地域貢献

令和5年度宮野地域と山口県立大学の交流会を開催しました

12月2日(土)、本学厚生棟において、令和5年度宮野地域と山口県立大学の交流会を開催しました。

宮野地域との交流会は平成21年から実施しています。これまでは宮野地域交流センター等で地域の方と一緒に料理やスポーツで交流を図っていましたが、この度初めて本学で開催することになりました。今回の交流会は、企画から運営まで学生自治会、サークル連合会、VSSのメンバーが中心となり実施し、岡理事長、渡辺事務局長、吉村副学長、学生、教職員ら37名(学生30名、教職員7名)が参加しました。

グループワークでは「宮野地域をさらに元気にする地域づくりについて考えよう!」をテーマに、6班に分かれて意見を交換し、以下のような意見が出ました。

  • 宮野の豊かな自然や文化を生かした企画の実施
  • 地域の方、小中学生と大学生が交流するイベントの実施
  • 大学の特色を生かした企画の地域での実施
  • 地域や大学が実施しているイベントへの相互参加

このほかにも、南キャンパス跡地の有効活用や、宮野地域のサークルに大学生が参加することについても話が広がりました。

グループワークの様子1
グループワークの様子2
グループワークの様子3
グループワークの様子4

続いてのキャンパスツアーでは、VSSメンバーが本学の紹介をしたのち、図書館や2・3号館を中心に北キャンパスをご案内しました。北キャンパスに初めてお越しの方も多く、「こんなきれいなキャンパスで授業を受けたい」「宮野地域が一望できて素晴らしい!」とのお声をいただきました。

キャンパスツアーの様子

昼食の時間には、「手話サークル★幸せの星」が手話歌を、「よさこい部奄美連合萩組」がよさこいの演舞をし、場を盛り上げました。昼食時の歓談でも、各グループより交流が深まったようでした。

サークル発表の様子1
サークル発表の様子2

全体を通して、和気あいあいとした雰囲気で会が進みました。参加者からは、「地域の方と知り合いになれてよかった」「グループワークで出た意見を実行できれば」といった感想が出ました。今回の会をきっかけに、地域の方との交流の輪がさらに広がっていくことを期待しています。

集合写真

「24時間テレビ ニホンアワサンゴを守れ!プロジェクトⅡ」及び「島じゅうキャンパス 魅力発見エコツアー2023」に参加しました

本学の学生ボランティアが、「24時間テレビ ニホンアワサンゴを守れ!プロジェクトⅡ」及び「島じゅうキャンパス 魅力発見エコツアー2023」に参加しました。

10月21日、午前7時30分に本学を出発し、周防大島に向かいました。

今回は、今年6月に実施した「地域と連携したリアルな体験活動充実事業」に続き、周防大島町地家室地区において、世界有数のニホンアワサンゴ生息地を保護する活動を支援しました。生息海域への土砂流入防止のための荒廃地整備として、かつてこの地域で栽培、自生していた「ニホンスイセン」の球根を植えました。

「24時間テレビ ニホンアワサンゴを守れ!プロジェクトⅡ」及び「島じゅうキャンパス 魅力発見エコツアー2023」の様子1
「24時間テレビ ニホンアワサンゴを守れ!プロジェクトⅡ」及び「島じゅうキャンパス 魅力発見エコツアー2023」の様子2

第1回 企画熟議

昼食後、企画熟議のために周防大島高校に向かいました。県大生と高校生で2つの班を作り、参加者同士の交流を深めながら、周防大島の魅力を生かした学びのツアーのコンテンツ作成に向けて、地元高校生のアイデアを取り入れながら、ツアーに参加する小中学生にとって有意義となる企画を話し合いました。

周防大島高校の高校生との交流の様子1
周防大島高校の高校生との交流の様子2

第2回 企画熟議

本学の学生ボランティアが、「島じゅうキャンパス 魅力発見エコツアー2023」に参加しました。11月18日、午前11時30分に本学を出発し、周防大島高校に向かいました。県大生と高校生で4つの班を作り、参加者同士の交流を深めながら、周防大島の魅力を生かしたエコツアーのキャッチフレーズと紹介文を作成しました。地元高校生のアイデアを取り入れながら、ツアーに参加する小中学生にとって魅力が伝わるようなキャッチフレーズをつくりました。また運営者の立場になって、エコツアーが成功するために必要な要素をまとめました。

