山口県委託事業 自死予防のためのゲートキーパー養成公開講座『「死にたい」にどう対応するか―自殺のリスクアセスメントと危機介入―』を開催しました

2023.01.30

 1月19日(木)にNPO法人OVA代表理事の伊藤次郎氏を講師にお招きし、自死予防のためのゲートキーパー養成講座『「死にたい」にどう対応するか―自殺のリスクアセスメントと危機介入―』を開催しました。
 本学では11年ぶりとなる自死予防に関する県委託事業の開催でした。

学長へ報告の様子の写真
学長へ報告の様子の写真

 対面と遠隔の併用で開催し、「児童・家庭福祉論」を受講している社会福祉学科1年生と、申込のあった学内者及び一般の参加者の約200名が受講しました。

 自殺者は新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる社会不安や経済活動への影響により、2020年から増加傾向にあります。その理由として、人とのかかわりが減り、所属感が薄れたことが考えられます。

 講義では、講師の現場での経験を踏まえながら、自殺企図者の思考や心情について、また実際には、自殺する意思と自殺をする能力があるという条件がそろった場合に自殺の可能性が高まるなどのお話がありました。
 また、もし自分が他者から「自殺をしたい」と打ち明けられたら、まずは自分を選んで相談してくれたことを自覚すること、聞き役に徹底的にまわること、共感をすることが必要だと言うお話もありました。

学長へ報告の様子の写真

 講義終了後には、学生が講師に個別に質問をする様子も見受けられ、「自殺企図者のことについて、これまで学んだことはなかったので、大変ためになった」「実際に実習や就職した際に自殺をしたいという気持ちを打ち明けられた時は、今日学んだことを思い出して対応したい」という感想も聞かれ、受講生にとって有意義な時間となったようです。