地域貢献

山口県「地域と連携したリアルな体験活動充実事業」に参加しました

本学の学生ボランティアが、山口県「地域と連携したリアルな体験活動充実事業」に参加しました。2023年6月17日、午前7時30分に大学を出発し、周防大島に向かいました。

周防大島には世界最大級のニホンアワサンゴ群生地があります。群生地周辺の里山や海岸の保全活動をすることで、健全な生育環境を守ります。

まずは、群生地を望む「水仙の里」にて、地元の方や周防大島高校の生徒と一緒に、草刈り及び炭づくり体験を行いました。

活動の様子1

昼食後には海岸に移動し、海岸の清掃活動を実施しました。当日は青空に恵まれ、汗を拭いながら熱心に清掃を実施しました。地元の方と交流しながら地域の環境保全に参加することで、地域連携の大事さを再確認することができました。このボランティア活動は、8月26日(土)、27日(日)に放送予定のKRY山口放送「24時間テレビ 愛は地球を救う」で紹介される予定です。ぜひご覧ください。

活動の様子2

野外ボランティアを終えて、企画熟議のために周防大島高校に向かいます。県大生と高校生が7つのチームをつくり、周防大島の魅力を生かした学びのツアー(エコツアー)創成のためにアイデアを出し合いました。特産のみかんなど島の食材を活用した特色あるエコツアーなど、各グループが個性たっぷりの企画を練り上げ、地域おこしに貢献しました。今後も県立大学は、地域連携に取り組んでいきたいと思っています。今回の企画熟議については、KRY山口放送「はつらつ山口っ子」で10月15日(日)に紹介される予定です。ぜひご覧ください。

活動の様子3

2023.03.22

令和4年度 みね健幸百寿プロジェクト事業報告会

 3月17日(金)に、美祢市民会館において、令和4年度みね健幸百寿プロジェクト事業報告会が開催され、本学の教員3名(副学長 吉村耕一、看護学科 教授 曽根文夫、社会福祉学科准教授 角田憲治)が事業報告を行いました。
 美祢市では、令和3年度から地方創生推進交付金事業として「みね健幸百寿プロジェクト」を本学の支援のもとで実施しています。このプロジェクトでは美祢市民の健康寿命を延伸するために、市民一人ひとりの行動変容を促す具体的な仕組みの構築を目的としています。
 はじめに吉村副学長があいさつし、地域貢献大学としての本学の役割とプロジェクトの概要について説明しました。

吉村先生の写真

 続いて、令和4年度の取り組みとして、曽根教授が小中学生に対するがん教育の実施状況(計9校)、行動変容の支援のために作成したリーフレットや健幸バランスシートについて説明しました。角田准教授は高齢者を対象とした10年余りの追跡データを用い、美祢市の要介護化や死亡のリスク要因の分析結果を報告しました。

曽根先生の写真
会場の写真

 また、美祢市から派遣されている大学院生2名が健康福祉学研究科での学びや研究成果について報告しました。今年度修了した大学院生は、大学院で学ぶことによって論理的思考力、データの利活用能力および文書作成能力が向上し、業務に対する姿勢にも好影響があると述べました。

会場の写真

 参加された市長、市職員、市議会議員を含む美祢市の皆様方は、データに基づいた健康支援事業の重要性について理解を深められるとともに、ご自身の健康についても考える良い機会になったようでした。

2023.02.28

令和4年度PBL実践報告会を開催しました

 令和5年2月16日(木)、本学において、大学リーグやまぐち主催の「令和4年度PBL実践報告会~学生による新たな価値の創造~」が開催されました。
 当日は、会場・Zoom参加を合わせて130人を超える方にご参加いただき、県内7大学(至誠館大学、周南公立大学、東亜大学、梅光学院大学、山口大学、山口学芸大学、山口県立大学)による発表が行われました。
 報告会では、県内の学生たちが企業や地方公共団体等と連携して、地域の課題解決に向けた方策の検討、自己学習、ディスカッション、フィールドワーク等を重ねてきたプロセスや、そこから生まれた新たな提案・価値といった成果について発表を行いました。

発表の写真

 本学からは、美川開発株式会社様と連携して取り組んだ「美川ムーバレーの集客を考える」というテーマで、国際文化学部 文化創造学科 メディアデザイン研究室の6名が発表を行いました。
 美川ムーバレーは、岩国市北東部の中国山地の山間に位置する「超古代文明」をテーマとした冒険テーマパークです。近年はコロナ感染の影響もあり、来場者が減少してきており、「若者の認知度を高めることやファミリー層を想定した企画・提案を行うことで、美川ムーバレーの集客につながるのでは?」という観点から、①岩国市美川町での交流活動をアピールするWebサイト動画の制作、②親子で楽しめるワークショップの開催、③若者にも関心が高まっているサウナの導入、④天然石のキャラクターを用いた販促ポップの制作や展示など、施設の魅力を伝えるための取組を紹介しました。

