令和5年度 山口県立大学・宇部市サテライトカレッジを開催しました。

令和5年6月24日(土)宇部市立図書館にて、宇部市サテライトカレッジ1回目を開催しました。

今回は、吉田常夏と雑誌『燭台』と題して、郷土文学資料センター加藤禎行センター長が受講者14名に対して講義を行いました。

宇部市サテライトカレッジの様子1

昭和初期、山口県で吉田常夏を中心とした総合文芸誌『燭台』が発行されました。『燭台』には地元の文人はもとより、広く西日本、九州勢も多く参加し作品を発表しています。

また、昭和4年の1月号には島崎藤村、三木露風、西條八十、萩原朔太郎、サトウハチロー、北原白秋、与謝野晶子といった豪華な顔ぶれが寄稿しています。

宇部市サテライトカレッジの様子2

雑誌『燭台』は、表紙デザインも凝っており、大手化粧品メーカーの広告を手掛けた山名文夫に依頼して、モダンな雰囲気の表紙に仕上げています。その表紙の数々がスライドで紹介されました。

参加者からは、「実物の画像を見ることができて、イメージがよく伝わった。」「資料やエピソードを交えた話で分かりやすく聞くことができた。」「『燭台』を所蔵する下関市立中央図書館に行ってみたい。」などの感想が寄せられました。

郷土の文学について、より深く知りたいと思う、きっかけになる講座でした。