山口県立大学 地域交流イベント「県大見本市2025」を開催しました。

2025.08.20

山口県立大学 地域交流イベント「県大見本市2025」を開催しました。

県大見本市チラシ

山口県立大学では、大学と地域が一体となって教育・研究活動を進め、地域の人材、地域の文化、地域の生活において新しい価値を創造する「地域連携」の取組を推進しています。このたび、地域の企業、団体、自治体、高等学校、高等教育機関等のみなさまに、本学が推進する地域連携の具体的な取り組みを紹介して理解を深めていただくとともに、交流・連携促進を図ることを目的とした地域交流イベント「県大見本市2025」を開催しました。

県大見本市の様子1
県大見本市の様子2
県大見本市の様子3
県大見本市の様子4

【第1部の様子】

◆開会のご挨拶

開会にあたり、岡 正朗 理事長より、山口県立大学が地域の要望に応えることができる「地域貢献型大学」として、地域のみなさまの健康や文化の分野で専門的教育と研究を行い、優れた人材や研究成果を還元することに積極的に取り組んでいることや、その具体的な取り組み状況を見ていただき、交流・連携を図る「県大見本市2025」開催の目的について紹介がありました。

県大見本市の様子5

◆プレゼンテーション

山口県立大学の教育研究の具体的事例を、教員、学生、卒業生によるプレゼンテーションがありました。

【山口県立大学の地域における教育活動について①】

国際文化学部 文化創造学科 倉田 研治 准教授と学生3名から地底王国美川ムーバレー様と連携して取り組んでいるPBL(課題解決型の教育プログラム)について発表がありました。

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実際に美川ムーバレーに訪問し、学生の目線で課題や改善点などを分析し、提案を行いました。具体的には、アンケートをもとにしたキャッチコピー、キャラクターグッズの制作・販売、パンフレットの作成、ポスター・ムービーの作成などで知名度アップを図る提案をしました。2024年には来場者数が200万人を超え売上高の回復・向上の結果となりました。

学生は企業担当者と課題解決に向けたプロジェクトを実施することで、実社会での問題解決能力やコミュニケーション力、プレゼン能力など高めることに繋がる貴重な体験をすることができました。また、企業は学生目線からもたらされる新たな分析やアイディアを得ることもでき、地域との連携が深まりました。

【山口県立大学の地域における教育活動について②】

国際文化学部 情報社会学科 藏田 典子 講師から不動産会社 田村ビルズグループとの地域連携PBLについて発表がありました。

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過疎高齢化が進み、空き家の問題が生じていることに対し、学生6人と共に企業担当者と話し合い、リノベーションしたい空き家を見て歩くなどのフィールドワークを行いました。また他大学の先生や元編集者、経営者を講師に招き様々な視点からまちづくりを学びました。

山口市大殿地区にある空き家を活用して、県立大学の学生が子どもたちに教育活動を実施することや、山口市、大内氏の歴史を感じられる宿泊施設に改築するなどの提案がされました。

学生たちは、企業担当者や現地で生の声を聞くこと、外部講師の講義など、地域の課題解決に取り組む中で、多角的なものの見方ができるようになりました。

【学生の授業での取り組みについて】

やまぐち未来デザインプロジェクト履修生の学生2名より、「つながりの再発見:Reinvention of Connection ーVRやAI技術で広がる障害者の新しいコミュニティー」 について発表がありました。

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アンケート調査より、山口市は障害者に対して理解が少ないことや、差別や偏見を受けた際に、「だれにも相談していない」と答えた人が多いことから、お互いの良さを理解し、何でも話せる質の良い交流や場所づくりが必要と考えました。そこで、AIを活用し多様性を受け入れるバーチャル空間を作ること、VR技術でメタバースのコミュニティを作り、誰でも、どこでも、どんな手段でも交流できる場を作る提案がありました。

「やまぐち未来デザインプロジェクト」は、山口県立大学の基盤教育カリキュラムを総括する実践的統合科目で、学生・教員が、全学科混成チームとなり、地域課題解決のアイディアを創出するプロジェクトです。2024年には、三菱みらい育成財団主催の「みらい育成アワード2024」カテゴリー4においてグランプリを受賞しています。

【山口県立大学の地域における研究活動について①】

看護栄養学部 栄養学科 園田 純子 准教授から、やまぐち発ヘルスケア商品の開発を目指した産学官の取り組みについて発表がありました。

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山口県、山口市、森永乳業株式会社、醤油などを製造しているヤマカ醤油株式会社、山口県内を中心にスーパーを展開する株式会社丸久、そして山口県立大学との産官学連携により、みそだれと弁当の開発をしました。開発に至るまでの経緯や、開発した商品の販売と情報発信について説明がありました。

本研究活動に携わった学生たちは、製品の開発から情報発信、販売まで携わることにより大きく成長する機会となりました。

【山口県立大学の地域における研究活動について②】

国際文化学部 文化創造学科 倉田 研治 准教授と学生3名から「自衛隊山口駐屯地募集広報映像作成に関する共同研究」について発表がありました。

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現地での取材やリサーチなどの説明、隊員の訓練風景や日常の様子などの映像を制作し、その映像を実際に見ることができました。また、制作に携わった学生の感想も聞くことができました。

【卒業生による発表】

2020年に山口県立大学を卒業後、柳井市に本社のある株式会社アデリーに就職され、社内でマーケティングやカタログ製作、ギフト企画、新卒採用などの仕事で活躍されている 秋山 鈴翔 様に「山口県立大学での学びが今を支える」というテーマで発表していただきました。

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県大で学び、今に活かされている3つのスキルについて発表がありました。

①大学の講義やグループワークで得た調整力・対話力

②顧客対応や社内報告などで役立つプレゼンスキル

③提案書作成に活きるデザイン思考

また、ご自身の体験で得た大学生活を豊かに過ごすための2つの心構えについて、在学中の学生に向けメッセージをいただきました。

①とにかく一歩踏み出してみる(挑戦)

②興味のあることの深掘り・学び(探求)

◆第2部 ブース展示

ブース展示では、本学の学部学科・大学院のパネル紹介、教育研究活動で連携した企業様等による企業紹介や物品販売で大いに盛り上がりました。

【第2部の様子】

・大学連携よろず相談ブース(5階会場)

地域連携・PBL関連・就職関連等のご相談を受け付けました。

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・展示ブース(4階会場)

各学科や大学院などで取り組んでいる研究などについて、パネル展示や作品展示が行われました。

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山口県立大学と連携している企業・団体様の物販や体験コーナーでは、たくさんの来場で、賑わっていました。

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・展示ブース(3階会場)

地域デザイン研究所、大内塗漆器の作品、PBL事業パネル展示が行われました。

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今年で4回目の「県大見本市」には、220名を超える方にお越しいただき、無事盛会のうちに終えることができました。

  • たくさんの皆様からのご支援・ご協力に感謝いたします。
  • ありがとうございました。
  • 展示ブース出店にご協力いただいた地域の企業・団体様
  • 株式会社第一技研 様
  • NISHIDA COFFEE 様
  • 生活協同組合コープやまぐち 様
  • いくこキッチン 様
  • 株式会社アデリー 様
  • 株式会社うに甚本舗 様
  • 五十嵐農園 様
  • 株式会社丸久 様
  • 山口県デジタル政策課 様
  • あさひ製菓株式会社 様      (順不同)