2018年12月

栄養学科「山口‐ナバラコラボ広場」スペイン競泳選手団との交流をしました

 2020年の東京オリンピックに向けて山口市で合宿を行っていたスペインの競泳選手団10名が、山口県立大学に来学し、栄養学科の作った和食や日本文化を選手たちに体験してもらいました。
 今回提供した和食は、栄養学科が約半年前から試作を重ねてきたものです。献立は、「さつまいもご飯、豚汁、塩こうじのチキンソテー、れんこんとベーコンのガーリックマヨサラダ、豆腐のケーキ」で、日本の食材を用いながらも、スペインの選手たちの口に合うような味付けとなっています。また、アスリートの体作りには欠かせない、たんぱく質が豊富なのもこの献立の特徴です。今回作った和食は受け入れてもらえるかと不安でしたが、選手たちからはおいしいという感想もあり、楽しく食べてもらえたようです。事後アンケートでは、「今回の合宿を通して、県立大学で食べたご飯が一番おいしかった」と答えてくれた選手もいました。
 (「塩こうじのチキンソテー」に使用した鶏むね肉は、深川養鶏農業協同組合さんから提供していただきました。)
 日本文化の体験では、折り紙のサンタクロースや手裏剣作りが行われました。細かい作業で少し難しかったようですが、みんなで楽しみながら折ることができました。また、山口県立大学の合気道部による演舞披露も行われました。演舞の鑑賞後には合気道の体験コーナーもありました。今回紹介のあった日本の文化は一部でしたが、選手全員にとって日本をさらに好きになるきっかけとなったようです。
 2時間ほどの短い時間でしたが、交流を深めることができ、最後は選手も学生も別れが惜しそうでした。2020年の東京オリンピックに向けて、今後もスペインからたくさんの選手が山口に訪れる予定になっています。その際にまた、今回のような交流ができるよう、栄養学科全体での頑張りが期待されます。

2018.12.06

宮野地域住民と山口県立大学生 大交流会を開催しました

 平成30年11月18日(日)、宮野地域交流センターにおいて、「宮野地区&県立大学との大交流会」が開催され、山口県立大学からは、加登田学長、河村事務局長、田中副学長、学生、教職員ら34名(学生12名、交換留学生15名、教職員7名)が参加しました。様々な世代、出身地の人々が料理、スポーツ、音楽を通して交流を深めました。






2018.12.06

桜の森アカデミー新やまぐち学リーダーコースにて「山口県の産業技術革新」と「産業観光を体感する(セメントの道))を行いました

 「桜の森アカデミー」は、一般県民と学生が一緒に学びながら地域活動に貢献できる人材を育成することを目的とした共生教育の場です。

 新やまぐち学リーダーコースでは、地域経済活性化のために注目されている地域観光を支える人材を育成します。
詳しくはこちら

 11月15日は山口県内の産業を知り、それをどう地域観光に活用するかをテーマとして現地を視察しながら産業観光を学びました。

 前半の講座「山口県の産業技術革新」では「山口県産業技術センター」に行きました。ここはものづくりの様々な問題を企業と一緒に解決するところで、7つの専門技術グループがあります。


 山口県は酒類製造業も盛んで、全国的に有名になった獺祭を始め清酒の出荷量が増えています。「発酵食品製造実験室」では「清酒試験醸造」「新規取得酵母の試験醸造」など、お酒を造るための技術協力に加え、酒米の生産奨励や利用促進なども行っています。例えば、廃れてしまった幻の米「殻良都(こくりょうみやこ)」と他の米をかけ合わせ生まれた「西都の雫(さいとのしずく)」の開発にも貢献しました。この酒米は山口オリジナルの酒米品種で清酒の銘柄にもなっています。このような形で、県内企業と協力し企業活性や地域活性にも貢献しています。
 精米されとても小さくなった酒米を見た学生からは、「残ったところはどうするのですか?」「おかきなどに使えますか?」など質問が出ていました。県内の企業を支援する意義を受講生は学べたようです。

 後半の講座「産業観光を体感する(セメントの道)」では、通常一般向けのツアーとして組まれている産業観光コースの一部を実際に体験しました。
 山口県の工業は古くから基礎素材型産業(各種産業の基礎素材を製造する製造業)が発展してきました。県内の工業出荷額構成比のうち大部分を占めており、山口県を支えています。宇部・山陽小野田などの西部地域では、美祢市のカルスト台地から産出する石灰石を原材料とするセメント製造工場が立地しています。 この講座では、セメント産業を主要事業に有する宇部興産(株)に向かい、「日本で一番長い私道」である宇部興産専用道路をバスで走って、その長さを体感しました。その際、当時宇部興産専用道路を造るプロジェクトリーダーを務めた渡邉輝弘氏をエスコ―ターとし、その話を伺いました。
 この道路は宇部市と同県美祢市を結び、全長は31.94kmです。セメントや材料となる石灰石を運ぶ際は、「スカニア(SCANIA)」をはじめとする積載量が最大80トンにもなるダブルストレーラーで運びます。この道路を一般車両は走行することができず、トレーラ―もその大きさから公道の走行ができないため、貴重な体験となりました。整備場では特別にバスを降り、トレーラ―を実際に見ることができました。
 受講生は道路に使用されているこの技術が、日本の道路事業、国内の自動車メーカーの技術向上というかたちで社会貢献もしてきたという話に聞き入っていました。そして、企業の利益と社会の利益の両立の大切さを認識できたようです。




 受講生たちは1日を通して、山口県の魅力を再発見できただけでなく、県内企業の技術力と地域貢献を知り、自然と生活、産業の連携・共生の姿を学ぶ産業観光の重要性を肌で感じたようです。

2018.12.06

着物喫茶を開催しました

 11月10日(土)に地域交流センター宮野(JR宮野駅駅舎)で着物喫茶を開催しました。今開催のテーマを「和風クリスマス」とし、こたつで暖をとるサンタクロースや和柄のクリスマスツリーなどの装飾で駅舎を飾り付けました。当日はイベントとして歌声サロンみやの、県大マンドリン、ピアノサークルの計3つのサークルをお招きし、歌や演奏を披露していただき大いに盛り上がりました。
 当日はお抹茶と葛葉茶の2種類を無料で提供し、またお茶うけとして宮野菓庵「涼の郷」の生菓子を計77個販売しました。スタッフ数は接客担当が7人、裏方担当が2人の計9名でした。客数は約70名と前年度を上回り、絶えずにぎやかな声が響く一日となりました。スタッフの間では「子連れのお客様が多く、らくがき帳などを使って一緒に遊ぶことが出来た」「着物を自分で着つけたと言うとご年配の方がとても喜んでくださった」「出身地から会話を広げて盛り上がることが出来た」などの声がありました。