■はじめに
寒さが厳しくなって、慶南で何回か雪が降った頃に1年間の交換留学が終わりました。私は1月の中旬まで韓国にいました。今回のレポートでは、期末考査、後期以降の活動、帰国に向けて準備したこと、1年間を終えてのまとめを書いていこうと思います。
私たちのレポートが、これから大学生活一度きりの交換留学をする学生が、悔いの残らない留学生活を送るための助けになれば、うれしく思います。
■期末考査
〈アジア生活文化探究〉
中間と同様に、マークシート形式の試験でした。普通に授業を聞いて、テスト勉強すれば問題ないと思います。
〈言語の神秘と文化〉
中間と同じ、35問の選択問題でした。ただ中間よりも内容も問題も難しくなっていたので、気を抜くことなくテスト対策をした方が良いと思います。
〈日本政治と朝鮮半島〉
中間考査は個人課題で代替したためありませんでしたが、期末は試験がありました。試験の問題は全て記述問題でした。試験前最後の講義で出す問題を先生が提示してくださり、その中から6問出るという形式でした。あらかじめ問題を提示してくれるので、その解答を考え暗記して試験に臨みました。多分私がいるということでボーナス問題として漢字の問題を出してくれました。
〈中国の理解〉
中間と同じ、回答を書く問題と記述問題が1問ありました。やはりスライドだけではなく先生が口頭で説明した内容も多く含まれていたので、よく講義を聞いておくことが大切だと思います。
〈韓国語語文規範〉
期末は期末レポートと試験がありました。レポートはお題が二つあげられていて、周囲の掲示板にある韓国語の語文の間違いを調査するものと、家電製品などの説明書にある韓国語語文の間違いを調査するものがありました。私は掲示板にある間違いを調査しました。難しかったですが、韓国語という言語に注目して深く学ぶことに繋がりました。期末考査は中間と同じ記述形式の問題でした。中間でできが悪かったのでノートだけではなく教材も含めてテスト勉強をしたらかなり対策できたので、講義であまり使わなかったとしても提示されている教材を含め勉強したら良いかと思います。
■後期以降の活動
後期は生活に慣れてきたこともあり、前期よりもできることが増えました。ソウルや釜山、慶州に何度も旅行したり、韓国人の友達の家に何回か泊まらせてもらったり、楽しいことも多くできました。今回は特に、日本人と韓国人学生のランチ会と私たちが開催した日本の正月遊びに関する特別講義、高校の授業の手伝い、そしてキムジャンについて書いていきます。
〈ランチ会〉
このランチ会は日本人留学生と数人の韓国の学生が一緒に昼食を食べながら談笑する会です。日本語教育学科の先生が開催してくれて声をかけてくれました。日本語で会話したい韓国人学生と楽しく交流できたのでよかったです。

〈開催した特別講義〉
私と、他校の日本人学生の2人で「お正月遊び」というタイトルで、日本の正月遊びであるかるたと福笑いを作って遊ぶ特別講義を開催しました。学生も楽しそうに参加してくれて嬉しかったです。また韓国の学生に、全く知らない日本の文化(遊び)をわかりやすく伝えるにはどうしたらいいのかなど試行錯誤することで、日韓について知識や理解を深められたと思います。



〈高校の授業の手伝い〉
日本語教育学科の先生に声をかけていただき、近くの高校の日本に関する授業にお手伝いとして参加させてもらいました。参加した授業では焼きそばを一緒に作りました。作っているときも学生の質問に答えたりおしゃべりしたりして楽しい時間を過ごせました。また授業の最後には、学生から質問時間があって多く質問を受けたのですが、その質問から韓国の学生は、日本のこんなところに興味を持ってくれているのかと勉強になることが多かったです。また学生の質問に回答することは、改めて日韓の文化について考えることができた良い機会になったと思います。


〈キムジャン〉
キムジャンとは年末に1年分のキムチをつけ込むことを指します。韓国人の友達が家でキムジャンをするときに私も招待してくれました。実際にキムジャンをすることで韓国文化に身をもって体験できたように思います。つけたばかりのキムチの味や、キムジャンの後に食べるスユクなど、とても良い思い出になりました。貴重な体験をさせてくれた韓国の友達やその家族にはとても感謝しています。


■帰国準備
帰国に向けて準備したことは、主に荷物の郵送や書類の提出、国民健康保険のところへの連絡、口座解約、成績表、お世話になった方への挨拶、日本の生活に戻る連絡などです。
荷物の郵送について、私は飛行機で送りました。EMSを利用するなら寄宿舎の一階の指示された場所に置いておけば郵便局の人が取りに来てくれるようです。ただEMSは高かったので、私は普通に郵送するために毎回郵便局まで自力で運びました。荷物を送るに当たってアプリを使ってインターネットで事前申請しておくと、郵便局での手続きがとてもスムーズでした。

書類の提出は指示されたものを提出すれば大丈夫です。私は学業終了申告書のみ提出しました。指示では退室申請書も提出するはずでしたが寄宿舎の管理の部門から、提出しなくて良いと言われたため提出しませんでした。
国民健康保険は、完全帰国するに当たって払いそびれなどあるそうで連絡するようにと指示がありました。毎月25日に来月の保険料を支払うのですが、12月25日に1月いっぱいまでの保険料は払ってあったので、1月の中旬までしか韓国にいなかった私は特に追加支払い等の手続きはなかったです。
留学の最初のオリエンテーションで開設した銀行口座は帰国前に解約しなければいけません。解約は大学内にある銀行でできました。通帳やカードももらうことができたので記念にほしい人はもらっても良いかと思います。
成績表は1月の末に出るそうで、私が大学にいる間にはもらうことができませんでした。そのため事前に相談して県立大学に直接送ってもらいました。
お世話になった教授や国際所の方にはできる限りお会いして、最後に手土産を持って挨拶やお話等をしました。皆さんとてもよくしてくださって感謝しかなく、それを最後に伝えることができて良かったと思っています。
日本の生活に戻ることに向けて多くの場所に連絡しました。一番大切なのはグローバルセンターへの連絡です。帰国の日時や航空便など決まり次第すぐ連絡しましょう。また私はひとり暮らしをしているので、戻ったときに部屋のライフラインがすぐ使えるように両親にお願いして電話してもらいました。また大家さんや不動産会社にも親を通して連絡してもらいました。
また外国人登録書は完全帰国する際に空港の出国検査のところで返却しました。
■1年間を終えて
今回の留学で、日韓の違いや韓国の文化を身をもって学ぶことができたのは勿論、周りの人の支えがあって私の留学は無事に終わることができたのだと改めて思いました。私の留学に関わった多くの人にとても感謝しています。
留学は楽しいことばかりではありませんでしたが、これからの私の人生においてとても価値のあるものになりました。この経験を基にこれからも頑張っていきたいと思います。