令和6年度 山口県立大学・美祢市サテライトカレッジを開催しました。

令和6年8月3日(土)美祢市民会館にて、美祢市サテライトカレッジ第2回目を開催しました。

今回のテーマは、「本当の仏教 第4章」と題して、山口県立大学 国際文化学部 国際文化学科 鈴木 隆泰 教授が受講者28名に対し講義を行いました。

山口県立大学 国際文化学部 国際文化学科 鈴木 隆泰 教授

今回は、2021年から続く「本当の仏教」シリーズの第4回目が行われました。毎年人気の講座でリピーターの方も多く参加されました。

人間の生と死、よりよく生きるということについて仏教の原典・原点から学びました。

美祢市サテライトカレッジ第2回目の様子1
美祢市サテライトカレッジ第2回目の様子2

仏教は身近にありながら、よく知らないことも多くあります。現代において、仏教は「何かあった時だけ」のように思いがちですが、特別な時だけでなく、何気ない日常において生きている人のためにあるという解説があり、受講者の方はメモを取っておられました。

美祢市サテライトカレッジ第2回目の様子3
美祢市サテライトカレッジ第2回目の様子4

スリランカの故ジャヤワルダナ元大統領が、1951年のサンフランシスコ講和会議にスリランカ代表(当時蔵相)として出席し、「憎悪は憎悪によって止むことなく、慈愛によって止む」というブッダの言葉を引用し、対日賠償請求権の放棄と、わが国を国際社会の一員として受け入れるよう演説を行ったエピソードが紹介され、その演説のもとになったブッダの言葉を言語で解説されました。

美祢市サテライトカレッジ第2回目の様子5
美祢市サテライトカレッジ第2回目の様子6

また、ジャヤワルダナ元大統領は死去に際し献眼、角膜提供し「右目はスリランカ人に、左目は日本人に」との遺言通り、左目の角膜は長野県の女性に移植されました。この逸話に受講者の方が感動しながら聞き入っている様子がうかがえました。

  • 受講者のアンケートでは、
  • 「素晴らしい内容で、全てが心に残っています。」
  • 「とてもわかりやすい内容で、日々の過ごし方を教えて頂けました。」
  • 「自分がいま生きていることに感謝しなければいけないと改めて思いました。」
  • 「ありがたいという気持ちを持って生活していこうと思いました。」
  • 「スリランカのジャヤワルダナ元大統領がブッダの言葉を引用した話は印象的でした。」
  • などの声が寄せられました。

よりよく生きるための過ごし方や、本当の仏教の教えについて深くふれ、改めて仏教の魅力について再発見できた学びの深い講座となりました。