はじめに
韓国に来てから2ヶ月が経ちました。まだまだ慣れない部分も、日本での生活と比べて不便な部分もありますが、たくさんの人のお世話になりながら留学生活を過ごしています。
留学準備
留学出発までの流れとしては、8月初旬: 派遣内定通知→9月中旬: 慶南大学への提出書類案内が来る→12月末: 慶南大学提出書類締め切り→1月中旬: 入学許可証が届く・ビザ申請・航空券購入→2月末: 出国 です。12月締切の書類のうち、アポスティーユ申請については山口公証役場や地方法務局に直接行って手続きを行う必要があり、その後外務省に郵送して申請を行うなど時間のかかるものなので早めに取得方法を調べて行動しなければいけません。それぞれの手続きで必要なものは電話やメールで問い合わせてみるといいと思います。ビザ申請は、山口に住民票がある人であれば広島の韓国領事館で申請を行います。私は家族が広島に住んでいるので必要書類を家族に郵送して、代理申請で取得しました。代理申請の場合、追加で運転免許証のコピーなどが必要になりますが、スムーズに取得することができました。慶南大学校は認証大学なので在学証明書や残高証明書などの追加書類は必要ありません。追加書類を求められたら、領事館の方にその旨を説明すれば大丈夫です。私の場合、ビザは申請から1週間程度で受け取りができました。管轄の領事館によっては混雑状況が異なる場合もあるので早めの準備をお勧めします。また、アパートの契約を変更する必要もあります。私の場合、大家さんの許可を得て留学中は家賃を半額にしていただきました。また、出国前には不動産会社に不在になる旨を伝え、何かあった時に把握してもらうようにしておきました。留学が決まったら、自分の契約している不動産会社に早めに相談しておくと良いと思います。
韓国に到着してから(初期費用など)
県大から留学する3人一緒に福岡空港から飛行機に乗り、金海空港到着後は大学側が手配したコールタクシー(3人で7万ウォン)で大学寮まで移動しました。初期費用としては、布団代(64,000w)、前期分寮費(662,000w)、外国人登録費(30,000w)があります。1つ注意なのが、寮費の支払いです。創造館の横にある慶南銀行で支払いをするのですが、ATMでの振り込みは外国人登録番号が必要で、到着したばかりでまだ番号のない私たちはできませんでした。そこで、窓口が開いている時間に行き、直接振り込みました。初期費用の他にも、銀行口座ができるまで1ヶ月以上はかかるので、交通カードのチャージやバスのチケットを買う時など、現金が必要な場面に備えて15万円ほどを空港で換金して持って行きました。
大学の近くは買い物のできる場所が充実しているので、近くのマートで大体のものは揃えることができます。寮生活をしてみないと具体的に何が必要なのかわからないと思うので、慶南大学校への留学を考えている人は、夏にある語学研修に参加して寮や大学周辺の雰囲気を知っておくととても良いと思います。私も実際、語学研修に参加したので、行く前の不安も少なくて良かったと感じています。

寮生活について
県大からの留学生は女子が2人だったので2人部屋だと思っていたのですが、実際は他の日本の大学からの留学生2人との4人部屋でした。始めは不安でしたが、夏の語学研修に参加していた2人で、顔見知りだったのですぐに親しくなり、今でも一緒にご飯を食べたり映画を見たりと4人で楽しく過ごせています。4人部屋は元は2人部屋だった2つの部屋を繋げているので比較的広く、スペースに不便はありません。シャワー室とトイレは同じ階の人と共用なので、その雰囲気や必要な物も夏に1度来て、見てみるといいと思います。寮では火災防止のため、電気ポットなどの熱機器は持ち込みが禁止されていますが、電子レンジは2階に共用のものがあり、お湯も出るウォーターサーバーも各階に設置されているので、食べ物を温めたい時やインスタント食品を食べたい時は便利です。洗濯については、12階に洗濯機(8台)と乾燥機(3台)が設置されており、それぞれ1回1,500wで利用することができます。洗濯物を乾かす物干し台も12階から出られる屋上にあるので、いつも利用しています。寮は坂にある大学の一番上にあるので、外出の際は少し大変ですが、屋上から見る景色は絶景です。洗濯している間に屋上から景色を眺めるのもとても良いです。勉強に集中したい時は2階にあるスタディールームによく行きます。中はとっても綺麗で充電プラグもあるので便利です。


学校生活について
慶南大学では基本的に1つの授業が3単位で週に2回(1回75分)です。最低12単位 最高19単位取ることができ、私は前期に4つの授業(12単位)を履修しています。今はほとんどの授業が完全対面授業で行われており、留学生は所属学科に関わらず基本的にどの授業も受けることができます。韓国語と英語の授業については留学生用の授業を選ぶことができますが、英語の授業は現地の学生と混ざって受けたかったので留学生用の授業は履修していません。4月からは県大で履修しているオンライン授業やゼミが始まったので少し忙しくなりました。

韓国語読み書き中級(留学生専用)
韓国語で段落のある長めの文章を書いたり、教科書の文章を読む授業です。慶南大学は中国人の留学生が多数を占めているので、先生が中国語を使うことも少なくありませんが、日本人留学生を気遣ってくださるので授業にはしっかりついていけています。中間テストは範囲がせまく、問題もあまり難しくありませんでした。
生活中国語会話
韓国人の学生と一緒に受ける授業です。以前から中国語を学んでみたい、外国語を韓国語で学んでみたいと思っていたので、履修しました。中国語は完全初級段階から進むので楽しく学べており、担当の先生の韓国語がとても聞き取りやすいので韓国語の勉強にもなっています。中間テストは習った単語20個を自由に書くものと、中国語の声調や韓国語への翻訳をするものでしたが、しっかりと勉強していたのでかなりできたと思います。
英語スピーキング
韓国人の学生と一緒に受ける授業です。留学生は私たち以外にほとんどいませんが、授業の内容としてはそこまで難しくありません。韓国人の友達もできるのでおすすめの授業です。
アジア生活文化探究
オンデマンドの授業で、毎週アップロードされる3つの動画を期限内に視聴するものです。好きな時間に見ることができるので負担はそこまでありません。日本だけでなく、中国、フィリピンなどの国について知ることができますが、オンデマンドの授業なので、授業を受けている実感が湧きにくく、楽しくはありません。中間テストは対面で行われ、マークシート式でした。もちろん韓国語の問題なので解くのに時間はかかりましたが結構解けたと思います。
普段の生活
他の留学先と比べると、韓国は日本に近く、似た文化もあるので行く前の不安は個人的に少なかったのですが、普段は何でもないことでも、慣れない生活環境でうまくいかないことがあると心が折れてしまいそうなことも最初は何度かありました。しかし、周りの友人や家族に相談したり、時には「仕方ない!」と割り切って考えることで徐々に生活リズムを掴めてきました。近い国だからこそ、日本とは違う部分があると「世界は広いんだな」と改めて実感することもあります。勉強面以外でも、7月の県大でのグローバル学生事業に参加した慶南大学校のお姉さんと、釜山大に留学中の兒玉先輩と釜山に遊びに行ったり、ルームメイトと映画を観に行ったり、充実した留学生活ができていると感じています。まだまだ先は長いので、目標を持ってこれからも頑張っていこうと思います。最近やっと銀行の開設や外国人登録証の発行、韓国の携帯電話契約が完了したので次回はそのことについても書いてみようと思います。



