【卒業生バトン(社会福祉学科)】第四走:岡村 真紀さん

 各学科の卒業生をリレー形式で紹介していこう!という企画「卒業生バトン」。
 社会福祉学科第四走は、医療法人信和会 高嶺病院にて精神科ソーシャルワーカーとして勤務されている岡村 真紀さんです!

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 岡村 真紀(社会福祉学部 社会福祉学科 1999年度卒)
 医療法人信和会 高嶺病院勤務


~【仕事中の様子】院外での講師などの啓発活動にも取り組んでいます~

 小学生の娘が夏休みに学校からミニトマトの鉢を持ち帰ってきました。朝夕に水やりをして、赤くて美味しそうな実が沢山ついています。
 私は現在、依存症専門病院のソーシャルワーカーとして働いています。日々複雑な問題を抱えた患者さんやご家族に出会い、一緒に悩んだり困ったりしながら、人生の伴走者として関わりをもっています。彼らが解決の糸口を見つけ、少し希望を見出し笑顔がみえたとき、私もこの仕事をしていてよかったと満たされた気持ちになります。
 私の大学時代を振り返ると、机で学んだことよりも、精神科デイケアや不登校児の家庭教師のボランティア、いくつも掛け持ちしたアルバイト、遊びも教えてもらったテニスサークル、友人と過ごした濃い時間...楽しかった思い出が次々と頭に浮かんできます。ソーシャルワーカーの武器は自分自身だとよく言いますが、それらの経験全てが今の仕事に役立っていることを、最近になり実感してきました。目の前の患者さんの多様な人生に向き合うとき、私の経験の引き出しを開け、関わりの手立てを探るのです。
 小さな経験の一つ一つはまるでミニトマトを育てるのに必要な水や太陽のようです。そして山口県立大学はそれらの礎となる土壌とも言えます。今私の中のミニトマトはすくすくと育ち、やりがいという色鮮やかな実をつけています。


~【仕事中の様子】患者さんやご家族の相談に応じています~