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2023.11.10
Yucca企画「認知症カフェってどんなところ?」
【地域交流スペースYuccaとは】
地域共生センターでは、地域の方々と大学の学生・教職員との交流を通じて、生き生きとした地域社会づくりが実現することを目指して地域交流スペースYuccaを運営しています。
【Yucca企画「認知症カフェってどんなところ?」】
10月11日(水)に地域交流スペースYuccaで交流イベント「認知症カフェってどんなところ?」を開催し、認知症カフェスタッフ、地域住民、県立大学生、自治体職員など35人の方が参加されました。
認知症カフェとは、認知症の人やその家族が、地域の人や専門家(医療職、介護職など)と相互に情報を共有し、お互いを理解し合う場です。誰でも気軽に参加でき、お茶やお菓子を囲んで歓談や相談することができますが、認知症カフェの活動内容は地域によって様々です。
今回は認知症カフェの「仁保の里山茶屋」、「いきいきカフェみやの」「カフェふしの」のスタッフにお越しいただき、それぞれのカフェの取組を紹介していただいたほか、また、「おれんじの会(桜の森)」や「山口市北東第2地域包括センター」の方にも取組を紹介していただきました。その後、参加者みんなで「ちょっとカフェ」に集まり、交流を深めました。
1.「仁保の里山茶屋」の活動紹介
山口市仁保地域で活動している「仁保の里山茶屋」からは、認知症への理解を深めてもらうために仁保中学校の生徒と共同して紙芝居を作りそれを地域内で披露している活動が紹介されました。
紙芝居は認知症と診断された妻とその夫が周囲の支えを受けながら、趣味やボランティア活動を続け積極的に生きる姿を描いたもので、仁保地域に住むご夫婦がモデルになっています。
この日は紙の絵とモニターに映した画像を併用して、紙芝居が披露されました。
2.「いきいきカフェみやの」の活動紹介
山口市宮野地域で活動している「いきいきカフェみやの」では、日ごろからカフェで行われている①健康を含む各種相談・傾聴活動、②認知症予防体操、③手話講座、④要約筆記講座、⑤麻雀を含む各種ゲーム活動などの取組が紹介されました。
「いきいきカフェみやの」の取組紹介の後には、手話の講師の方が手話のできる県立大学生と一緒に「ふるさと」を歌いながら手話を実演して、参加者も手話にチャレンジしました。
3.「カフェふしの」の活動紹介
山口市矢原地域で活動している「カフェふしの」からは、①古民家を利用したカフェでの認知症の人や家族の交流、②2か月に1度開催の認知症家族の「つどい」、③若年性認知症の人のための「つどい」などの活動が紹介されました。
4. おれんじの会(桜の森)の活動紹介
おれんじの会(桜の森)は山口県立大学の「共生教育」講座である桜の森アカデミー「認知症ケアリーダーコース」の修了生を中心に作られたグループで、①情報交換会の開催、②認知症関連のイベント等への参加、③高齢者向け健康体操の開催、④認知症カフェの運営への参加など、これまでの活動について紹介がありました。
また、活動紹介の後に、高齢者向け健康体操教室で講師を努めているおれんじの会(桜の森)のメンバーが簡単にできる首や手足の運動を紹介し、参加者も体を動かして運動を楽しみました。
5. 山口市北東第2地域包括支援センターからの認知症支援の取組紹介
包括支援センターの職員(山口県立大学卒業生)の方から、①認知症はどんな病気か、②認知症になったらどういう対応が必要か、③困ったときはどこに相談すればよいか、④どんな制度があるのか、⑤どんな支援が受けられるかなど具体的に説明がありました。
6.「ちょっとカフェ」での交流
すべての活動事例の紹介が終わった後は、場所を移して「ちょっとカフェ」でコーヒーやお茶を飲みながら、参加した皆さんが和気あいあいと歓談しました。それぞれのカフェでの取組みや活動予定などの意見交換を行い交流しました。
イベント終了後、参加者からは、「認知症について、また勉強できる機会があると良いと思いました。」「学生さんと地域住民が交流できる機会があると良いと感じました。」「今日の催しは初めてでしたが良かったです。今日のような機会をもっと作ってほしいです。」との声が寄せられました。
