任の先生に社会福祉学部の受験を勧められ、大きな目標もないままに入学し、社会福祉の勉強を行ってきました。大学時代は、勉強以上に、軽音楽部に所属しバンド活動に取り組んだことの方が思い出として残っているように思います。
 卒業後は訪問入浴と訪問介護の事業所で、介護員を経てサービス提供責任者として8年、在宅介護支援センターの相談員として1年勤めた後、現在の事業所に移り、ケアマネジャーとして就職し、現在10年目となりました。
 介護保険の業務は3年に1度、制度の改正が行われ、その度に報酬の増減、サービスの制限や緩和といった変更があり、正直制度に振り回されながら働いています。特に近年はどちらかと言えばネガティブな制度の変更が多く、制度の意味や自身の仕事の意味も見失いそうなことも多々ある状況です。
 卒業後10数年経ってからの気づきですが、社会福祉学部での学びの中核は、ソーシャルワーカーとしての価値感ではないかと思っています。その価値が軸となり、制度や事業所の方針などに流されず、利用者本位の支援を行っていくことを続けられるのではないかと思っています。
 振り返ってみると、個人的にも社会福祉学部での学びの中で知らず知らず軸が育っていたように思います。今後も軸を持った県立大を巣立ったソーシャルワーカーが各地で活躍することを期待しています。

2021.07.19

精神保健福祉士の方をお招きして、精神保健福祉士養成課程の特別授業を実施しました

 6月21日と28日の2週にわたって、「ソーシャルワーク演習Ⅳ」における標記 特別授業を実施しました。本演習は、精神保健福祉士養成課程における学習の導入と して、日頃は学生によるグループワークを中心に進めています。お招きした精神保健 福祉士の方々は、いずれも実習指導を担っていただいています。

 21日は、精神科医療機関(医療法人信和会高嶺病院)の岡村真紀氏に、28日は、障害 福祉サービス事業所(社会福祉法人山家連福祉事業会ゆめサポート相談所)の竹原 啓 氏に、各機関の特徴や精神保健福祉士の役割について、実践に基づいた講義をしてい ただきました。講義後は、学生の質問に対して一つひとつ丁寧に答えていただき、精 神保健福祉士のイメージがわき、関心の広がる学びの機会となりました。

 受講した学生は、岡村氏のお話より、「精神科医療機関を身近なものとして感じる ことができ、患者の方の『やりたい』ことに『やってみよう』という気もちで支援す ることの大切さと、そのために求められるチームアプローチについて理解できまし た」、また、竹原氏のお話より、「これまでは、精神保健福祉士が活躍しておられる 場所として医療機関のイメージが強かったのですが、地域において果たしている役割 について学ぶことができ、将来の選択肢の幅が広がったように思います」との感想を 述べていました。


岡村真紀氏のご講義の様子


竹原啓氏ご講義の様子


コロナ禍にて、感染予防に努めながらの受講風景


熱心に質問をしている様子


学生代表によるお礼のことば


学生代表によるお礼のことば

2021.07.12

高大接続事業「第3回 はーとふくし講座」を開催しました!

 6月18日金曜日、今年度第3回目の高大接続事業「はーとふくしボランティア講 座」を開催し、高校生が31名(来学 18 名、オンライン13 名)参加してくれました。  テーマは「高齢社会における私たちの役割~第一歩は知ることから、「認知症」に ついて一緒に学ぼう~」でした。
 今回は、認知症の症状やかかわり方について大学生から学びました。認知症の方と 暮らす家族の姿が描かれた映像は、高校生の心に響いたようです。また、実際に認知 症の方を社会福祉士として支援している卒業生からの高校生へのメッセージを届けま した。
 参加した高校生は、「認知症について知ることが私たちの役割だとわかった」「将 来、福祉の専門家になりたいので、今日はとても貴重な学びばかりだった」「私も共 生社会の担い手になりたい」等の感想をもってくれました。
 次回の7月30日金曜日には「はーとボランティア講座」を開催予定です。

2021.07.01

キャンパスライフ入門で、卒業生の方にお話をしていただきました

 山口県立大学では、新入生を対象とした大学に慣れるための最初の授業として キャンパスライフ入門があります。
 6月16日(水)の社会福祉学部のキャンパスライフ入門では2人の卒業生を招いて、大学時代の様子や体験談、職業人としての活躍等をZoomにてお話していただきました。大学時代の写真や体験談などでは笑いがおきる等の楽しそうな様子も見られました。身近な先輩から話を聞き、質問することで、より大学での生活をイメージできたと思います。大学という場は今までと環境が異なり、学習面や生活面が大きく変わるときでもあります。新入生が安心した大学生活を豊かに送り、学びの場の中で成長していく基盤づくりを今後も目指していきます。




2021.06.11

社会福祉士の方に、ソーシャルワーク演習Ⅰで講義をしていただきました!⑤

 社会福祉学部では「ソーシャルワーク演習Ⅰ」の授業において、「ソーシャルワークとは何か」をテーマに、実際に現場で働く卒業生(社会福祉士)の方にお話をしていただいています。
 第5回目となる今回は、「当事者の生活実態と生活課題」をテーマに脊髄損傷による肢体不自由の方(本学大学院修了生)をお招きし、肢体不自由になった時の思いや現在に至るまでの様子、実際の生活等をお話しいただきました。実際に車椅子で移動される姿や、「時間がかかるので遅刻しないようにすることが大変。」等の声を聞くことで、学生が当事者の人物像や生活の様子をイメージしやすく、利用者理解についても学ぶことができたようです。
 また、講義の中で、【当事者が社会福祉士に求めること】として、①情報を持つ②情報(選択肢)を与える③活躍の場を与えるの3つを挙げられました。具体例を交えながら当事者視点で感じたことや思ったことを率直にお話しいただいたことで、利用者視点でソーシャルワーカーの役割について考えることができました。
 今年度の演習Ⅰの授業では、5名の先輩方から各々の立場での体験談や思いをたくさん聞かせていただきました。支援者・当事者の方のお話を聞くことでより深い学びとなりました。先輩の皆様ありがとうございました。