山口-ナバラ コラボ広場

本学学生と水泳スペイン代表チームとの交流会が行われました

東京2020オリンピックの際にスペイン水泳選手のホストタウンとして山口が登録されたつながりから、世界水泳選手権2023福岡大会に向けた事前キャンプのために、山口市に来訪されていたスペイン競泳代表選手団30名と7月16日(日)に、本学学生との交流会を企画・実施することができました。

浴衣や習字体験、折り紙やけん玉などの日本の昔遊びを通して、交流を深めました。浴衣体験では、本学のKIMONOサークルの学生が浴衣選びをサポートして、サークルの講師の先生方とともに着付けを行いました。

浴衣選びの様子1
着付けの様子2
着付け後の様子1
着付け後の様子2

習字や日本の昔遊び体験では、栄養学科の課外活動の一つである「山口‐ナバラコラボ広場」の学生が企画・運営を行い、国際文化学科でスペイン語や英語等を学んでいる学生が通訳を行うことで、異文化交流を深めることができました。

昔遊び体験の様子1
昔遊び体験の様子2
習字体験の様子1
昔遊び体験の様子3

2時間という本当に短い時間ではありましたが、食事も一緒に取ることができ、友好関係を更に深めることができました。参加者たちはお互いに貴重な時間を過ごすことができた様子で、選手たちも学生たちも双方に名残惜しそうでしたが、最後はみんなでバスを見送りました。

集合写真
お見送りの様子

栄養学科「山口‐ナバラ コラボ広場」『パンプローナがすぐそこに!親子で味わう、姉妹都市の食と文化』を開催しました

 2022年9月25日、10月23日に『パンプローナがすぐそこに!親子で味わう、姉妹都市の食と文化』と題したスペイン料理教室を開催しました。
 このイベントは、姉妹都市スペインナバラ州にあるパンプローナと山口との繋がりについて、食を通して考える機会とすることで、幼少期からの国際感覚の醸成や多様性の受容、史実への深い関心を育むことを目的として、私たち、山口-ナバラ コラボ広場が主催をしました。今回は、地域の低学年児童及び保護者20名が参加してくれました。
 まず、料理教室の対象者である小学校低学年の児童およびその保護者と一緒に調理をするスペイン料理は、「ポルボロン」と「コカ」に決定し、試作をして、子供たちが無理なく作れるレシピの確定をしました。料理教室当日は、児童1人1人が星形やハート型など、自分の好きな形にポルボロンを作って楽しんでいました。コカでは包丁を使い、トッピングのパプリカを切って炒める作業をしました。包丁を初めて使用する児童も切り終わった後に「包丁を使うのが楽しかった」と言ってくれました。コカの生地をこねてトッピングをのせる作業も、保護者の方や私たちとお話をしながら、笑い声があふれるものとなりました。

料理教室の写真1
料理教室の写真2

 次に、山口とスペインの史実を基に、私たち山口-ナバラ コラボ広場が子どもにも理解しやすいよう作成した、紙芝居の読み聞かせをしました。児童とその保護者も真剣に聞いてくれて、山口とスペインの繋がりについて理解を深めてもらうことができました。
 最後に、身近な県産品で作るスペイン料理の紹介を兼ねて、地域で育った野菜や果物の「県産食材重さクイズ」をしました。レクリエーションとして楽しみながら、地域の特産品を紹介することができ、地産地消への関心を持ってもらうことができました。料理教室終了後のアンケートに、児童から「美味しそうにできて嬉しかった」、「他の料理も作ってみたい」という感想や、保護者の方から「普段は火や包丁を使用させたことがなく、良い機会になった」、「久しぶりにいっぱい話す子どもの姿が見られた」というお言葉をいただきました。スペインの食や文化・古くから続く山口とスペインの関係を、次代を担う山口の子どもたちや地域の方々に知ってもらえるように、今後も様々なイベントに参加し、活動を進めていきたいと思います。

料理教室の写真3
紙芝居の写真

本イベントは、山口市国際化推進事業補助金を受けて実施しました。

栄養学科「山口‐ナバラコラボ広場」『山チョス』と『食べ歩きSundays』に参加しました

 2021年10月1日~10月31日の期間中に、山口市主催のピンチョスのレシピコンテスト「山チョス」に参加しました。応募者の中から優秀メニューに選ばれた者が2021年11月14日に、船方牧場で「山チョス」表彰式に参加しました。2021年12月5日、12日、19日の第1~3週日曜日に、湯田温泉の元湯通りで、この優秀メニューが提供される「食べ歩きSundays」に参加しました。
このイベントは、「山チョス」で地元産食材を使用した山口市ならではの美食メニューの開発をし、その後「食べ歩きSundays」で湯田温泉での飲食店販売を通じた誘客、食べ歩き周遊の促進を目的とし実施されました。今回は、栄養学科3年生12名、2年生3名、1年生13名の計28名が参加しました。
 まず、「山チョス」で行われたピンチョスのレシピコンテストの応募では、私たち山口-ナバラコラボ広場のメンバーが1人ずつレシピを考案し、計32個のピンチョスのレシピを考案してInstagramに投稿しました。Instagramの「いいね」の数で一次選考が決まる仕組みです。山口市産食材を1つ以上使用し、アルコール(お酒)に合うピンチョスレシピの考案を意識したり、山口-ナバラコラボ広場で学んできた本場スペインのピンチョスの知識も取り入れたりしながら、味や見た目にもこだわったピンチョスを考案しました。その結果、おさかな部門兼大賞に3年生が考案した『トマトと鯛のひとくちカルパッチョ』、キッズ部門に3年生が考案した『ロシア風ポテトサラダとハムのピンチョス』、シークレット部門に3年生が考案した『瓦そば風ピンチョス』が選ばれ、6部門中3部門で山口-ナバラコラボ広場のメンバーが考案したメニューが選ばれました。船方牧場で開かれた{山チョス}で、このレシピコンテストの表彰が行われ、レシピを考案する際に工夫したポイントを発表し、賞状を頂きました。

