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2025.08.06
県立大学1号館の地域連携スペースは地域の方と県立大学学生・教職員をつなぐ交流拠点として昨年4月にオープンし、様々な交流イベントを企画・開催しています。
今回は元日本大学危機管理学部教授河本志朗氏と外務省領事局の協力を得て、令和7年7月23日(水)18:00~19:30の間、山口県立大学1号館4階ミーティングルーム(地域連携スペース)に、参加者56人(学生32人、教職員9人、一般の方15人)を集めて、「海外旅行(留学)の危機管理」をテーマに開催しました。


講師の元日本大学危機管理学部教授 河本志朗氏は、警察出身で、外務省出向中の在ムンバイ日本国総領事館での勤務では、海外における日本人の保護・援護に携わられ、その後、公益財団法人「公共政策調査会」では海外展開する企業への危機管理上のアドバイス等を行われ、日本大学危機管理学部では海外留学の危機管理に関する講義も行われてきました。

今回はご自身の経験やこれまでに蓄積された事例や外務省の統計などを利用して、海外で日本人が遭遇する危険(事件・事故、自然災害、疾病等)や日本ではあまり経験しない危険(テロ・暴動、風土病等)などを紹介されました。
一般犯罪に関しては、「多くの国では発生率が高く、凶器を使用するなど凶悪であり、日本は例外的に安全な国であること」について、銃撃事件の統計や事例が示されました。
自然災害に関しては、「途上国などでは、予防、警報発令、発生時の救援・復旧、緊急医療体制などが不備である国が多いこと」について、「2004年のインド洋大津波」で、死者・行方不明者が約30万人に上った事例が示されました。
疾病に関しては、「途上国など、衛生環境が悪く、医療体制が不備である国も多いこと」について、かつて勤務されたインドのムンバイで経験された感染症や悪質な飲料水などの事例が示されました。
日本ではあまり経験しない危険(テロ、内戦、暴動、クーデター、銃撃戦)では、過去、日本人が死亡したテロ事件の統計のほか、風土病のデング熱や狂犬病について事例が示されました。
講演では、特に、「日本人の危機管理意識の問題点及び意識改革の必要性」と「海外旅行へ行く前及び海外の情報(知識)の収集の重要性」が強調されました。
日本人の危機管理意識の問題点では、日本人の警戒心の薄さや「No」と言えない心理やルクソール観光客襲撃テロ事件での教訓などが紹介されました。
さらに海外の情報(知識)を集める情報収集ツールとして、外務省領事局の「海外安全ホームページ」や「たびレジ」の活用などについて説明がありました。

また、今回の参加者には外務省領事局から提供いただいた資料、①中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル(ゴルゴ13版)、②たびレジカード、③海外渡航の「テロ・誘拐」安全対策を配布しました。

受講者アンケートでは、学生からは講演について、
「これから留学するにあたってとても参考になった。」
「海外ではさまざまなリスクがあることが再認識できた。」
「留学することに心を踊らせるばかりだったが、海外での危機管理の大切さを知るよい機会になった。」
「『日本での安全に対する考え方は海外では通用しない』」という言葉が一番印象に残った。」
また外務省領事局提供資料については、
「ゴルゴ13版のマニュアルは漫画で読みやすそうだと思った。」
「たびレジカードはありがたい。登録しようと思う。」
「たびレジを初めて知ったが良いシステムだと思った。」
などといった感想が寄せられました。
また教職員や一般の方からは講演について、
「多くの事例に基づくわかりやすい話しで海外での危機管理意識が高まった。」
「日本の治安の良さを再認識するとともに、日本人の危機管理の甘さを改めて痛感した。」
「ルクソール銃撃テロ事件で日本人が固まって逃げることなく、亡くなった話しが印象に残った。」
また外務省領事局提供資料については、
「たびレジのことを知らなかったのですぐに登録した。」
「たびレジを知ることができて良かった。海外渡航時には登録しようと思う。」
「ゴルゴ13版の資料を見て、外務省が学生などにも受け入れられるように工夫していることを知った。」
などといった感想が寄せられました。
今回の講演で、海外旅行(留学)では、「安全に対する意識を切り替えること」、「情報(知識)を集めて準備すること」が大切だということがよくわかりました。