令和6年 山口県立大学・周防大島町サテライトカレッジを開催しました。

令和6年9月18日(水)大島文化センターにて、周防大島町サテライトカレッジを開催しました。

今回の講座は、「お口の健康を保つための食生活」というテーマで、山口県立大学 看護栄養学部 栄養学科 寺田 亜希 特任教員が、受講者46名に対し講義を行いました。

山口県立大学 看護栄養学部 栄養学科 寺田 亜希 特任教員
周防大島町サテライトカレッジの様子1

お口の健康を保つことは、食べ物をおいしく食べるだけでなく、フレイルや要介護状態になることを防ぐことができます。講座では、オーラルフレイルの説明と予防の仕方、食事や栄養素についての解説がありました。

周防大島町サテライトカレッジの様子2

オーラルフレイルとは、加齢による口腔の衰えのことで、食べこぼしや軽いむせ、固いものが噛みにくい、滑舌の悪化、口の中が乾くなど "口" に関する機能が低下しつつある状態のことを指します。噛む力が衰えて固いものが食べにくくなると、やわらかいものばかり食べるようになり、噛むための筋力がさらに低下し、さらに噛む機能が衰えるといった悪循環に陥りやすくなります。結果的に口腔機能の衰えは、食欲の低下、さらには全身の機能低下(サルコペニアや低栄養など)へと進み、要介護状態へとつながる可能性があります。

周防大島町サテライトカレッジの様子3

そこで、現在のお口の健康状態を知るために、セルフチェック表を用いてセルフチェックしました。また、噛み終わったガムの色で咀嚼能力をチェックできる「咀嚼チェックガム」も使って確認しました。

周防大島町サテライトカレッジの様子4
周防大島町サテライトカレッジの様子5
  • 受講者のアンケートでは、
  • 「オーラルフレイルという言葉を初めて知った。」
  • 「食事の大切さがわかった。バランスを考えて食事の管理をしていきたい。」
  • 「フレイルにならないように、よく噛むことを心がけようと思った。」
  • 「いろいろな食品を食べたり、野菜を大きく切って咀嚼の力を高めたい。」
  • 「今日の講座を参考にしてこれから生活していきたい。」
  • などの声が寄せられました。

私たちの身体は、日々口にした物でできています。口は、栄養の入り口です。また、思いを言葉にし、表情を作って感情を伝えるなど、口は感情の出口でもあり、生活していく上で不可欠な存在です。オーラルフレイルを予防するために、バランスの良い食事をよく噛んで食べましょう。