地域貢献

2018.08.08

桜の森アカデミー子育て支援リーダーコースで地域子育て支援事業について学びました

 「桜の森アカデミー」は、一般県民と学生が一緒に学びながら地域活動に貢献できる人材を育成することを目的とした共生教育の場です。

 子育て支援リーダーコースでは、子育て支援者としてのスキルを修得し「育ち合い(愛)」のための知識と技術を有する人材を育成します。
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 このコースの単元「Ⅲ子育て支援活動」の科目「地域子育て支援拠点」では、やまぐち子育てねっと「めぶき」代表の佐藤光恵氏を講師に迎え、全6回で地域子育て支援拠点事業について学びます。
 7月25日(水)は、同日の2回の講座を通して、一般受講生と学生に分かれてのグループワークを行い、地域子育て支援事業について学びました。

 前半の講座「講習等の企画づくり」では、地域子育て支援事業における4つの基本事業のうち「子育て及び子育て支援に関する講習等の実施」について考えます。目的を定め、効果を予測しながら利用者が主体的に関われる講習を企画しました。
 一般受講生のグループは、日常的に使いやすいオリジナルのガーゼハンカチを親子で一緒に作るというイベントを企画しました。目的として子供との愛着関係を育むきっかけとすること、効果として育児に向き合う気持ちの醸成を挙げました。
 学生グループは「かわいい赤ちゃんグッズ作り」として、出産を控えたパパ・ママや 0歳児のパパ・ママを対象に、学生自身が講師になって、お子さんのお世話をサポートしながら今若者に流行しているTシャツを再利用したヘアバンドなどを作るイベントを提案しました。


 後半の講座「事例検討」では、「子育てに関する相談・援助の実施」を学びます。相談・援助を行う際には、ヒアリングによる利用者の状況把握に加え、言語外のメッセージから察する感受性の大切さや、受容・共感をしつつも冷静な判断で相談・援助・情報提供を行うことが求められると説明がありました。
 その後、グループごとに異なる事例に対して、どう援助するかを考えました。一般受講生のグループでは、子育てや子どもと関わる職種の経験を基にした気づきや援助方法が考えられていました。学生グループは子育て経験がないからこその先入観のない気づきがありました。お互いの異なるアプローチの仕方を知ることで、新たな視点の発見があったようです。

2018.08.06

「平成30年度第1回フォローアップ研修」を開催しました

 6月16日(土)、D館D14教室で「平成30年度第1回フォローアップ研修」を開催し、中国・四国・九州の感染管理認定看護師52名が参加しました。
 午前中は佐賀大学医学部附属病院感染制御部薬剤師の浦上宗治氏を講師に招き、「抗菌薬適正使用支援チーム活動に必要な看護師の知識・技能・態度を磨く」と題して特別公演を行いました。
 "You use it, then You lose it"(使えば失う)をキーワードとして、不必要な投与などで抗菌薬が効きにくくなることを防ぐ「抗菌薬適正使用」に必要な知識や支援チーム活動に必要な技能・態度の説明がありました。特にセフェム系といわれる種類の抗菌薬がそれぞれどんな菌に効いて、どう選択すべきかを解説する際に使った表が明確で、参加者から「単純明解でわかりやすかったです。医師に対しての説明に役立てられます」と好評でした。


 午後は、グループワークとして抗菌薬適正使用支援についてディスカッションが行われ、各グループで出た意見を共有しました。施設ごとの課題や特徴、新設された診療報酬への「抗菌薬適正使用支援チーム加算」に対する申請の現状など情報交換が行われました。

2018.07.25

サテライトカレッジ「図書館で学ぼう―怪談・妖怪から探る日本の文化」を開催しました

 平成30年6月23日(土)、7月7日(土)の2回にわたり宇部市立図書館でサテライトカレッジを開催しました。今回は、妖怪や怪談話に花が咲く夏に妖怪研究の世界や江戸時代の怪奇小説の魅力に触れてもらおうと「図書館で学ぼう―怪談・妖怪から探る日本の文化」をテーマとしました。

 第1回講座は、本学文化創造学科の吉岡一志准教授が「『学校の怪談』から見える子どもの世界」と題して講演し、21名が受講しました。  最初に「妖怪」に関する研究について紹介した後、「トイレの花子さん」のような「学校の怪談」は現代に生きている「妖怪」のひとつであり、そこには子どもたちの様々な思いが込められているものだと解説しました。そのうえで「学校の怪談は子どもが見る世界を映す指標であり、子どもの虚言として軽視するのではなく、見えた人、聞いた人、語る人の声に大人が耳を傾けることが大切だ」と語りました。


