令和6年度 山口県立大学・宇部市サテライトカレッジを開催しました。

令和6年6月29日(土)宇部市立図書館にて、宇部市サテライトカレッジ第2回目を開催しました。

今回のテーマは、宇野千代と雑誌『スタイル』と題して、山口県立大学 国際文化学部 文化創造学科 加藤 禎行 教授が受講者19名に対し講義を行いました。

宇野千代は、山口県出身の昭和期を代表する有名な女性作家のひとりです。作家としての執筆以外にも服飾・流行・生活文化を扱うファッション雑誌『スタイル』を編集発行しています。講座では、宇野千代の生涯と雑誌『スタイル』について詳しく解説がありました。

宇部市サテライトカレッジ第2回の様子1
宇部市サテライトカレッジ第2回の様子2
宇部市サテライトカレッジ第2回の様子3
宇部市サテライトカレッジ第2回の様子4

作家活動以外にも、雑誌の編集発刊、着物デザイナーなど実業家としての才覚を見せる宇野千代に、受講者の方も感心した様子で聞き入っていました。

宇部市サテライトカレッジ第2回の様子5
宇部市サテライトカレッジ第2回の様子6

ファッション雑誌『スタイル』は、昭和11年に創刊されましたが、のちに戦争になり発行は一時中断されます。終戦後、半年で復刊し、華やかな情報に飢えていた女性たちの間で驚異的な反響を呼びました。

会場には、宇野千代の関連図書や雑誌『スタイル』の復刻版が展示され、受講者の方は興味深そうに手に取って閲覧されていました。

宇野千代の関連図書や雑誌『スタイル』の復刻版
宇野千代の関連図書2
宇野千代の関連図書3
雑誌『スタイル』の復刻版2
雑誌『スタイル』の復刻版3
  • 受講者アンケートでは、
  • 「宇野千代のことがもっと知りたくなった。本を読んでみたいと思う。」
  • 「雑誌『スタイル』の記事が昭和初期の時代をよく表しており、とても興味深かった。」
  • 「内容がすばらしい。格調高い講義を受講出来て喜んでいます。」
  • 「山口の文学者が活躍した話に刺激を受けた。」

などの声が寄せられました。

宇野千代は、有名な小説家であると同時に、編集者や着物デザイナーなど多くの顔を持つ、自立した女性実業家であったことがわかる講座でした。