地域共生センターでは、今後も地域交流スペースYuccaを活用して、地域の方と県立大学生等が交流できるイベントなどを企画していきます。
2023.10.03
山口県立大学 地域交流イベント「県大見本市2023」を開催しました。
令和5年9月22日(金)山口県立大学 地域交流イベント「県大見本市」を開催しました。
山口県立大学では、大学と地域が一体となって教育・研究活動を進め、地域の人材、文化、生活において新しい価値を創造する「大地共創」の取組を推進しています。
今回、地域の企業、団体、自治体、高等学校、高等教育機関等の皆様に、本学が推進する大地共創の具体的な取組をご紹介して理解を深めていただくとともに、本学と地域の皆様、また地域の皆様同士の交流・連携促進を図ることを目的とした地域交流イベント「県大見本市」を開催しました。
♦開会のご挨拶
開会にあたり、岡理事長より、本学は地域の皆様と一体となって教育・研究を進めていることへの理解を深めていただく事や、地域の皆様同士の交流・連携を図る事など、見本市開催の目的紹介がありました。
♦第1部 プレゼン発表
本学が推進する地域との様々な取組みについて、教員、学生が発表を行いました。
【地域における学生の教育活動について】
地域における学生の教育活動、下松市・阿武町と学生の地域連携について文化創造学科 齊藤教授と学生3名による発表がありました。
地域における学生の教育活動の事例紹介(企業の商品パッケージデザインなど)について、文化創造学科 小橋圭介准教授から発表がありました。
【地域における教員の教育活動について】
地域における企業との連携、産業技術センターとの連携など、教員の活動について栄養学科 人見英里教授から発表がありました。
【大学の地域における子ども家庭支援に関わる活動について】
山口県の子ども家庭支援に携わる支援者の専門性の向上を図る組織「子ども家庭ソーシャルワーク教育研究所」について社会福祉学科 藤田久美教授より発表がありました。
【学生の課外活動について】
「familyの活動について」
学生サークル「family」の活動、大田原自然の家での子どもとのふれあいについて、学生2名から発表がありました。
「TOIYSの活動について」
学生サークル「TOIYS」の活動、地域の障害者・高齢者・児童との交流について、学生2名から発表がありました。
【卒業生による発表】
現在、企業で活躍する山口県立大学の卒業生からも学生時代に取り組んだこと、入社してから現在までの取り組みなどを発表していただきました。
♦学長挨拶
田中学長より、第1部のまとめと閉会の挨拶がありました。
♦第2部 ブース展示・大学連携よろず相談コーナー
ブース展示では、本学の学部学科や大学院等のパネルでの紹介のほか、教育研究活動で連携した企業様等にもご参加いただき、商品化された物品の展示や販売等を行いました。
【第2部の様子】
今年で2回目の「県大見本市」には、約200名の方にご参加いただき、大盛況のうちに幕を閉じました。
ご来場いただきました全ての皆様
ありがとうございました。
山口県「地域と連携したリアルな体験活動充実事業」に参加しました
本学の学生ボランティアが、山口県「地域と連携したリアルな体験活動充実事業」に参加しました。2023年6月17日、午前7時30分に大学を出発し、周防大島に向かいました。
周防大島には世界最大級のニホンアワサンゴ群生地があります。群生地周辺の里山や海岸の保全活動をすることで、健全な生育環境を守ります。
まずは、群生地を望む「水仙の里」にて、地元の方や周防大島高校の生徒と一緒に、草刈り及び炭づくり体験を行いました。
昼食後には海岸に移動し、海岸の清掃活動を実施しました。当日は青空に恵まれ、汗を拭いながら熱心に清掃を実施しました。地元の方と交流しながら地域の環境保全に参加することで、地域連携の大事さを再確認することができました。このボランティア活動は、8月26日(土)、27日(日)に放送予定のKRY山口放送「24時間テレビ 愛は地球を救う」で紹介される予定です。ぜひご覧ください。
