山口県立大学「令和5年度前期公開授業」の開講結果

令和5年4月上旬から7月下旬にかけて、「アジア外交史」「中国文学」「生命と生活の質特論(大学院)」の3科目を令和5年度の公開授業として、一般の方にも受講していただきました。

【公開授業とは】

山口県立大学では大学生や大学院生が受けている授業科目の一部を地域の皆様にも公開し、学生と一緒に学ぶことができる機会を提供しています。

公開授業受講期間中は、学生とともに学ぶとともに、大学の施設(図書館、学生食堂、売店等)を利用できるなど、キャンパスライフを楽しむこともできます。

【アジア外交史】

国際文化学部の井竿富雄教授が4月10日から7月24日までの全15回講義した「アジア外交史」には、一般の方9人が受講されました。

授業では、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦の各時代を通して、アジア地域の国際政治・国内政治上の力学、アジア地域の国際政治の現状、アジア地域と他の地域が歴史的事件を起こした経緯などを学びました。

一般受講者からは「明治、大正、昭和と新しい国づくりから、戦争に向かっていく日本とその周辺国の事情がよく理解できた」、「外交という視点でアジアの近代史を見ることができた」、「第一次世界大戦で勝ち組であった日本が、なぜ第二次世界大戦では負け組になったのか、その経過を学び、自分なりに整理することができた」などの感想をいただきました。

アジア外交史の授業の様子
【アジア外交史の授業】

【中国文学】

国際文化学部の川口喜治教授が4月14日から7月28日までの全15回講義した「中国文学」には、一般の方6人が受講されました。

授業では、中国文学の具体的な作品の読解を通じて、文学ジャンル、文学形式、修辞技法、作品をとりまく世界、中国の文化・思想などを学びました。

一般受講者からは「若い学生と一緒に、充実した中国文学の授業を受けることができて大変良かったです」、「帰去来の辞が特に印象に残っています」、「中国文学についていろいろ学ぶことができてとてもよかったです」などの感想をいただきました。

中国文学の授業の様子
【中国文学の授業】

【生命と生活の質特論】

大学院健康福祉学研究科の曽根文夫教授、坂本俊彦教授、国際文化学研究科の金恵媛教授、井竿富雄教授、菱岡憲司准教授がそれぞれの専門分野で講師を務め、4日間の集中講義に一般の方2人が受講されました。

今年度のテーマは「人を取り巻く環境と QOL(Quality of Life)」で、授業では、人を取り巻く物理的および社会的な環境に QOL はどのような影響を受けるのか?環境に左右されながら、加齢という時間軸上で生きていくことについて、生命、生活、地域、国際、政治、文化などの視点から学びました。講義を受けるだけでなく、自分で調べた知識と講義で学んだ知識を基に学生同士の討論でさらに理解を深め、テーマごとに学習内容を発表し、レポートを作成するという能動的なスタイルで授業が行われました。

一般受講者からは「討論では、外国人留学生や様々な経験を積んだ社会人学生からいろんな意見を聞くことができ、より考えを深めることができた」、「森鴎外の『高瀬舟』から尊厳死や安楽死といった重たいテーマを議論し、『足るを知ること』の重要性を学ぶことができた」などの感想をいただきました。

生命と生活の質特論の様子
【生命と生活の質特論の授業】
学生同士の討論の様子
【学生同士の討論】
学習内容の発表の様子
【学習内容の発表】

【令和5年度後期公開授業】

10月からは「デザイン文化論」、「近世文芸論」、「こころの科学」、「経済学」の4科目で後期公開授業を開催します。皆さんも学生と一緒に勉強してみませんか?詳細については以下URLからご覧になれます。

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