 第2回講座は、本学文化創造学科の菱岡憲司准教授が「『雨月物語』「菊花の約(ちぎり)」を読む」と題して講義を行い、22名が受講しました。
 「雨月物語」は話し言葉で書かれた中国の小説の形式を模して作られた短編集で、その中でも「菊花の約」は最も人気があると紹介した後に、読解に入りました。主人公が「兄と慕うようになる人物」と出会い別れるまでの物語を読み進めるとともに、恐ろしい場面ながらも美しい名文や不穏な展開を匂わせる伏線、そして怒涛のクライマックスなど、盛り上がるポイントや注目点が菱岡准教授から明快に示され、物語を味わい尽くす講義となりました。



 会場にはそれぞれの講座に関連する本の展示もあり、手に取り借りて帰る受講生もいました。
 受講生からは、「両回とも興味深くとても面白かった。さすが研究者、よく研究されているなと思った」という声が聞かれました。

2018.07.25

サテライトカレッジ「みんなで地域づくりを考えよう」を開催しました

 平成30年6月6日、6月27日、7月7日の3回にわたり防府市玉祖福祉センターでサテライトカレッジ「みんなで地域づくりを考えよう」を開催し、防府市玉祖地区の住民や福祉施設の職員、地域活動支援センター職員など毎回約40名が参加しました。この講座では1回の講義と2回のワークショップをとおして地域住民主体による地域づくりの意義や課題について学び、今後の地域活動のヒントを探ります。

 第1回講座は、本学社会福祉学部の長谷川真司准教授が「地域住民主体による地域づくりの必要性と課題」をテーマに講義を行いました。
 地域づくりが必要な背景として、高齢化の進行によって高齢者が社会的に孤立することが増えていることや、自助・互助・共助・公助などといった住民同士が支え合う仕組みについて解説するとともに「私たちの問題として捉えること」「地域特性を大切にすること」など、社会福祉の観点から住民が地域活動に参加し地域づくりを進めるために必要な視点をあげたうえで、ワークショップ等生活課題を適切に把握するための手法について説明しました。


 第2回講座は、「地域課題と地域の強みについて考える」と題し、ファシリテーターとして本学社会福祉学部 長谷川ゼミの3年生を加えて、ワークショップを行いました。
 参加者は7グループに分かれ「私たちの地域のいいところ」と「地域の中で困っているところ」についてそれぞれの意見をふせんに記入したあと、「雇用・仕事」「保健・福祉」「社会参加・教育」などの8分野に意見を分類し、それを元に「私たちにできることは何か」についてまとめ、発表しました。



 第3回講座は、「地域課題の解決方法について考える」と題して2回目のワークショップを行いました。グループごとに前回の結果を見ながら、これから取り組む「課題」とその「原因」について確認し、地域の強みを活かした解決方法について話し合いました。
 その結果を事業計画にまとめて、玉祖神社の知られざる魅力をPRして若者を呼び込む「めがね供養神社PR事業」や高齢者の移動手段の確保や免許返納の促進等を目的にした「ジジババ一石二鳥計画」等、グループごとに発表しました。



 長谷川准教授は、「今回のグループワークは、学生や施設職員と一緒に行いましたが、住民が良いと思っている地域の強みは、専門家など外部の意見が入ることでより強く認識されるものです。また、地域住民同士で話し合えることは素晴らしく、継続して行っていくことが大切だ」と話しました。
 受講生からは「地域について考えることができた」「ほかの人の意見が聞けて良かった」等の声が聞かれました。また、地域活動支援センター職員からは「実際に事業化したいということがあれば相談にのります」という説明もありました。

「くず葉茶」原料のくず葉を採取しました

 6月25日(月)、宮野下にある木梨邸付近にて、本学学生が地域の方と協力してくず葉の採取作業を行いました。
 くず葉は、つる性の多年草で、公園のフェンスなどに絡まったりする"やっかいもの"の野草です。このくず葉を「くず葉茶」として有効活用しようと、地域の方3名と本学学生8名が汗を流しました。
 くず葉茶には鉄分は豚レバーの約2倍、カルシウムは牛乳の約20倍も含まれており、美容健康茶としての効能があります。7月14日(土)開催の「着物喫茶」にて提供予定ですので、お誘い合わせのうえ、ぜひご参加ください。
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