令和6年 山口県立大学・岩国市サテライトカレッジ②を開催しました。

令和6年9月28日(土)岩国市民文化会館小ホールにて、岩国市サテライトカレッジ 第2回目を開催しました。

今回の講座は、「地名から見た古代の山口 ―東部地域を中心に― 」というテーマで、山口県立大学 国際文化学部 文化創造学科 渡邉 滋 准教授が、受講者69名に対し講義を行いました。

山口県立大学・岩国市サテライトカレッジ①の様子1
山口県立大学・岩国市サテライトカレッジ①の様子2

講座では、8世紀末に国府が佐波郡に置かれる以前は、県東部に権力が集中していたと考えられることが示されました。具体的に古代における山口県東部(玖珂・熊毛・大島・都濃の諸郡)がどういった特色を持っていたのか、地域に存在した有力勢力の動向など詳しい説明がありました。

山口県立大学・岩国市サテライトカレッジ①の様子3

光市の石城山には2.5kmに渡る城壁があり、山城として地域を守っていたと考えられることや、柳井市にある前方後円墳の茶臼山古墳では国内最大級の銅鏡が出土し、この地域に高い技術があったことなどから、古代山口では東部地域が中心地であったとの解説に、受講者の方も一生懸命にメモを取りながら聞き入っておられました。

山口県立大学・岩国市サテライトカレッジ①の様子4
山口県立大学・岩国市サテライトカレッジ①の様子5

また、古代山口の東部地域では、人々がどんな暮らしをしていたのか、地名がどのように名付けられたのか、地区の分け方など、地名から見た古代の周防国東部の解説もありました。

山口県立大学・岩国市サテライトカレッジ①の様子6
  • 受講者のアンケートでは、
  • 「地域の歴史が具体的に分かった。より知識を深めたいと思った。」
  • 「古代の山口に興味が湧いてきた。」
  • 「地名の由来の話しが面白かった。」
  • 「自分の住んでいる地区に興味を持った。」
  • 「茶臼山古墳に行ってみたくなった。」
  • などの声が寄せられました。

自分が住んでいる地域の道や、駅やバス停、よく行く施設などは知っていても「町の歴史」となると意外と知らないものです。今回受講して、地域の歴史を知れば知るほど面白く、住んでいる町について愛着や誇りが生まれました。学校で教わった歴史と違い、自分のルーツを探ることにも似た面白さを感じる講座でした。