ラップランド大学(2018年度交換留学生)国際文化学科4年 安藤駿佑 <3号 2019年1~2月>

 そろそろフィンランドでも春を感じるようになってきましたと言いたいところですが、ロヴァニエミは未だに雪が降り、-5℃~-10℃辺りから抜け出せていません。ラップランド大学では中間休みが終わり、春学期も折り返し地点になりました。今回は今期履修している授業の紹介と中間休みの過ごし方などを紹介していきます。

 ラップランド大学では、1学期内で4つほどの期間に分かれています。デザイン学科、教育学科、法学学科等がある中、私は社会科学科に所属しており、履修している授業の分野は割と広く浅くといった感じです。現在は火曜日と木曜日に授業が集中しています。その1つが"Reflections on Intercultural Communication"という授業です。前学期ではこの授業の基礎である"Introduction to Intercultural Communication"という授業を履修し、面白い授業だったので引き続き発展科目を履修しています。"Reflections on Intercultural Communication"の履修生は主に留学生が占め、毎回授業ごとに違う国籍の学生と3~4人の班を作って座ります。複数のディスカッショントピックについて各班で議論し発表するといったアクティブな授業形態となっています。ラップランド大学自体アジア人学生、また日本人学生が少なく、授業では班のダイバーシティを重視するため教授に割と重宝されています。この授業で最も感心することは、他文化と自文化を多角的に比較することで、自分自身まだ多くの日本文化の特徴に気付いていなかったということを知れることです。この授業ではそこに踏み込んで、どういった要因がその国の文化を形成する傾向にあるか、またそのような文化モデルがどのように形態化されているかなどにより、アカデミックな分野により一層踏み込んで学習しています。この授業は9:15~11:45までの2時間30分あります。その後同じ授業にいる友人と学食に行き昼食を食べ13:00~16:00までの中国語の授業へと向かいます。なぜフィンランドで中国語と思う人も多いかも知れませんが、山口県立大学とアメリカ・センター大学でも中国語を履修していたので中国語学習を継続しています。「目指せトリリンガル」というまではほど遠いですが、ヨーロッパではトリリンガルも珍しくないため第二外国語を学習するよいモチベーションになります。また中国語の授業はほとんどが現地の学生のため、フィンランド人の友人をつくる良いきっかけにもなりました。この授業は少人数クラスでネイティブの中国人の先生が英語と中国語で教えてくれるため、3時間が非常に濃厚で正直一番頭を使って疲れる授業です。また大学の企画の1つであるCafé Linguaという言語学習会に参加しています。火曜日に2週間に1回中国語のCafé Linguaが18:00~20:00まであり、中国語がない週の火曜日は日本語のサポートに行っています。Café Linguaではネイティブ学生のボランティアが数人、町中にあるカフェコティというカフェに集まりその言語を勉強したい人なら誰でも参加可能な勉強会をしています。勉強会と言うと堅苦しいですが、要するにネイティブスピーカーとお茶をしようという企画です。このイベントは曜日ごとに言語が分かれており、言語学習と友人つくりができる大変良い機会だと思い毎週参加しています。このような感じの学生生活が中間休み開けから4月前半まで毎週火曜日と木曜日に繰り返される予定です。月曜日、水曜日、金曜日は課題、就職活動や卒業論文、また友人とハイキングやジムに行くなど割と充実した時間を過ごしています。留学も残すとこと3ヶ月弱なのでやり残すことがないよう日々充実した一日一日を過ごしていきます。

 ちなみに中間休みにはオーストリアのウィーン、ハンガリーのブダペスト、スロヴァキアのブラチスラバ、チェコのブルノ、チェスキークルムロフ、プラハに行きました。各国で前学期までいた留学生と再会し各都市を現地ガイドとして案内してもらい大変有意義な時間を過ごしました。フィンランド留学では多国籍の友人ができるので、そういったところもヨーロッパ留学の醍醐味です。ヨーロッパ留学や海外留学に興味があるならぜひフィンランドの交換留学に応募してみてください。間違いなく最高の経験になります。

オーストリア人の友人とウィーンでラーメンを食べる図

ハイキングで友人と焚き火とオーロラ

チェコ人の友人のお父さんが特別な場所へ案内してくれた