発表の写真

 発表後、PBL協力パートナーである美川開発株式会社の担当者の方からは、「美川ムーバレーの集客の約6割は広島県からでしたが、コロナ感染の影響により集客が低迷しています。今まであまり地元に対して、アピール・アプローチしていなかった分を学生の皆さんと一緒に取り組めたことが良かったですし、若い方の意見が新しい刺激となりました」とのコメントをいただきました。
 参加者からも、「地元の学生の取り組みがよくわかり、PBLへの興味・関心が高まった」などの感想が寄せられ、本報告会は盛会のうちに終えることができました。

宮野地域住民と山口県立大学生の交流会を開催しました

 11月20日(日)、12月4日(日)の2日間、山口ふれあい館において、宮野地域住民と本学学生との交流会が開催されました。本学からは、学生、教職員ら 22名(学生10名、交換留学生9名、教職員3名)が参加しました。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響により3年ぶりに開催された今年度の交流会では、地域の方たちと一緒に陶芸体験を行い、カップやお皿を作成しました。

作成途中の写真
作品の写真

 全体を通して、和気あいあいとした雰囲気で会が進みました。参加した学生からは、「また参加をしたい」「焼き上がりが楽しみ」「地域の方々や留学生と交流するいいきっかけになった」といった感想が出るなど、とても貴重な経験となったようです。

集合写真
集合写真
集合写真
集合写真

2022.12.19

令和4年度全学客員教授特別講義を開催しました

 12月1日(木)桜圃会館にて、令和4年度全学客員教授特別講義を開催し、学生、教職員、同窓生、地域の方など308名の参加がありました。 全学客員教授特別講義は、広く活躍されている著名人や各分野の専門家を講師としてお招きし、通常の教育内容をさらに充実させることを目的に開催しています。

上田先生の写真

 今年度は、「プレイフル・ラーニング」をキーワードに、学習環境デザインとラーニングアートの先進的かつ独創的な学びの場づくりを数多く実践されている、同志社女子大学名誉教授、ネオミュージアム館長の上田信行氏を講師としてお迎えしました。  「繋がりのなかで学ぶ~僕の『学びとメディア』ストーリー~」をテーマに、講師が「憧れ」に導かれ、出会った様々な人々や出来事、時代精神が織りなす偶然の組み合わせの中で、どう刺激され今があるのかということを「繋がりの物語」としてレクチャーいただきました。

 上田先生は、大学時代に「セサミストリート」の楽しみながら学ぶという、新しい「学び」のスタイルに「憧れ」を抱き、もっと深く学びたいという思いから、アメリカへの留学を決心されたそうです。

上田先生の写真

 留学先で、憧れの「セサミストリート」のスタジオを訪れる機会に恵まれた上田先生は、大人たちが楽しそうにしながらも、真剣に制作に取り組んでいる姿がまさにワークショップで、これこそが自身のやりたかったことだと強く思われました。さらに、シーモア・パパート教授とキャロルドウェック教授と出会い、没頭できる「場」が人の心を揺さぶり、創造性を育てるという考えを得たことから、ワークショップができるリアルな空間「ラーニングミュージアム、ネオミュージアム」作りへと繋がりました。

上田先生は、これまでの出会いや出来事から「憧れやポテンシャルは座って待っているだけではやってこない。自分で足を運ぶことでやってくる」「一人ではできないと考えることも、その場所で、誰とやったら何ができるか?を考えると、世界が開けてくる」など、受講者のこれからの「学び」について、前向きな気持ちになれる言葉をたくさん語られました。

上田先生の写真
講義の様子の写真

 講義の終盤では、今日のお話の中で「一番心に残ったキーワード」を受講者一人ひとりが付箋に書き出し、それぞれの「学び」を改めて振り返るワークショップも行われました。
 受講者からは、「憧れを追うことが自分の学びたいことに繋がると思った」「今までの自分の考え方から、今日の講義を聴いて変化した。学びを楽しむことが知識を深めていく大切な要素だと思った」との声が寄せられました。 音楽に合わせて歌を歌ったり、300人を超える受講者にもかかわらず、ワークショップも行われた講義は、終始明るく温かい雰囲気に包まれたまま幕を閉じました。