慶南大学校 国際文化学科3年 又多絢音 <1号 2023年3~4月>

はじめに

韓国での留学生活が始まってから早2ヶ月が経ちました。私はこれまで海外旅行や語学研修の経験がなく、初めての海外であったこともあり不安でいっぱいでしたが、周りの人の助けを借りながら楽しく過ごせています。

出国前準備

1、2月は試験期間や準備しなければならないことが重なり、かなりバタバタしました。ビザの申請や慶南大学側に出す申請書には書類がたくさん必要になるので、留学が決まった段階で早めに揃えておくべきだったと強く感じました。大学側への提出書類に関しては基本的に指示通りに行えば大丈夫でした。分からないことはグローバルセンターの方に相談してみたら良いと思います。元々住民票を地元においたままだったのですが、問い合わせてみたところ代理申請ができず、距離も遠いため出発に間に合いそうになく、急遽住民票を山口市に移して行いました。ビザの申請は自分で行い、総領事館の場所によって必要書類や申請にかかる期間なども異なるので事前に調べたり問い合わせたりしたほうが良いと思います。広島では月曜日に申請したところ、その週の金曜日に自宅に郵送されてきました。

また、韓国は基本的にどこでもカード決済です。寮費などは現金で支払う必要がありますが、普段の生活はカードがないとかなり不便なのでVISAのクレジットカードを用意していくことを強くお勧めします。お店によってはカードが読み取れないから違うカードを出してくれ、と言われることもあるので2枚以上あると便利です。キャッシング機能が使用できるカードであれば大学の近くにあるハナ銀行のグローバルATMで現金を引き出すことができます。私たちの場合、韓国に来てから外国人登録証を受け取るまで約1か月、韓国の口座が開設されるまで約2ヶ月かかったので、クレジットカードを用意するときにはこれらの点も考慮してみてください。

韓国で使用するSIMカードは事前にeSIMを2ヶ月分購入して行きました。空港ですぐに設定できたので到着したことを慶南大学側に伝え、タクシーを手配してもらうことになっていたのですが、その連絡をするのに便利でした。

寮生活について

山口県立大学から一緒に留学に来た3人で一部屋を使っています。元は4人部屋なのでかなり広いです。他の留学生も私が知る限り、同じ国籍の人が同室になるようになっているようです。門限は11時40分で、月曜日には点呼と体温測定、火曜日から木曜日には点呼が行われます。金曜日から日曜日は点呼がありません。寮に出入りするにはカードが必要で、部屋に入るにも暗証番号の入力が必要なので、セキュリティはしっかりしていると思います。寮にはお湯も出るウォーターサーバーと電子レンジがあり、自由に使用することができますが、冷蔵庫などはありません。食事は外で食べるか、寮のすぐ近くにコンビニがあるのでそこで買って食べることが多いです。洗濯機・乾燥機は一回1,000ウォンずつかかります。

前期の講義について

最低12単位、最高19単位まで取ることができ、私は「韓国語文法中級」、「韓国語読み書き中級」、「韓国語会話中級」、「日本人の生活と文化」の4つの講義を取りました。留学生向けの韓国語の講義3つについては、週2回のうち1回はオンデマンド形式、もう1回は対面で行われています。「日本人の生活と文化」は、他の韓国人の学生と一緒に講義を受けているのですが、教科書は見開きのページの左側が日本語、右側が韓国語で書かれているので比較的理解がしやすいです。先生は韓国人ですが、日本で長く生活されていたこともあり、日本語が堪能で私たち留学生を非常に気にかけてくださるので、質問もしやすいです。

前期の時間割表
前期の時間割表

中間考査について

4月24日~28日に中間考査が行われました。「韓国語文法中級」、「韓国語読み書き中級」は教科書や事前に課題として配布されていたプリントの問題から出題されました。受講生の韓国語のレベルにかなり差があることもあって、講義の内容を理解していれば十分解くことができる内容になっていました。「韓国語会話中級」は、2人でペアを組んでペアと会話をする問題と一人で質問に答える問題があります。先生の前で質問の書かれた紙をくじ引きのように引いて、その内容を発表するのですが、講義中にしたものから出るので準備をしっかりしていけば問題ありませんでした。「日本人の生活と文化」は、一問一答形式の問題と記述式の問題が出ました。韓国語での記述に少し苦戦しましたが、日本人にとっては内容的にはそこまで難しくないと思います。

韓国の病院について

4月半ばに体調を崩してしまい、しばらくは日本から持ってきた薬や友人が薬局で買ってきてくれた薬を飲んで過ごしました。しかし熱が出たり咳が止まらなかったりしたため、お世話になっている先生にお願いして病院に連れて行ってもらいました。病院の流れ自体は、日本の大きい病院に行った時とそこまで変わりませんでした。診療の前に検査を受けたのですが、コロナでもインフルエンザでもなかったので良かったです。診療後は筋肉注射を受け、薬局に行って処方された薬を受け取って帰りました。病院に連れて行ってくださった先生はもちろん、私が体調を崩して寝込んでいる間お世話をしてくれた井上さんや、薬局で薬を買ってきてくれた韓国人の友人には本当に感謝しています。今後は体調管理に気をつけていきたいです。

普段の生活について

学校生活も日常生活も不安なことだらけでしたが、一緒に留学に来た井上さんや韓国人の友人たちのおかげで楽しく過ごすことができています。友人たちとは頻繁にご飯に行ったり、カフェに行ったりしながら過ごしています。また、釜山旅行や友人の地元であるコジェ島に行きました。釜山までは高速バスで1時間程度、コジェ島は2時間程度です。友人たちがカフェや景色のいい場所などに連れて行ってくれました。まだまだ行きたい場所やしてみたいこともたくさんあるので、残りの期間友人たちと沢山思い出を作っていきたいです。

友人たちからの誕生日ケーキ
友人たちが誕生日をサプライズで祝ってくれました。

まとめ

重いキャリーケースを2つ抱え、緊張と不安でいっぱいの状態で韓国に到着したあの日からあっという間に2か月が経ちました。言葉や文化の壁にぶつかることもありますが、友人も増え、充実した留学生活を送ることができています。今後も一日一日を大切に、沢山の人たちと関わりながら実りのある留学生活になるよう努力していきたいです。

釜山の海での一枚
釜山の海で友人が取ってくれた写真