周防大島高校の高校生との交流の様子5
周防大島高校の高校生との交流の様子6
周防大島高校の高校生との交流の様子7
周防大島高校の高校生との交流の様子8

山口市立仁保小学校への訪問

今年も留学生の地域交流として山口市立仁保小学校に行ってきました。交流学年は5年生。普段は10名だそうですが、当日はインフルエンザのため半分の5名だけの出席。しかし、その5名が10名以上の温かさと興味で迎えてくれて、皆で楽しい時間を過ごしました。

参加した学生は、留学生5名と日本人留学生1名。今回も昨年同様、最初に留学生は各自の出身地について、日本人学生は自分の経験した短期留学についてプレゼンをしました。

この留学生の地域交流活動について、先方の目的として大体どこからも「英語学習」と「異文化理解」の二つが挙げられてきます。英語を重視すれば理解は難しくなりがちで、ともすれば「二兎を追う」こととなり、この二つのバランスが重要です。特にプレゼンでは、いくら映像をたくさん使い簡単な英語文で話してもらっても、ずっと英語だけというのは小中学生にとっては負担が大きいというのがこちらの印象でもあり昨年度の訪問先からの感想でもありました。けれども、留学生によっては、一部でも日本語で話すということを難しく感じるようで、なかなかそのバランスがとりにくいというのが課題でした。

しかし、今回はそのバランスが非常に順調にとれました。留学生の半数はほとんど日本語で話し、他の学生もできるだけ日本語で挑戦してくれたからです。おかげで小学生はプレゼン中もよく聞いてくれていたし、訪問後アンケートでは全員から「プレゼン内容がよく分かった」という反応をいただきました。

以下、小学生へのアンケート結果からの抜粋。

小学生へのアンケート結果1
小学生へのアンケート結果2
小学生へのアンケート結果3
小学生へのアンケート結果4
9の各選択肢: 1. 外国人とも恥ずかしがらずに話そうとする力 2. 英語力3. グループで協力する力 4. 何が問題かを見つけたり、問題を進んで解決したりする力 5. 挑戦したり進んで行動したりする力
小学生へのアンケート結果5
山口市立仁保小学校訪問の様子1
山口市立仁保小学校訪問の様子2
山口市立仁保小学校訪問の様子3
山口市立仁保小学校訪問の様子4

プレゼンの後は、参加者の出身国だけでなく関係のある国や、留学先の国の計4か国語で「こんにちは」の学習。小学生はみごとに全員、全部修得!担任の先生のお話では、翌日も学習した国の言葉で挨拶をされていたそうです。

小学生からは仁保小についての紹介。皆、堂々と英語で説明してくれました。

そして、最後は体育館で一緒に日本の伝統遊び。小学生が一生懸命教えてくれ、たくさん笑った時間でした。

山口市立仁保小学校訪問の様子5
山口市立仁保小学校訪問の様子6

留学生への事後アンケートでも、「一緒に遊べて楽しかった」「たくさん話せてよかった」「日本語が話せてよかった」「プレゼンすることを楽しんだ」等々の感想が寄せられました。

心温まる大変有意義な学校訪問でした。

山口市立仁保小学校のみなさんとの集合写真

2023.11.10

Yucca企画「認知症カフェってどんなところ?」

【地域交流スペースYuccaとは】

地域共生センターでは、地域の方々と大学の学生・教職員との交流を通じて、生き生きとした地域社会づくりが実現することを目指して地域交流スペースYuccaを運営しています。

【Yucca企画「認知症カフェってどんなところ?」】

10月11日(水)に地域交流スペースYuccaで交流イベント「認知症カフェってどんなところ?」を開催し、認知症カフェスタッフ、地域住民、県立大学生、自治体職員など35人の方が参加されました。

