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2019.11.05
桜の森アカデミー認知症ケアリーダーコースで「知っていると役に立つ制度―認知症の方を支える社会資源―」を行いました
「桜の森アカデミー」は、一般県民と学生が一緒に学びながら地域活動に貢献できる人材を育成することを目的とした共生教育の場です。
認知症ケアリーダーコースでは、高まる介護ニーズを踏まえて、認知症ケアを支える人材を育成します。
詳しくはこちら
単元「Ⅰ制度・法の理解」の講座「知っていると役に立つ制度―認知症の方を支える社会資源―」では、講師として本学社会福祉学部の髙木健志准教授が講義を行いました。
最初に、認知症の現状として精神疾患を有する患者の中にも認知症の方が増えており、精神科の医療も認知症に向き合い、対応していく必要があることなどの話がありました。
また、家族が縮小化していることにより介護離職せざるを得ない状況があり、介護する側のバランスの取れた日常生活を維持するためにも、今後、社会全体で介護をしていく必要性があることの説明がありました。
最後に、介護をサポートするための様々な介護サービスの概説の後、状況に応じたサービスが受けられるよう、地域包括支援センターなど各種機関への相談や同じような立場の方同士の情報交換の大切さが提示され講座は終わりました。
2019.10.03
桜の森アカデミー子育て支援リーダーコースで「子どもの発達理解と児童期(6歳~12歳)の生活と発達」を行いました
「桜の森アカデミー」は、一般県民と学生が一緒に学びながら地域活動に貢献できる人材を育成することを目的とした共生教育の場です。
子育て支援リーダーコースでは、子育て支援者としてのスキルを修得し「育ち合い(愛)」のための知識と技術を有する人材を育成します。
詳しくはこちら
単元「Ⅲ子育て支援活動」の講座「子どもの発達理解と児童期(6歳~12歳)の生活と発達」では、本学社会福祉学部の永瀬開講師が、子どもと適切に関わり支援を行えるよう、子どもの発達を理解する方法や年齢に応じた発達の傾向等について講義を行いました。
まず、子どもの発達を理解する目的として、支援の必要性の判断や定期的に発達の確認することで支援者が正しい関わりができているのかを確認することなどが挙げられました。知的能力や運動能力といった個人の特性や学校や家庭での人間関係といった環境面での評価など、できるだけ多くの側面から子どもの発達を知ることが望ましいと説明がありました。
発達理解の一例として代表的な児童用知能検査であるWISC-Ⅳ(ウィスク・フォー)の紹介があり、また成人版であるWAIS-Ⅳ(ウェイス・フォー)にも触れました。
児童版の出題例「リンゴとバナナの似ているところは?」には受講生もあまり迷う様子はありませんでしたが、成人版の「『最初』と『最後』の似ているところは?」との問いには即座に答えが浮かばず、考えさせる問題に戸惑う場面もありました。
子どもの発達の傾向について、年齢ごとに具体例を挙げながら解説がありました。
例えば、小学3、4年生は認知的な発達が急激に進み、学力の個人差が拡大しやすく、また他者との比較や第3者の思考を想像できるようになることで人間関係が複雑化するため、生活における困難さを抱えやすい時期とのことでした。講師は、子どもが自分で自分を支える力を持てるよう、小学1、2年生のうちに子どもの「できた!」の感覚を大切にする接し方をすることが、困難を乗り越える助けになり得ると話をしました。
子どもを理解し、様々な側面から支援していくことについて、講師の分かりやすい具体例や体験談、また問いかけによって、受講生は積極的な雰囲気で学ぶことができました。