慶南大学校 国際文化学科3年 福元なつ <4号 2020年9~10月>

はじめに

 11月になり、最低気温が5℃を下回るほど寒くなってきました。韓国の大学は12月末に後期が終わるため、韓国での大学生活がもう2カ月を切りました。時間の流れがとても早いのが惜しく、韓国にずっといたいという気持ちになることもあれば、日本にいる家族や友人に早く会いたいと思うこともあります。今回は、後期の授業内容や中間考査について報告したいと思います。

後期の授業内容と中間考査について

 10月に入って少しずつ対面授業が始まり、現在は週に同じ授業が3回あるうちの1回のみ対面授業で2回はオンライン授業という形が取られています。前回の定期報告で、後期の履修登録について話しましたが、履修訂正期間に変更した科目が1科目あるのでそれも含めて報告したいと思います。履修訂正期間は、後期が始まってから1週間ほど設けられており、YPUポータルのような大学のサイトから履修内容を変更することができます。今回、私が受講している科目は、「基礎生活英語会話」、「日本人の生活と文化」、「中国の理解」、「大衆メディア文学」、「生活の中の融合科学」の5科目です。1科目ずつ内容と中間考査について説明します。

基礎生活英語会話
 韓国に来て英語を忘れかけていたので、英語も勉強しようと思い、この授業をとりましたが、グループディスカッションやチームプロジェクトなどの学生たちと話す機会が多い授業でとても楽しいです。スピーキングとリスニングに重点を置いた授業なので、ペアや先生と英語でやり取りすることも多く、最初は緊張しましたが、今では慣れてきて楽しんでできていると思います。毎週オンライン上で課題が出されますが、単語のテストや短いQ&Aに答える課題、テーマに沿ったエッセイなどがあります。中間考査はリスニングの試験が対面で行われ、スピーキングの試験がオンラインで行われました。試験範囲や方式は事前に知らされていて、リスニングは穴埋めや選択、簡単な記述式の問題でした。スピーキングはあらかじめ掲示されていた質問に対して回答を作り、それを録音してオンライン上でファイルを提出するというものでした。

日本人の生活と文化
 日本人の生活と文化を日本人の暮らしや考え方、政治、経済、宗教、伝統文化などを通して学ぶ授業です。韓国人の学生が日本文化をどのように学んでいるのか、先生はどのように教えているのかが気になってこの授業をとりましたが、自分が知らなかったこともたくさん出てきてとても興味深く面白いです。先生も留学生に対する配慮をしてくださり、不安なく授業を受けることができています。中間考査は対面で行われましたが、事前に知らされていた通りすべて記述式の試験でした。授業内容の勉強はもちろん、文章を書く練習までしっかり試験対策をしていったのですが、書かなければならない文章量が思ったよりも多く、時間が足りなかったのが残念です。

中国の理解
 中国について、一般の現状や様々な社会像、現代史、政治·経済、生活文化、世界との関係など様々な面から学ぶ授業です。中学や高校の時に習った内容をもっと深く学べるような感じがします。初めて知ることも多く、とても興味深く授業を聞いています。課題は週に1度ある時とない時がありますが、授業内容をまとめ、自分の意見も述べたレポートを提出しなければなりません。最初は少し負担に思っていましたが、だんだん慣れてきて、最初の頃に比べ、かかる時間も少なくなりました。中間考査は対面で行われ、穴埋め問題や一問一答形式の問題が多く、勉強していれば十分解ける内容だったと思います。

大衆メディア文学
 現代社会における大衆メディアと大衆メディア文学また文学作品について学ぶ授業です。難しい単語や英語の用語もたくさん出てくるので苦労していますが、辞典を駆使して何とか頑張っています。今まで課題を出されたことはありませんが、学期末にレポートがあるようです。中間考査はあらかじめ決められていた時間にオンラインで行われました。韓国の学生は、オンライン試験があるとPCバンと呼ばれる韓国のインターネットカフェに行って試験を受ける人が多いそうです。接続が早く、画面が大きいなどの利点があり、1時間1000ウォン(約100円)ほどで使うことができます。私も友人とPCバンに行って試験を受けました。勉強して試験に挑みましたが、思っていたより難しく、韓国人の友人がたくさん助けてくれました。

生活の中の融合科学
 生活の中で科学が融合した事例を探し出して、原理を理解し、これを生活の中で直接適用、応用できるよう学ぶ授業です。専門的な単語がたくさん出てきて難しいと感じることもありますが、栄養素などについて深く学び、生活の中でどのように取り入れればよいのかなどを考えたりして、とても面白い授業です。課題は授業内容の確認のクイズとテーマに沿った短いレポートを毎週オンライン上で提出します。また、レポート課題が全部で3回あり、本を読んだり、動画を見たりして、要約・自分の考えをまとめるというものです。中間考査はオンラインで行われたため、PCバンに行って試験を受けました。すべて選択式の問題で、勉強していれば解ける問題だったかなと思います。

休日の過ごし方

 韓国では、9月末から10月初めにかけて秋夕(チュソク)と呼ばれる日本でいうお盆のような連休があります。秋夕の当日には、韓国人の先生のお宅にお邪魔して秋夕の時に行う伝統的な茶礼を見せていただきました。朝からたくさんの料理を作ってお供えしてから食べるそうです。私もいただきましたが、とてもおいしく、貴重な体験でした。
 また、韓国では至る所にキックボードが置いてあり、登録してレンタルすることができます。私も友人と一緒に乗ってみましたが、操縦も簡単で楽しいです。少しレンタル料が高いので、2人で乗るのもおすすめです。とても楽しくて、初めて乗った時には4時間以上乗っていたほどでした。


茶礼の様子

夜にキックボードに乗って夜景を見に行きました

まとめ

 後期は前期に比べ、とても忙しく大変ですが、やりがいを感じることのできる充実した日々を送っています。残り少ない韓国での生活も後悔の無いよう、一日一日を大切に過ごしていきたいです。


カフェに行ったときの写真です