認知症カフェとは、認知症の人やその家族が、地域の人や専門家(医療職、介護職など)と相互に情報を共有し、お互いを理解し合う場です。誰でも気軽に参加でき、お茶やお菓子を囲んで歓談や相談することができますが、認知症カフェの活動内容は地域によって様々です。

今回は認知症カフェの「仁保の里山茶屋」、「いきいきカフェみやの」「カフェふしの」のスタッフにお越しいただき、それぞれのカフェの取組を紹介していただいたほか、また、「おれんじの会(桜の森)」や「山口市北東第2地域包括センター」の方にも取組を紹介していただきました。その後、参加者みんなで「ちょっとカフェ」に集まり、交流を深めました。

交流イベント「認知症カフェってどんなところ?」の様子

1.「仁保の里山茶屋」の活動紹介

山口市仁保地域で活動している「仁保の里山茶屋」からは、認知症への理解を深めてもらうために仁保中学校の生徒と共同して紙芝居を作りそれを地域内で披露している活動が紹介されました。

紙芝居は認知症と診断された妻とその夫が周囲の支えを受けながら、趣味やボランティア活動を続け積極的に生きる姿を描いたもので、仁保地域に住むご夫婦がモデルになっています。

この日は紙の絵とモニターに映した画像を併用して、紙芝居が披露されました。

「仁保の里山茶屋」の活動紹介

2.「いきいきカフェみやの」の活動紹介

山口市宮野地域で活動している「いきいきカフェみやの」では、日ごろからカフェで行われている①健康を含む各種相談・傾聴活動、②認知症予防体操、③手話講座、④要約筆記講座、⑤麻雀を含む各種ゲーム活動などの取組が紹介されました。

「いきいきカフェみやの」の活動紹介

「いきいきカフェみやの」の取組紹介の後には、手話の講師の方が手話のできる県立大学生と一緒に「ふるさと」を歌いながら手話を実演して、参加者も手話にチャレンジしました。

手話の講師と山口県立大学 学生による「ふるさと」の実演

3.「カフェふしの」の活動紹介

山口市矢原地域で活動している「カフェふしの」からは、①古民家を利用したカフェでの認知症の人や家族の交流、②2か月に1度開催の認知症家族の「つどい」、③若年性認知症の人のための「つどい」などの活動が紹介されました。

「カフェふしの」の活動紹介

4. おれんじの会(桜の森)の活動紹介

おれんじの会(桜の森)は山口県立大学の「共生教育」講座である桜の森アカデミー「認知症ケアリーダーコース」の修了生を中心に作られたグループで、①情報交換会の開催、②認知症関連のイベント等への参加、③高齢者向け健康体操の開催、④認知症カフェの運営への参加など、これまでの活動について紹介がありました。

おれんじの会(桜の森)の活動紹介

また、活動紹介の後に、高齢者向け健康体操教室で講師を努めているおれんじの会(桜の森)のメンバーが簡単にできる首や手足の運動を紹介し、参加者も体を動かして運動を楽しみました。

おれんじの会(桜の森)メンバーによる首や手足の運動の紹介

5. 山口市北東第2地域包括支援センターからの認知症支援の取組紹介

包括支援センターの職員(山口県立大学卒業生)の方から、①認知症はどんな病気か、②認知症になったらどういう対応が必要か、③困ったときはどこに相談すればよいか、④どんな制度があるのか、⑤どんな支援が受けられるかなど具体的に説明がありました。

山口市北東第2地域包括支援センターからの認知症支援の取組紹介

6.「ちょっとカフェ」での交流

すべての活動事例の紹介が終わった後は、場所を移して「ちょっとカフェ」でコーヒーやお茶を飲みながら、参加した皆さんが和気あいあいと歓談しました。それぞれのカフェでの取組みや活動予定などの意見交換を行い交流しました。

「ちょっとカフェ」での交流の様子

イベント終了後、参加者からは、「認知症について、また勉強できる機会があると良いと思いました。」「学生さんと地域住民が交流できる機会があると良いと感じました。」「今日の催しは初めてでしたが良かったです。今日のような機会をもっと作ってほしいです。」との声が寄せられました。