 「食べ歩きSundays」では、「山チョス」で選ばれた3つのレシピが12月の第1~3週日曜日にかけて、実際に湯田温泉の元湯通りで販売されました。『トマトと鯛のひとくちカルパッチョ』が【旬彩 まさらっぷ】で、『ロシア風ポテトサラダとハムのピンチョス』が【創作イタリアン 三日月】で、『瓦そば風ピンチョス』が【維新の食処 椿】で提供されました。山口-ナバラコラボ広場のメンバーが考案したレシピを各お店で再現していただきました。また、12月5日にはスペインと山口市を繋いでオンラインツアーを実施し、スペインに山口市の食文化や私たち山口-ナバラコラボ広場が考案したピンチョスを発信することが出来ました。スペインに根付いている食べ歩きの文化が、このイベントを通して山口市や山口県にも根付いていくように、さらに山口-ナバラコラボ広場の活動をもっと知っていただけるようにいけるように、これからも様々なイベントに参加し活動を進めていきたいと思います。

♪オリンピックの余韻と少し早めのクリスマスをどうぞ♬

 栄養学科の課外活動団体である「山口-ナバラコラボ広場」が開発した料理が、セントコア山口のクリスマスディナーとして提供されます。
 これは、昨年度2月に参加した「内閣官房 オリンピック・パラリンピック~世界おもてなしプロジェクト~」(当日の様子はこちらをご覧ください。)で開発した24品の料理の中から、10品程度をメニュー化したものです。

 期間は12月17日(金)~19日(日)の3日間。
 詳しくは、下記のチラシをご覧ください。

内閣官房 オリンピック・パラリンピック~世界のおもてなしプロジェクト~



 2021年2月21日に、内閣官房主催の「オリンピック・パラリンピック~世界のおもてなしプロジェクト~」へ参加しました。
 このイベントは、内閣府主催で開催され、東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に、各ホストタウンが相手国の歴史や気候風土、社会・文化の違いを踏まえた「食によるおもてなし」のあり方を探求し、食を通じて選手等に日本の各ホストタウンの食の素晴らしさを実感していただけるようにすること、ひいては地元住民が改めて地域の食の価値を発見出来るようにすることを目的として、実施されました。
 全国から12の自治体が参加し、山口県立大学は、山口市、山口県の協力のもと、看護栄養学部栄養学科2年生11名、4年生1名が全国に向けて発信しました。
https://host-town.jp/cooking/archive

 山口市は、スペイン水泳選手団のホストタウンです。イベントでは、地元山口産のGAP食材等を使用して、スペインの食文化を尊重した料理と、山口らしいおもてなし料理の2種類の料理を開発するという課題に取り組みました。
1つ目のスペインの食文化を尊重した料理では、「スペインプレートde山口」という料理を開発しました。この料理では、スペインのバルで広く食べられている『ピンチョス』と、2種類のパエリアをおにぎりにしてワンプレートに乗せました。ピンチョスは、GAP食材と山口県産食材をふんだんに使用し、たくさんのピンチョスから選んでいただけるように12品開発しました。パエリアは、山の幸を使用した赤色の山の幸のパエリアと、海の幸を使用した黄色の海の幸のパエリアの2種類とし、プレートに乗せる際にはおにぎりの形にし、上から見るとスペインの国旗に、横から見ると山口の山の形に見えるように工夫しました。



 次に、山口らしいおもてなし料理では、「勝利の砲台~幸せのふく三昧~」という料理名でコース風に仕上げました。この料理でも、GAP食材と山口県産食材をふんだんに使用し、前菜、メイン料理、主食は選択できるように、2種類ずつつくりました。山口県ならではの食材として、ふく、長州鶏、はなっこりー、徳佐りんご、夏蜜柑の砂糖漬けを使用し、タイトル通り、贅沢な食材をふんだんに使用しました。低温調理法をもちいて素材のうま味を生かした料理に仕上げました。料理を開発するにあたって何度も試作を繰り返し、スペイン選手団の方たちに母国の料理と違和感なく食していただき、山口県の食のすばらしさも感じ取ってもらいたい、という思いで取組みました。
 東京オリンピック・パラリンピックで普段以上の力が発揮できるように、という願いを込めて、24品の料理を創作しました。


 当日は、オンラインでの発表でした。発表時間15分という短い時間でしたが、私たちが開発したたくさんの料理を綺麗に映せるように、また料理への思いをしっかり伝えられるように、工夫を凝らして発表を行いました。この料理をいつかスペイン選手団の方々に提供し、食べていただける日が来ることを願っています。