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2025.09.25
令和7年9月6日(土)岩国市民文化会館にて、令和7年度 山口県立大学・岩国市サテライトカレッジ 第1回目を開催しました。
今回の講座テーマは、「宇野千代と雑誌『スタイル』」と題して、山口県立大学 国際文化学部 文化創造学科 加藤 禎行 教授が、受講者75名に対し講義を行いました。
宇野千代は岩国市出身の昭和期を代表する女性作家です。作家以外にも、ファッション雑誌『スタイル』の創刊や着物デザイナーなど、文学だけでなくファッションや文化活動においても多彩な才能を発揮した人物です。
講座では、雑誌『スタイル』を通して、宇野千代の昭和戦前期から戦後にかけて解説がありました。


宇野千代は1936年、銀座にスタイル社を設立し、グラビア・流行チェック・ヘアスタイル・人生相談など日本初の本格的女性ファッション雑誌『スタイル』を編集・発行します。創刊号の表紙絵は画家・藤田嗣治、題字を画家・東郷青児が手がけるなど、当時の著明な文化人たちが担当しました。
また、編集に携わった新聞記者(のちに小説家)の北原武夫は、公私にわたるパートナーとなり、創刊4年目となる年に結婚することとなります。
雑誌『スタイル』は、その後、戦争の影響を受け、戦局に沿った内容へと誌面を変化させていきます。さらに、戦況の悪化とともに廃刊を余儀なくされますが、戦後直ぐに復刊を果たし、驚異的な反響を呼びます。


岩国市民にとって、宇野千代は郷土の誇りであり敬愛する人物です。2026年秋放送スタートのNHK連続テレビ小説「ブラッサム」に宇野千代がモデルになることが決まり、今改めて注目され、受講者は一生懸命にメモをとり、時折うなずきながら聞き入っていました。


会場には、山口県立山口図書館から展示図書として、復刻版『スタイル』全64冊、および宇野千代関連の書籍を提供いただきました。貴重な展示資料に食い入るように見たり、手に取ったりしながら読まれている方が多くいました。




受講者アンケートでは、
「小説を書くだけでなく、困難な時代を精力的に生き抜いた姿勢に刺激を受けた。」
「実際に誌面を見ながらの解説は、わかりやすく面白かった。」
「雑誌『スタイル』が戦前、戦時、戦後と誌面の内容が変わっていくのがすごく面白かった。」
「宇野千代を身近に感じ、とても学びになりました。」
「とても興味深い講座でした。本を読んでみたいと思います。」
などの声が寄せられました。
宇野千代の人生は波乱万丈でした。結婚と離婚を繰り返したり、震災や戦争を経験したり、会社が倒産したりと、次から次へと困難が押し寄せました。
しかし、彼女はどんなにつらい状況でも、常に前向きに、たくましく生きてきました。その姿は、人生において困難に直面した際、それを乗り越える勇気を多くの人に与えてくれます。
宇野千代の小説を読んでみましょう!