地域共生センターでは、今後も地域交流スペースYuccaを活用して、地域の方と県立大学生等が交流できるイベントなどを企画していきます。

2023.10.03

山口県立大学 地域交流イベント「県大見本市2023」を開催しました。

令和5年9月22日(金)山口県立大学 地域交流イベント「県大見本市」を開催しました。

山口県立大学では、大学と地域が一体となって教育・研究活動を進め、地域の人材、文化、生活において新しい価値を創造する「大地共創」の取組を推進しています。

今回、地域の企業、団体、自治体、高等学校、高等教育機関等の皆様に、本学が推進する大地共創の具体的な取組をご紹介して理解を深めていただくとともに、本学と地域の皆様、また地域の皆様同士の交流・連携促進を図ることを目的とした地域交流イベント「県大見本市」を開催しました。

地域交流イベント「県大見本市」2023

♦開会のご挨拶

開会にあたり、岡理事長より、本学は地域の皆様と一体となって教育・研究を進めていることへの理解を深めていただく事や、地域の皆様同士の交流・連携を図る事など、見本市開催の目的紹介がありました。

開会の挨拶をする岡理事長

♦第1部 プレゼン発表

本学が推進する地域との様々な取組みについて、教員、学生が発表を行いました。

【地域における学生の教育活動について】

地域における学生の教育活動、下松市・阿武町と学生の地域連携について文化創造学科 齊藤教授と学生3名による発表がありました。

文化創造学科 齊藤教授と学生3名による発表の様子

地域における学生の教育活動の事例紹介(企業の商品パッケージデザインなど)について、文化創造学科 小橋圭介准教授から発表がありました。

文化創造学科 小橋圭介准教授による発表の様子

【地域における教員の教育活動について】

地域における企業との連携、産業技術センターとの連携など、教員の活動について栄養学科 人見英里教授から発表がありました。

栄養学科 人見英里教授による発表の様子

【大学の地域における子ども家庭支援に関わる活動について】

山口県の子ども家庭支援に携わる支援者の専門性の向上を図る組織「子ども家庭ソーシャルワーク教育研究所」について社会福祉学科 藤田久美教授より発表がありました。

社会福祉学科 藤田久美教授による発表の様子

【学生の課外活動について】

「familyの活動について」

学生サークル「family」の活動、大田原自然の家での子どもとのふれあいについて、学生2名から発表がありました。

学生サークル「family」の活動についての発表の様子

「TOIYSの活動について」

学生サークル「TOIYS」の活動、地域の障害者・高齢者・児童との交流について、学生2名から発表がありました。

学生サークル「TOIYS」の活動についての発表の様子

【卒業生による発表】

現在、企業で活躍する山口県立大学の卒業生からも学生時代に取り組んだこと、入社してから現在までの取り組みなどを発表していただきました。

あさひ製菓株式会社の宮本光里さんによる発表の様子

♦学長挨拶

田中学長より、第1部のまとめと閉会の挨拶がありました。

閉会の挨拶をする田中学長

♦第2部 ブース展示・大学連携よろず相談コーナー

ブース展示では、本学の学部学科や大学院等のパネルでの紹介のほか、教育研究活動で連携した企業様等にもご参加いただき、商品化された物品の展示や販売等を行いました。

【第2部の様子】

学校法人YIC学院様の展示
山口県教育庁地域連携教育推進課様の展示
SPARC推進室のメンバー
あさひ製菓株式会社様のブースを訪れる岡理事長
大内塗漆器振興協同組合様の展示
「県大見本市」第2部の様子1
「県大見本市」第2部の様子2
株式会社63Dnet様の展示
あさひ製菓株式会社の宮本光里さん
「県大見本市」の看板
「県大見本市」第2部の様子3
「県大見本市」第2部の様子4
完売した株式会社うに甚本舗様の「うに飯」

今年で2回目の「県大見本市」には、約200名の方にご参加いただき、大盛況のうちに幕を閉じました。

ご来場いただきました全ての皆様

ありがとうございました。