山口市・秋穂地域における「八十八ヶ所霊場」を軸とした観光まちづくり
受託研究委託者 | 山口観光コンベンション協会 |
受託研究研究者 | 文化創造学科 教授 齊藤 理 |
研究期間 平成29年度
研究背景
弘法大師・空海ゆかりの四国八十八ヶ所霊場を巡礼する「お遍路」。それを模して各地に作られた「写し四国」の中でも天明3年(約230年前)に始まった秋穂八十八ヶ所霊場は、国内最古だと伝えられている。
秋穂の各札所(巡礼する寺)では、地元の方々から巡礼者へ食や宿などを提供する「お接待」が伝統的に行われてきたが、近年高齢化により困難になっている。
お接待文化を継承するため、視点を新たに食で観光客を誘致する「ガストロノミー・ツーリズム」を展開できないかと考えた。
研究内容
地域住民へのヒアリングや史料調査を重ね、「巡礼と観光」の適度なバランスを考えた1泊2日の交流モデル「シェ・アイオ」を企画・試行した。
研究結果
・アンケート結果からも有効性が検証された。
・開催までの手順を整備し、他の札所においてもスムーズに企画可能になった。
・地域事業者との協働(食材提供等)も円滑になり、今後も継続運営をすることになった。
・観光振興に関する全国アイデア・コンテストにて優秀賞受賞
応用・展開
・秋穂地域での継続開催
・他の札所における本モデルの応用