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2025.09.18
令和7年9月5日(金)周南市学び・交流プラザにて、令和7年度山口県立大学・周南市サテライトカレッジ 第2回目を開催しました。
今回の講座は、「健康に良い」食品とは何? と題して山口県立大学 看護栄養学部 栄養学科 人見英里 教授が受講者40名に対して講座を行いました。
最近のテレビやネット上には、健康に役立つという情報があふれています。カプセルや錠剤といった薬のような形のサプリメントは、実は食品の仲間です。また、一見普通だけど「何か特別」らしい食品もたくさんあります。いったい何を基準に選択すれば良いのでしょうか。
講座では、「健康に良い食品」の考え方や選び方、「健康食品」とは何か、年齢とともに変わる「栄養課題」について最新の知見をふまえた解説がありました。
健康に良い食品といえば、納豆やブルーベリー、ブロッコリー、トマト、鮭、バナナ・・・などを想像しますが、ある食品さえ食べておけば健康になれるということはありません。
例えば、バナナはカリウムが豊富で高血圧やむくみの予防に役立ちます。また、GABA(ギャバ)を含む品種のバナナは血圧を下る機能があることが報告されています。しかも手軽にエネルギーを摂ることができます。しかし、糖質が多く含まれるため、摂取量や食べ方、摂取する人の体質によっては血糖値を上昇させることにもなりかねません。
このように、ある食品さえ食べておけば健康になれるという夢のような食品は存在しません。という話題から講座が始まりました。
次に、「健康に良い食品」の考え方も時代とともに、変化していくことについて、マーガリンを例に挙げて詳しく説明されました。
1980年代にはバターはコレステロールが多く健康に悪いのでマーガリンの方が良いとされてきました。ところが、2000年代になるとマーガリンは「トランス脂肪酸」が多く含まれ体に悪いと評判になりました。2010年代以降ではマーガリンに含まれるトランス脂肪酸の量は、製造技術の改良により以前より大幅に減少しており、最近ではバターよりも少ない製品もあります。
ただ、そのことを知らない消費者も多いため、現在でもマーガリンを避ける方が居るのも事実です。受講者は「そんなことは知らなかった。」「以前の知識のままでいた。最近のことは知らなかった」などの声があり、初めて聞く内容に聞き入っていました。
さらに、現在では最新の技術を使って個人に最適化され、個人差にも対応する「プレシジョン栄養学」(個人対応型栄養学)という考え方があることや、食物繊維や腸内細菌、短鎖脂肪酸、発酵性食物繊維など「腸活」の話題もあり、最新の知見を聞き、健康に良い食品の考え方が時代により変化、進歩していることが分かりました。
健康食品は、不足しがちな栄養素を手軽に補給できるメリットがある反面、過剰摂取のリスクや医薬品との相互作用、根拠が不十分な製品も存在するなどデメリットもあります。特に輸入サプリメントには注意が必要との説明がありました。
最後に、フレイル(加齢によって心身が衰えた状態)や、経口補水液(OS-1)についても解説があり、盛りだくさんの内容でした。
受講者アンケートでは、
「健康について、サプリメントについて正しい知識を得られた。健康や食品についての考え方が変わった。」
「先生のお話はテレビの情報番組に比べて、学術的で大変勉強になりました。」
「健康食品のトレンドが変わってきているのがよく分かった。ネット情報では得られない新発見があった。」
「例を挙げての説明がわかりやすく、新しい情報が得られた。」
「食品について、時代にあった正しい知識を身につけようと思った。」
などの声が寄せられました。
健康に良いとされる食品やサプリメントは様々なものがありますが、摂取するだけで健康的な体になれるわけではありません。健康を保つには、バランスの良い食事、適度な運動や睡眠、ストレスをためないことなど生活習慣を見直すことも必要です。
「健康は一日にしてならず」今日からコツコツ始めましょう。