野外ボランティアを終えて、企画熟議のために周防大島高校に向かいます。県大生と高校生が7つのチームをつくり、周防大島の魅力を生かした学びのツアー(エコツアー)創成のためにアイデアを出し合いました。特産のみかんなど島の食材を活用した特色あるエコツアーなど、各グループが個性たっぷりの企画を練り上げ、地域おこしに貢献しました。今後も県立大学は、地域連携に取り組んでいきたいと思っています。今回の企画熟議については、KRY山口放送「はつらつ山口っ子」で10月15日(日)に紹介される予定です。ぜひご覧ください。
令和4年度 みね健幸百寿プロジェクト事業報告会
3月17日(金)に、美祢市民会館において、令和4年度みね健幸百寿プロジェクト事業報告会が開催され、本学の教員3名(副学長 吉村耕一、看護学科 教授 曽根文夫、社会福祉学科准教授 角田憲治)が事業報告を行いました。
美祢市では、令和3年度から地方創生推進交付金事業として「みね健幸百寿プロジェクト」を本学の支援のもとで実施しています。このプロジェクトでは美祢市民の健康寿命を延伸するために、市民一人ひとりの行動変容を促す具体的な仕組みの構築を目的としています。
はじめに吉村副学長があいさつし、地域貢献大学としての本学の役割とプロジェクトの概要について説明しました。
続いて、令和4年度の取り組みとして、曽根教授が小中学生に対するがん教育の実施状況(計9校)、行動変容の支援のために作成したリーフレットや健幸バランスシートについて説明しました。角田准教授は高齢者を対象とした10年余りの追跡データを用い、美祢市の要介護化や死亡のリスク要因の分析結果を報告しました。
また、美祢市から派遣されている大学院生2名が健康福祉学研究科での学びや研究成果について報告しました。今年度修了した大学院生は、大学院で学ぶことによって論理的思考力、データの利活用能力および文書作成能力が向上し、業務に対する姿勢にも好影響があると述べました。
参加された市長、市職員、市議会議員を含む美祢市の皆様方は、データに基づいた健康支援事業の重要性について理解を深められるとともに、ご自身の健康についても考える良い機会になったようでした。
2023.02.28
令和4年度PBL実践報告会を開催しました
令和5年2月16日(木)、本学において、大学リーグやまぐち主催の「令和4年度PBL実践報告会~学生による新たな価値の創造~」が開催されました。
当日は、会場・Zoom参加を合わせて130人を超える方にご参加いただき、県内7大学(至誠館大学、周南公立大学、東亜大学、梅光学院大学、山口大学、山口学芸大学、山口県立大学)による発表が行われました。
報告会では、県内の学生たちが企業や地方公共団体等と連携して、地域の課題解決に向けた方策の検討、自己学習、ディスカッション、フィールドワーク等を重ねてきたプロセスや、そこから生まれた新たな提案・価値といった成果について発表を行いました。
本学からは、美川開発株式会社様と連携して取り組んだ「美川ムーバレーの集客を考える」というテーマで、国際文化学部 文化創造学科 メディアデザイン研究室の6名が発表を行いました。
美川ムーバレーは、岩国市北東部の中国山地の山間に位置する「超古代文明」をテーマとした冒険テーマパークです。近年はコロナ感染の影響もあり、来場者が減少してきており、「若者の認知度を高めることやファミリー層を想定した企画・提案を行うことで、美川ムーバレーの集客につながるのでは?」という観点から、①岩国市美川町での交流活動をアピールするWebサイト動画の制作、②親子で楽しめるワークショップの開催、③若者にも関心が高まっているサウナの導入、④天然石のキャラクターを用いた販促ポップの制作や展示など、施設の魅力を伝えるための取組を紹介しました。
発表後、PBL協力パートナーである美川開発株式会社の担当者の方からは、「美川ムーバレーの集客の約6割は広島県からでしたが、コロナ感染の影響により集客が低迷しています。今まであまり地元に対して、アピール・アプローチしていなかった分を学生の皆さんと一緒に取り組めたことが良かったですし、若い方の意見が新しい刺激となりました」とのコメントをいただきました。
参加者からも、「地元の学生の取り組みがよくわかり、PBLへの興味・関心が高まった」などの感想が寄せられ、本報告会は盛会のうちに終えることができました。