慶南大学校 国際文化学科3年 西春南 <3号 2020年7~8月>

はじめに

 6月末からの約2か月の夏休みはすぐ終わってしまいました。元々は日本に一時帰国して集中講義を聞く予定でしたが、そのまま韓国でずっと過ごすこととなりました。集中講義はオンラインで行われたため、韓国にいながらも履修することができました。今回は、後期と夏休みの過ごし方について紹介します。

履修登録

 夏休み期間中に行った、後期の履修登録について説明します。韓国の大学では、1つの科目に定員があり、定員を超えた科目はコンサートのチケッティングのように先着順で履修登録を行います。
 まず、7月末に履修したい科目を仮申請します。8月の初めに仮申請の結果が出るのですが、そこで定員内であった科目はそのまま履修することができます。しかし、定員を超えてしまった科目は8月中旬にチケッティングをしなければなりません。
 次に、8月中旬に学年ごとに先着で履修登録を行います。多くの学生が一気にサーバーにアクセスするため、上手く繋がらないこともありますが、根気強くアクセスし続けなければなりません。私も1つの科目が定員を超えてしまい、韓国人の友人に手伝ってもらいながらなんとか履修登録に成功することができました。私は用事で外に出ていたため、スマートフォンでアクセスしましたが、インターネットが繋がりやすいネットカフェに行く学生も多いようです。失敗したときの対応策も考えておいた方がいいかもしれません。
 また、後期が始まってから講義を変更することもできます。

後期の時間割り

 9月から後期が始まります。後期は留学生向けの講義は取らずに、すべて韓国人の学生も取っている科目を履修しています。普段は1つの科目が週に3回行われるのですが、今期は主に3回のなかの1回は対面で、残りの2回はオンラインで行います。しかし、最近また感染者が増加したことにより、3週間はすべてオンラインで行うことが決定しました。私は、「日本語教科教育論」「日本語教科教材研究及び指導法」「中国の理解」「基礎生活英語会話」「大衆メディア文学」の5つを履修しました。この画像は、対面授業の時間割りです。ここでは金曜日にも対面授業があるようになっていますが、感染症の影響でなくなりました。まだ、最初のオリエンテーションのみなので、次回の体験談で紹介したいと思います。


後期の時間割り

単位互換

 私が留学する前に不安に思っていた単位互換について説明します。単位互換とは、留学先で履修した科目を山口県立大学の科目として認定する制度です。これは留学中に、この科目はこの科目と変えられると確実に分かるわけではありません。お互いの科目のシラバスを見ながら、似ている内容のものを選択して、留学後に単位互換の申請を行います。そのため、現在私もうまく履修できているか不安に感じることもあります。過去の先輩方の記録もあるので、それとも照らし合わせながら履修を考えました。
 また、山口県立大学の科目に似たものがなくても、最大4つまで単位認定される科目もあるので、単位の心配はあると思いますが、海外で講義を聞くという経験は貴重なものなので縛られすぎなくてもいいのではないかと考えました。

夏休みの過ごし方

 私は、一般的な観光地だけではなく、さまざまな場所に行きたいという考えを強く持っています。そこで、夏休みに돝섬(トッソム)という馬山にある島に行きました。馬山港から船に乗って行きます。乗船時間は10分程度と短いですが、韓国に渡った時以来の船で懐かしさを感じました。緑が多くて、散歩をするのにいい場所だと思いました。しかし、島にきれいな橋があるのですが、鳥が多く、フンを落とされそうで怖かったです。ぜひ行ってみてください。


船から見たトッソム

トッソムの橋

グローバルATM

 私は、一時帰国した際にまた現金を持って来る予定だったのですが、このような事態になり、韓国に渡る際に持って行った現金をすべて使い切ってしまいました。お金を用意する方法として、主にグローバルATMで日本の口座から引き落とす方法と、海外の口座に送る方法があるようです。その中で、私はグローバルATMを利用したので紹介します。
 主に全国展開されている銀行に、グローバルATMがあるようです。私は、いつも慶南大学校の近くの하나(ハナ)銀行のグローバルATMを利用しています。日本で作った海外対応のクレジットカードから引き落とすことができるので便利です。利用手順は次のようです。
① ATMのglobal servicesを押す
② クレジットカードを入れる
③ 言語で日本語を選択する
④ Foreign cardを押す
⑤ Cash withdrawal(普通預金引き出し)を押す
⑥ 暗証番号を入力する
⑦ 金額を入力する
⑧ 金額と手数料を確認する
⑨ 現金とカードを受け取る
 1回の取引で100万ウォンまで可能で、私が100万ウォン引き落とした際は1,770円程度の手数料がかかりました。利用する銀行によって異なる部分もあると思いますが、大体は同じではないでしょうか。カードの契約によって1か月で引き落とせる金額が制限されているもののあるようです。私も制限があります。
 もう1つの海外送金は、慶南大学校で銀行の口座を作るので、日本の郵便局や銀行から韓国の口座に海外送金できるそうです。私はしたことがないので、詳しくは分かりませんが、手数料などは利用機関によって異なるかもしれません。
 引き落としたお金で寮費を支払いました。後期の寮費が64,900円でした。

まとめ

 留学してから、いつの間にか200日が経ちました。留学生活も終わりが近づいているようで惜しいです。時間の流れの速さに驚きを隠せませんが、残った後期も時間と、出会った人々との縁を大切にして生活していきたいと思います。