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2025.09.09
令和7年8月30日(土)下松市市民交流拠点施設「ほしらんどくだまつ」にて、山口県立大学・下松市サテライトカレッジ 第2回目を開催しました。
この講座は、夏休み児童向け講座として、「のぞいてみよう "妖怪" の世界」をテーマに、山口県立大学 国際文化学部 国際文化学科 吉岡一志 准教授が、受講者75名(子ども46名、保護者29名)に対し講義を行いました。


講座の開始は、「幽霊と妖怪はなにが違うのか?」という質問からはじまりました。
民俗学の創始者、柳田国男氏によると、幽霊は「出現場所は決まっていない」、「恨みを持つ特定の相手に出現する」、「真夜中(丑三つ時)に出現する」のに対し、妖怪は「出現場所が決まっている」、「相手を選ばない」、「たそがれ時に出現する」と、区別されるそうです。
しかし、その区別は例外が多く、現代では成り立たないことを絵を見ながら解説があり、子どもだけでなく保護者の方も興味深く聞いておられました。


妖怪の伝説が伝わる場所は、全国各地にたくさんあります。その中から3ヶ所ほど、妖怪がいた証となる場所の紹介がありました。一番怖いとされる場所の紹介では、見たいけど怖くて目を隠してしまう子供たちもいました。


また、同じ絵を見ても、人によって見え方が違うことや、同じ音を聞いても聞こえ方に違いがあることを、実際に絵を見たり、音を聞いたりしながら確認しました。例えば、右に回る動画を見ても、他の人は左回りに見えている、見えているのに突然見えなくなってしまう画像など、驚きの体験をしました。
これらのことから、自分と違う見方や感じ方をすぐに否定するのではなく、相手の考えをしっかり聞き、なぜそう思っているのか考えることの大切さを学びました。


講座をただ面白いと聞くだけでなく、自分はどう考えているかを話し、自分と違う考え方の意見を聞き、会話をすることでコミュニケーションが深まりました。


受講した保護者アンケートでは、
「妖怪や錯覚の話が面白く、子どもが夢中になって聞いていました。」
「子どもが興味津々に聞いていました。」
「これから歴史を読み解き、楽しみたいと思います。」
「幽霊と妖怪の区別が分かり、自分でも調べてみようと思った。」
「妖怪と幽霊の違いだけでなく、目や耳の錯覚も勉強でき、非常に楽しかったです。」
などの声が寄せられました。
妖怪の話は、子どもたちが怖がりながらも、夢中になり聞き入っていた姿が印象的でした。
『ゲゲゲの鬼太郎』や『妖怪ウォッチ』など妖怪を題材にした作品は数多くあり、妖怪の物語に触れる機会は数多くあります。妖怪は、現代社会の中で忘れかけていた遊び心や想像力、他者や異質なものに対する寛容さを取り戻させてくれる存在かもしれません。
ひょっとすると、妖怪は日常に溶け込んでいて、実はすぐ隣にいるかも・・・。